不登校している中学生が本当に悩んでいること?

思春期がはじまった中学生の悩み

中学生というのは本当に悩み多き年齢です。体のこと、心のこと、人間関係のこと、これらが成長してきて、「生まれて初めて」をたくさん経験します。恋愛とそれにまつわる人間関係の問題は学校生活を複雑にします。また学習についても、小学生の時にはそれほど勉強しなくてもできていたのに中学生になった途端に難しくなり、自尊心が傷つけられることもあります。

いろんな悩みを経験するなかで抱く嫌悪・・・

第二次性徴で自身の身体の変化と、性に対する考え方の深化が起きます。自分が生まれてきたのは両親の性交渉の結果という衝撃的な事実を目の当たりにするわけです。すると、それまでに見えていた親の像が違って見えてきます。頼りになる親ではなく、そういう側面を持った一人の人間、生き物として見えてきます。自分でも否定したくなる親への嫌悪感との戦いが始まります。同時に、そういう行為の結果生まれた自分に対する嫌悪も生まれてきます。

自分自身の存在を問う

そういう嫌悪感の中で生まれてくるのが、
「自分は何のために生まれてきたのか?」
「自分は生きていて良いのか?」

といった自分自身の存在への問いです。特に不登校していると「学校に行かない=みんなができている当たり前のことができない自分」という否定的な思いからスタートしているので自分自身には生きている価値がないという判断をしていることが多いです。何もしていない自分、何もできていない自分がいます。そこへの否定感から自殺企図が生まれることもあります。自分の存在への問いはなかなか結論が出ません。正確には、「存在して良い」と認めてほしいけど、それを認めるに足る理由が見当たらないので、「やっぱりだめかも」とグルグルと考えることになります。また、この問いがうまく意識できていない場合もあり、なんとなくのモヤモヤ感を抱えている場合もあります。この状態は苦しいので、逃避として、ゲームや動画に没頭したり、自分が生きていることを確認するためにリストカットをして血を見るということをします。

大切なことは存在への寄り添い

子どもたちが抱える表層の悩み(勉強、人間関係、自分の容姿など)に寄り添いつつ、その奥にある「どんな悩みや欠点を抱えていても大切な存在である」という子どもの存在そのものに寄り添う心構えを持つことです。

もちろん、不登校しているお子さんの将来は心配です。しかし、まずはお子さんの「今、ここ」に寄り添っていくことが肝要です。ここへの寄り添いが自信の存在のエネルギーになり、先のことを考えることができるようになります。

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