不登校している子どもを勉強に向かわせる方法
学校の時間と比べると家でできる勉強時間は少ない
不登校している児童・生徒や保護者が直面する課題として勉強があります。
一般的な学校は週5日×6コマ(1コマ50分授業)というのがスタンダードです。
実際の授業時間は1日が5時間(300分)1週間に直すと25時間の授業があります。
家に居ながら25時間自習できる人はなかなかいません。どうしても学習の「遅れ」を気にしてしまいます。
確かに遅れるのは事実です。しかし、ここで重要なのは学校の遅れを取り戻そうとしないことです。
これは無理難題です。まずは学習に向かう姿勢をつくるということに重きを置きます。
そもそもが、1日6コマあってもそこには実技科目や学校行事が入っていたりします。また、50分の授業も実質先生が授業を進めている時間と言うのは20~30分程度で
あとは雑談したり、問題を解いたり、しています。時間いっぱいの学習を登校している生徒もしているわけではありません。
学習に向かうための提案が二つあります。
提案1 目標をもつ
進学や就職、資格の取得など何か学習と結びつく目標設定ができると学習に向かう姿勢がつくられます。
これまで関わってきた中学生、高校生ともに3年生になると、変化した生徒に出会いました。
特に2年生以前から関わっている生徒たちは目標を見つけてきてそこに向けた努力を惜しみません。
あんなに勉強嫌いで、どんな教材を提案しても取り組まなかったのに自分から勉強をやり始めます。
提案2 生活のリズムをつくる
不登校していると昼夜逆転に陥ることもあります。また、自分の部屋にこもりきりで食事や入浴もいい加減になることもあります。朝起きて三食とる。夜は寝るということからスタートします。
1日何もしないでぼーっとしていること自体を子ども自身も良いとは思っていません。
そのためには生活リズムをつくり自身にとって何が生産的な生活になるのかを取り決めていく(自分で決めさせる)必要があります。
昼夜逆転を治す最初の一歩として私が勧めているのが起きたら着替えることです。
1日パジャマでいるのではなく、朝起きたら服を着替える。これをやっていくと、少しずつ変化していくことが多いです。
もちろん、朝起きられないなどが、起立性調節障害、低血圧など身体に問題がある場合もあるのでそこは医師の判断を仰ぐ必要はあります。
生活リズムができたお子さんは少しの時間ずつでも勉強を始めます。本人も勉強についてはやらないといけないという思いがありつつも、できない、やりたくないという気持ちが勝ちますが、生活のリズムができると、そのネガティブな気持ちよりも「なんかできそう」というところで 取り組みを始めます。
学習に向かうためには、時期を見極める必要もあります
注意点としては学習に向くにはある程度の精神的な回復が必要です。不登初期にむりに学習を進めるのではなく、少し休んでからが良いです。
目安としては「家族との雑談ができる」、「家の手伝いをちょっとやる」くらいのことができれば進めてOKの時期です。
時間としては学校に行かなくなってから1~3か月くらいかと思います。
ただ、これに関しては個人差があるので、慎重を期す必要はあります。
勉強について本人も遅れを自覚してプレッシャーを感じているので変に進めると、かえってこじれることもありますのでご注意ください。
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不登校やキャリア教育に関するコラム
「面倒くさい」で終わらせない子どもとの会話──その一言に隠された“やる気の奥”を見つけるには
「面倒くさい」で終わらせない子どもとの会話──その一言に隠された“やる気の奥”を見つけるには
「やってみたら?」と声をかけても、「面倒くさい」と返してくる。親としてはついイラッとしてしまうけれど、実はこの言葉には、子どもなりの“がんばれない理由”が隠れていることも。今回は、その奥にある気持ちを読み取るヒントと声かけの工夫について考えてみます。
なぜ「面倒くさい」と言うのか?
「ねえ、そろそろ宿題始めたら?」「えー、面倒くさい…」
こんなやり取り、家庭の中で一度は経験があるのではないでしょうか。
“面倒くさい”という言葉は、子どもたちがよく使う便利な表現です。でも、その本音はもう少し繊細な感情でできていることが多いのです。
たとえば:
本当はやってみたいけど失敗が怖い
どこから手をつけていいかわからず、不安だけが大きい
やるべきことが頭に浮かぶと、気持ちがすぐに重たくなってしまう
自分の努力が誰にも気づかれないのではという寂しさ
ある中学生の男の子は、提出物がたまっていたのに「面倒くさい」としか言いませんでした。しかし話を聴くうちに、「先生にはどうせ怒られるし、頑張ってもいい評価もされない」と感じていたことがわかりました。
“面倒くさい”は、心のブレーキをかけるための安全装置なのです。
「やればできるでしょ?」が効かない理由
「あなたならやればできるのに」「いつまでそうやって逃げるの?」
つい口から出てしまいがちな言葉たち。でもこれは、子どもの“傷”に塩を塗ってしまうようなものです。
「やればできる」ことは本人だって分かっている。だからこそ「やれてない自分」が情けなくて、腹立たしくて、“面倒くさい”という仮面をかぶってしまうのです。
あるお母さんは、「何度言っても動かないから、つい“なんでできないの?”と責め口調になってしまう」と話してくれました。でもそのあと、「それを言ったあと、いつも後悔するんです」とぽつり。
“効かない言葉”の背景には、親の「どうしたらいいのかわからない」という不安もあるのです。
「面倒くさい」の奥にある“やりたい気持ち”を見逃さない
本当はちょっと気になってる。ちょっとはやってみたい。だけどうまくいかないかもしれない。恥をかくかもしれない。だから「面倒くさい」って言っとこう。
この気持ちは、大人にも覚えがあるのではないでしょうか。
「面倒くさい」という言葉の裏には、「うまくできる自信がない」「否定されたくない」そんな切実な気持ちがあることがあります。
「やらないんじゃなくて、やれないんだよね」「ほんとはちょっと気になってるんでしょ?」
そんな風に“言葉にならない声”をすくい上げてくれる大人がいると、子どもは少しずつ、「じゃあ、ちょっとだけやってみようかな」と心を開いてくれます。
「その言葉の奥にある、声にならない気持ちに耳をすませて。」――児童精神科医・佐々木正美
文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。
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2025年6月15日
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