思春期のお子さんとの向き合い方 | 不登校サポート | 家庭と子どもの再スタートを応援します

思春期のお子さんとの向き合い方

思春期の子どもの心の揺れに寄り添うヒントをお届けします。小学校の高学年、中学生のお子さんが陥りがちな、反抗期のお子さんの内面に関するものです。

沈黙もまた、親子の大切な対話のかたち──子どもが話さない時間にできること

沈黙もまた、親子の大切な対話のかたち──子どもが話さない時間にできること

子どもが学校から帰ってきて、「おかえり」と声をかける。でも返ってくるのは、目も合わせずにボソッと「あー…」。表情が暗くて気になり、「何かあったの?」と聞いても、「別に」。それでもやっぱり心配になって、「なんか、表情が険しいけど…」と重ねて聞くと、「うるさいな!」と強い口調で返されてしまう──。

こんなとき、親の胸の中には不安が広がります。「私、嫌われたのかな」「何か地雷を踏んじゃったのかな」と戸惑ってしまう方も多いでしょう。

でも実は、子ども自身も、自分の中にあるモヤモヤをまだうまく言葉にできていないことがあります。学校でのちょっとしたストレス、人間関係の複雑さ、なんとなくうまくいかなかった一日。それらを一から説明するのも面倒で、気づけば感情だけが先に溢れてしまう──その矛先が、いちばん近くて安心できる親に向いてしまうのです。

決して、親が嫌いになったわけではありません。むしろ、“話せない気持ちごと受けとめてくれる存在”だと信じているからこそ、不機嫌や反発という形で感情が出てくるのかもしれません。今回は、そんな沈黙や反発の奥にある子どもの気持ちに、親としてどう寄り添えばいいのかを、一緒に考えてみたいと思います。

子どもとの沈黙が不安に感じるとき

言葉が返ってこない、目も合わせてくれない、なんとなく不機嫌。そんな子どもの態度に、親は「今、私どう接するのが正解なんだろう?」と迷ってしまうことがあります。

特に、学校で何を感じてきたかなんて、親には見えません。でも、子どもにとっては「いちいち全部説明するのも面倒」「細かいことを話す気力もない」そんな気持ちで口数が減っていることもあります。

親に悪気があるわけでも、子どもに敵意があるわけでもないのに、「話す気になれない空気」と「心配して深く聞く空気」がぶつかってしまうこともあるのです。

沈黙の中にも、関係はちゃんと育っている

思春期や心が揺れているとき、子どもは「話したいけど、うまく言えない」「伝えたいけど、まとまらない」――そんなもどかしさを抱えていることがあります。

親が無理に引き出そうとすると、かえって子どもは心を閉ざしてしまうことも。でも、沈黙は関係が壊れている証拠ではありません。むしろ、「今は話せないけど、ここにいてくれることが安心」という、信頼の表れでもあるのです。

話すことより、「話せる空気」をつくる

親子のコミュニケーションは、言葉のキャッチボールだけではありません。大切なのは、**「何を言うか」より「どんな空気でそこにいるか」**です。

話しかけても反応がなくても、そばで静かに一緒にいる。ごはんを並べて「おかえり」とだけ言う。そんなふうに、**沈黙に寄り添う“まなざし”**が、子どもにとって何よりも安心になることがあります。

沈黙を信じられる親でいるために

子どもの沈黙に耐えるには、親にも心の余裕が必要です。「今は話せないときなんだ」「言葉にならない気持ちがあるんだ」と思える安心感。それは、親自身が自分の不安にも優しくできているときに生まれます。

「話してくれない=うまくいっていない」と決めつけず、「きっと話してくれる時が来る」と信じて、日常を丁寧に過ごしていく。その姿勢こそが、子どもとの信頼をゆっくりと育んでいきます。

「沈黙もまた、親子の大切な対話のかたち。」― トマス・ゴードン(臨床心理学者、『親業』より)

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

子どもが荒れて苦しいのは、あなたのせいじゃない──“距離をとる”ことが親子関係を守る選択になるとき

子どもが荒れているのは、私の育て方が悪かったのかもしれない。そんなふうに思いながら、毎日ぎりぎりのところで向き合っている母親がいます。暴言や無視、時には手が出ることもある子どもとの日々に、疲れ果ててしまうこともあるかもしれません。

でも、それはあなたのせいではありません。そして、苦しいときには**“距離をとる”ことも、親子の信頼を守るための大切な選択**なのです。

子どもが荒れるのは、親のせいじゃない ここに見出しテキストを追加

「なんでこんなに怒るの?」「うちの子だけ、どうして…」子どもが家庭で暴言を吐いたり、物にあたったり、無視したりすると、「私の育て方が間違ってたのかもしれない」と、自分を責めてしまう方は少なくありません。

でも、子どもの“荒れ”の背景には、✔ 学校や友人関係のストレス✔ 発達や年齢的な葛藤✔ 自分でも言葉にできないもやもやした気持ちが積もっていることが多いのです。

親にだけ荒れるのは、親を嫌いになったからではありません。むしろ、「ここなら出しても大丈夫かもしれない」という思いが、**“安全だからこそ見せる本音”**となって出てきていることもあります。

ただし、それをすべて耐えなければいけない理由にはなりません。

「距離をとる」ことは、見捨てることじゃない

あるお母さんがこう話してくれました。「このままだと、私も子どもに怒鳴り返してしまいそうで…怖くなって、別室に移動したんです。」すると、数時間後、子どもがふと「さっき、ごめん」とだけ言ってきたそうです。

“一緒にいて壊れそうなときは、少し離れる”これは、親として冷たくなることではなく、関係を守ろうとする、勇気ある選択です。

もし「距離をとったら、見捨てたと思われるのでは」と不安になるときには、「今はお互いに冷静になる時間が必要だよ」と一言添えてもいいかもしれません。

子どもは、案外その“間”の中で、自分の言動を見つめ直しているものです。

母親が“自分を守ること”は、子どもを守ることにもつながる

暴言、暴力、無視…それらが繰り返される中で、「それでも私は母親だから」と我慢し続けることは、あなた自身の心と体をすり減らしてしまいます。

● 声を荒らげられたら、少し距離をとる● 手が出そうな場面では、安全な場所へ避難する● 周囲の信頼できる人に、今の状況を共有する● 必要なら、第三者(学校、カウンセラー、支援機関)とつながる

これらはすべて、“逃げ”ではなく、あなたの命と信頼関係を守る行動です。がんばってきたあなただからこそ、限界を越える前に、自分を大切にする選択肢を持っていてほしいのです。

「この子の荒れに、全部応えなくていい」と思えたとき

子どもが荒れていると、つい「ちゃんと聞いてあげなきゃ」「支えてあげなきゃ」と思い詰めてしまいます。でも本当は、全部に応えられなくていいんです。

「今の私は受け止めきれないから、少し落ち着いてから話そうね」その一言が、あなたと子ども、両方の命綱になることもあります。

「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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テストの後、子どもが本当に求めている“ひと言”とは?

テストの後、子どもが本当に求めている“ひと言”とは?

子どもが返却されたテストを持ってきました。そこで、点数を見て「で、平均は?」と聞くのは、何気ない一言。でもその瞬間、子どもは「また比べられた」と感じているかもしれません。相対評価と絶対評価――その違いが、子どもの心の伸びしろを左右します。

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

1.「比べられた」と感じた瞬間、心は閉じる

定期考査の答案が返ってきたとき、「で、平均点は?」と聞いたことはありませんか?親にとっては現状を知るための情報収集のつもりでも、子どもにとっては「誰かと比べられている」と受け取られることがあります。実はこのひと言が、子どものやる気や自尊感情を大きく左右します。

特に、学校に行きづらさを抱える子どもや、日々不安と戦っている子にとって、「また人と比べられた」「自分はまだダメなんだ」という感覚は、次の挑戦を阻む原因になります。

2. 相対評価と絶対評価のちがい

学校のテストは多くの場合「相対評価」の仕組みを前提としています。つまり、「周囲と比べてどの位置にいるか」で評価が下される。しかし、心の成長や自己肯定感は、「前の自分と比べてどうだったか」という「絶対評価」の視点で育てる必要があります。

たとえ点数が低くても、前回よりも勉強時間が増えていた、最後まで解き切った――そうした変化に気づいて言葉にしてあげることで、子どもは「できたこと」に目を向けられるようになります。

3. 「私はこう感じたよ」と伝え

「前より説明の答え方が丁寧だね」「ここ、がんばって覚えたんだね。私、うれしいな」評価ではなく観察と感想を伝える「私メッセージ」は、子どもにプレッシャーを与えません。比べることより、寄り添うこと。これが、子どもを“次へ”と向かわせるエネルギーになります。点数は数字。でも、子どもの内面の変化は数字では測れません。比べるよりも、「見ていてくれる」「受けとめてくれる」親のまなざしが、子どもを成長へと向かわせます。絶対評価で見守る。それが、親子の信頼を深めるコミュニケーションの第一歩です。

「比較は喜びの終わりであり、成長の妨げでもある。」― カール・ロジャーズ(心理学者)

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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子どもが荒れて苦しいのは、あなたのせいじゃない──“距離をとる”ことが親子関係を守る選択になるとき

子どもが荒れているのは、私の育て方が悪かったのかもしれない。そんなふうに思いながら、毎日ぎりぎりのところで向き合っている母親がいます。暴言や無視、時には手が出ることもある子どもとの日々に、疲れ果ててしまうこともあるかもしれません。

でも、それはあなたのせいではありません。そして、苦しいときには**“距離をとる”ことも、親子の信頼を守るための大切な選択**なのです。

子どもが荒れるのは、親のせいじゃない ここに見出しテキストを追加

「なんでこんなに怒るの?」「うちの子だけ、どうして…」子どもが家庭で暴言を吐いたり、物にあたったり、無視したりすると、「私の育て方が間違ってたのかもしれない」と、自分を責めてしまう方は少なくありません。

でも、子どもの“荒れ”の背景には、✔ 学校や友人関係のストレス✔ 発達や年齢的な葛藤✔ 自分でも言葉にできないもやもやした気持ちが積もっていることが多いのです。

親にだけ荒れるのは、親を嫌いになったからではありません。むしろ、「ここなら出しても大丈夫かもしれない」という思いが、**“安全だからこそ見せる本音”**となって出てきていることもあります。

ただし、それをすべて耐えなければいけない理由にはなりません。

「距離をとる」ことは、見捨てることじゃない

あるお母さんがこう話してくれました。「このままだと、私も子どもに怒鳴り返してしまいそうで…怖くなって、別室に移動したんです。」すると、数時間後、子どもがふと「さっき、ごめん」とだけ言ってきたそうです。

“一緒にいて壊れそうなときは、少し離れる”これは、親として冷たくなることではなく、関係を守ろうとする、勇気ある選択です。

もし「距離をとったら、見捨てたと思われるのでは」と不安になるときには、「今はお互いに冷静になる時間が必要だよ」と一言添えてもいいかもしれません。

子どもは、案外その“間”の中で、自分の言動を見つめ直しているものです。

母親が“自分を守ること”は、子どもを守ることにもつながる

暴言、暴力、無視…それらが繰り返される中で、「それでも私は母親だから」と我慢し続けることは、あなた自身の心と体をすり減らしてしまいます。

● 声を荒らげられたら、少し距離をとる● 手が出そうな場面では、安全な場所へ避難する● 周囲の信頼できる人に、今の状況を共有する● 必要なら、第三者(学校、カウンセラー、支援機関)とつながる

これらはすべて、“逃げ”ではなく、あなたの命と信頼関係を守る行動です。がんばってきたあなただからこそ、限界を越える前に、自分を大切にする選択肢を持っていてほしいのです。

「この子の荒れに、全部応えなくていい」と思えたとき

子どもが荒れていると、つい「ちゃんと聞いてあげなきゃ」「支えてあげなきゃ」と思い詰めてしまいます。でも本当は、全部に応えられなくていいんです。

「今の私は受け止めきれないから、少し落ち着いてから話そうね」その一言が、あなたと子ども、両方の命綱になることもあります。

「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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新学期、中学生、高校生の不登校のリスクを下げるためにできること

新学期、中学生、高校生の不登校のリスクを下げるためにできること 新学期に向けた心の準備

新学期が始まると、親としては「うちの子、大丈夫かな?」と気になるものです。人間関係の悩みが増えたり、学校に行くこと自体が負担に感じたりすることもあります。

そんな中、「気合を入れすぎず、自然体で人間関係を築く」ことは、不登校のリスクを下げる大切な要素になります。なぜなら、無理に頑張ろうとすると、心が疲れてしまい、学校が「しんどい場所」になってしまうからです。では、子どもが自然に人間関係を築き、安心して学校に通うためには、どんなことを意識すればいいのでしょうか?

〇 「友達を作らなきゃ」というプレッシャーをかけない

新学期はクラス替えもあり、親としては「新しい友達できた?」と聞きたくなるもの。でも、子どもにとっては「友達を作らなきゃ」というプレッシャーが逆に負担になることもあります。無理に交友関係を広げようとしなくても、「話せる人が1人いればOK」くらいの気持ちでいられると、気持ちが楽になります。

思春期は周りと比べがち。「あの子は友達が多いのに、自分は…」と感じると、学校がつらくなることもあります。でも、人間関係の築き方は人それぞれ。無理に合わせるより、自分のペースで関わる方が、結果的に居心地のいい友達ができます。

〇 無理にテンションを上げなくてもいい

「友達を作るには明るくしないと」と考えすぎると、学校で気を張って疲れてしまいます。人付き合いは、無理をしないほうが長続きするもの。おとなしい性格なら、そのままで大丈夫。「静かでもいいし、話せるときに話せばいい」と思えると、心の負担が減ります。

いきなり仲良くなろうとするより、「授業どうだった?」くらいの軽い会話を積み重ねる方が、自然な関係が生まれます。「友達を作る」というより、「少し話せる人がいればいい」くらいの気持ちでいる方が気楽です。

 

焦らず、ゆっくり、子どものペースを大切に

子どもが新学期に「自然体で過ごす」ことは、心の負担を減らし、学校を安心できる場所にするための大切な要素です。「頑張りすぎなくてもいい」「自分のペースでいい」と思えることで、不登校のリスクも下がります。

親としてはつい「大丈夫?」「友達できた?」と気になってしまいますが、あえて「ゆっくりでいいよ」と見守ることで、子どもが自分のペースで学校に馴染んでいけるかもしれません。大切なのは、無理に人間関係を築こうとせず、「そのままの自分でいても大丈夫」と思えること。そうすれば、自然と気の合う友達も見つかっていくはずです。

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「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

子どもが荒れて苦しいのは、あなたのせいじゃない──“距離をとる”ことが親子関係を守る選択になるとき

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子どもが荒れるのは、親のせいじゃない ここに見出しテキストを追加

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でも、子どもの“荒れ”の背景には、✔ 学校や友人関係のストレス✔ 発達や年齢的な葛藤✔ 自分でも言葉にできないもやもやした気持ちが積もっていることが多いのです。

親にだけ荒れるのは、親を嫌いになったからではありません。むしろ、「ここなら出しても大丈夫かもしれない」という思いが、**“安全だからこそ見せる本音”**となって出てきていることもあります。

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「距離をとる」ことは、見捨てることじゃない

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もうすぐ中学3年生になる不登校している息子さんにどう声をかけたらよいか?

受験を控える不登校の息子さんへの声かけ 受験の不安は親も感じて当然

「もうすぐ中学3年生なのに、このままで大丈夫だろうか」「受験のこと、どう考えているんだろう」と、不安な気持ちでいっぱいかもしれませんね。お母さまがそう感じるのは、息子さんのことを心から大切に思っているからこそ。今日は、そんなお母さまに向けて、「受験を控える不登校の息子さんへの声かけ」についてお伝えしたいと思います。

「受験」がプレッシャーであるという前提で話をする

不登校のお子さんにとって、「受験」という言葉自体が大きなプレッシャーになることがあります。お母さまとしては「少しでも将来のために準備を…」と思われるかもしれませんが、息子さんの今の気持ちがそこに向いていない場合、焦らせる言葉は逆効果になってしまうことも。

まずは、お子さんが今どんな気持ちでいるのかを知ることが大切です。こんなふうに声をかけてみてはいかがでしょうか?

「最近、どんなことを考えている?」「受験のこと、もし何か気になっていることがあれば聞かせてくれる?」

このとき、大切なのは「答えを求めすぎないこと」です。話してくれたらラッキーくらいの気持ちで、まずはお子さんが「話しても大丈夫なんだ」と思える雰囲気をつくることを意識してみてくださいね。

受験をプレッシャーにしないための伝え方

もし、お子さんが受験に対して不安を口にしたり、少し興味を示したりしたら、それを受け止めつつ、こう伝えてあげてください。

「どんな道を選んでも、大丈夫だよ」「お母さんは、〇〇の味方だからね」

受験というのは、「どこかの学校に合格すること」だけがゴールではありません。むしろ、「自分のこれからをどうしたいかを考える機会」でもあります。不登校のお子さんにとっては特に、「今すぐ進路を決めなければいけない」と思うだけで気持ちが押しつぶされてしまうこともあります。

ですから、お母さまが「どんな道を選んでも大丈夫だよ」と伝えることで、お子さんは「今のままでもいいんだ」と安心し、自分なりの一歩を踏み出しやすくなるのです。

お母さまご自身のお気持ちも大切に

お子さんのことを考えれば考えるほど、不安になってしまうこともありますよね。「このままではいけないのでは?」「もっと何かしてあげるべきでは?」と、自分を責めたくなることもあるかもしれません。でも、大丈夫です。お母さまはもう十分頑張っていらっしゃいます。

もし、お子さんとの向き合い方に悩んだり、不安でどうしようもなくなったりしたときは、一人で抱え込まずに相談してくださいね。カウンセリングを通して、お母さまご自身の気持ちを整理することも、とても大切なことなんです。

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子どもが荒れて苦しいのは、あなたのせいじゃない──“距離をとる”ことが親子関係を守る選択になるとき

子どもが荒れているのは、私の育て方が悪かったのかもしれない。そんなふうに思いながら、毎日ぎりぎりのところで向き合っている母親がいます。暴言や無視、時には手が出ることもある子どもとの日々に、疲れ果ててしまうこともあるかもしれません。

でも、それはあなたのせいではありません。そして、苦しいときには**“距離をとる”ことも、親子の信頼を守るための大切な選択**なのです。

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でも、子どもの“荒れ”の背景には、✔ 学校や友人関係のストレス✔ 発達や年齢的な葛藤✔ 自分でも言葉にできないもやもやした気持ちが積もっていることが多いのです。

親にだけ荒れるのは、親を嫌いになったからではありません。むしろ、「ここなら出しても大丈夫かもしれない」という思いが、**“安全だからこそ見せる本音”**となって出てきていることもあります。

ただし、それをすべて耐えなければいけない理由にはなりません。

「距離をとる」ことは、見捨てることじゃない

あるお母さんがこう話してくれました。「このままだと、私も子どもに怒鳴り返してしまいそうで…怖くなって、別室に移動したんです。」すると、数時間後、子どもがふと「さっき、ごめん」とだけ言ってきたそうです。

“一緒にいて壊れそうなときは、少し離れる”これは、親として冷たくなることではなく、関係を守ろうとする、勇気ある選択です。

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母親が“自分を守ること”は、子どもを守ることにもつながる

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● 声を荒らげられたら、少し距離をとる● 手が出そうな場面では、安全な場所へ避難する● 周囲の信頼できる人に、今の状況を共有する● 必要なら、第三者(学校、カウンセラー、支援機関)とつながる

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子どもが荒れていると、つい「ちゃんと聞いてあげなきゃ」「支えてあげなきゃ」と思い詰めてしまいます。でも本当は、全部に応えられなくていいんです。

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不登校の中学生 高校生を持つ親御さんに知ってほしいこと

不登校の中学生、高校生をもつ親御さんに知っておいてほしい、子どもの内面世界 不登校のカウンセリングでたどり着くのは「生きる意味」への問い

私が以前に書いた記事で、「不登校の中で苦しくなる問い―生きる意味があるのか?」というコラムがあります。思いのほかよく読まれているようですが、どうやら不登校している中学生、高校生、場合によってあ小学生など、当事者が読んでくれているようです。おそらくこの問いに苦しんでいるのでしょうが、これは誰からも答えを教えてもらうことができず、また、そんな相談を誰かにすると心配されるので、なかなか言葉にできないのだとお思います。

不登校のカウンセリングの表層と深み

不登校のきっかけは様々です。

いじめ、友達とのトラブル、恋愛のもつれ、学力不信、先生との関係に対する不信感など様々あります。これが原因であることもあるので、対処することは必要です。ただ、本当に解決しないといけないのは、本人が抱える漠然とした将来に対する不安です。

その不安がある以上、再登校できたとしても、休みがちであったり、表情はどんよりしていて暗かったりします。

学校で起きた出来事から時間がたち、本人の口からもそのことがあまりでなくなってきたら、次に言うのは「死にたい」とか、「何もしたくない」という生きることに対する否定感です。

生きていても意味がない、ということを納得させようとネットでネガティブな情報をたくさん集めて、妙な知識が増えることもあります。陰謀論や行き過ぎたスピリチュアルな考え方などです。

生きる意味を問いだしたらしばらくこもってしまいます

さらに、この生きる意味を問い始めたら、こもってしまいます。昼夜逆転したうえに、家族とのコミュニケーションも激減します。一緒に暮らしている家族としては、本当に打つ手がなく、なんと声をかけてよいかすら悩む日々になります。

しかし、ここが底です。この状況から出てくるのに、数週間から数か月かかりますが、ここを抜けると、不登校と引きこもりはほぼ終わります。再登校はしないかもしれませんが、生活リズムが徐々に戻り、食欲も出てきます。回復の一つの目安は自然な笑顔です。これが出てくると、前を向いている状態です。

ただ、ここまでの間が本当に苦しい。親も子も苦しいのです。

苦しい期間をどう乗り越えるのか

生きる意味を問うている間は苦しい期間が続きます。親にとってもどうして上げてよいか分からない、八方ふさがりの状態になります。この間、カウンセリングを受けて、親の不安を徹底的に言葉にして乗り切ります。夫婦で話せばよいと言ってもけんかになることがあります。親子でけんかしている様子が不登校しているお子さんに伝わるのは余計に「自分のせいでお父さんとお母さんがけんかしている」と不安をあおってしまいます。

そうならないためにも第三者の介入が必要です。カウンセラーが持っている「大丈夫」という思いを親御さんにも持っていただけると、お子さんの回復によい効果をもたらします。そして、親がカウンセラーにつながっていることで、お子さんがこもっている状態から脱した時に「私もカウンセリングを受ける」ということになります。そのカウンセリングは自分がどんな辛いところを通ってきたか、そしてどれだけ親に対して怒りや憎しみを持ったかなど親に話しづらいことも言葉にしていきます。ここまでくれば、ほぼ回復していると思ってよいです。

不安を飲み込まずに言葉にすること、とても大事なことです。感情の言語化は心の命綱でもあります。

お子さんが話さない、こもっていてどう対処してよいか分からないという場合はぜひとも、無料相談をご利用ください。

無料相談をご希望される方はこちらからお気軽にお申し込みください 無料相談のお申込み 不登校やキャリア教育に関するコラム 「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

子どもが荒れて苦しいのは、あなたのせいじゃない──“距離をとる”ことが親子関係を守る選択になるとき

子どもが荒れているのは、私の育て方が悪かったのかもしれない。そんなふうに思いながら、毎日ぎりぎりのところで向き合っている母親がいます。暴言や無視、時には手が出ることもある子どもとの日々に、疲れ果ててしまうこともあるかもしれません。

でも、それはあなたのせいではありません。そして、苦しいときには**“距離をとる”ことも、親子の信頼を守るための大切な選択**なのです。

子どもが荒れるのは、親のせいじゃない ここに見出しテキストを追加

「なんでこんなに怒るの?」「うちの子だけ、どうして…」子どもが家庭で暴言を吐いたり、物にあたったり、無視したりすると、「私の育て方が間違ってたのかもしれない」と、自分を責めてしまう方は少なくありません。

でも、子どもの“荒れ”の背景には、✔ 学校や友人関係のストレス✔ 発達や年齢的な葛藤✔ 自分でも言葉にできないもやもやした気持ちが積もっていることが多いのです。

親にだけ荒れるのは、親を嫌いになったからではありません。むしろ、「ここなら出しても大丈夫かもしれない」という思いが、**“安全だからこそ見せる本音”**となって出てきていることもあります。

ただし、それをすべて耐えなければいけない理由にはなりません。

「距離をとる」ことは、見捨てることじゃない

あるお母さんがこう話してくれました。「このままだと、私も子どもに怒鳴り返してしまいそうで…怖くなって、別室に移動したんです。」すると、数時間後、子どもがふと「さっき、ごめん」とだけ言ってきたそうです。

“一緒にいて壊れそうなときは、少し離れる”これは、親として冷たくなることではなく、関係を守ろうとする、勇気ある選択です。

もし「距離をとったら、見捨てたと思われるのでは」と不安になるときには、「今はお互いに冷静になる時間が必要だよ」と一言添えてもいいかもしれません。

子どもは、案外その“間”の中で、自分の言動を見つめ直しているものです。

母親が“自分を守ること”は、子どもを守ることにもつながる

暴言、暴力、無視…それらが繰り返される中で、「それでも私は母親だから」と我慢し続けることは、あなた自身の心と体をすり減らしてしまいます。

● 声を荒らげられたら、少し距離をとる● 手が出そうな場面では、安全な場所へ避難する● 周囲の信頼できる人に、今の状況を共有する● 必要なら、第三者(学校、カウンセラー、支援機関)とつながる

これらはすべて、“逃げ”ではなく、あなたの命と信頼関係を守る行動です。がんばってきたあなただからこそ、限界を越える前に、自分を大切にする選択肢を持っていてほしいのです。

「この子の荒れに、全部応えなくていい」と思えたとき

子どもが荒れていると、つい「ちゃんと聞いてあげなきゃ」「支えてあげなきゃ」と思い詰めてしまいます。でも本当は、全部に応えられなくていいんです。

「今の私は受け止めきれないから、少し落ち着いてから話そうね」その一言が、あなたと子ども、両方の命綱になることもあります。

「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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不登校の中学生 高校生を持つ親御さんに知ってほしいこと Read More »

不登校している子どもが抱く罪悪感

不登校している子どもが抱く罪悪感 不登校している子どもの心の中

不登校している子どもの多くは、心の中で自分を責めています。学校に行けない自分をダメな奴だと責めていると同時に、情けない思いがあります。特に、不登校し始めたころは、学校に行かないことで得られる安心感よりも、行けない自分がこれからどうなるのか、不安でいっぱいになります。

そして、「どうしてこうなったんだ?」と自分への問いを繰り返します。この問いが本人を苦しめます。それは答えがなかなかでないというのもありますが、よくないことばかりが想起されてしまうからです。

不登校している子のさえない表情、顔色の原因は主にこれにあります。ただ、これは無意識的に繰り返されるので、言語化されていないことが多いです。言葉で説明できないから「わからない」「別に」「どうでもいい」といったぶっきらぼうな応答が返ってきてしまうのです。

ゲームとネットは現実逃避

不登校しているお子さんが、罪悪感に苛まれているからと言って、勉強したり、規則正しい生活ができたりするわけではありません。私が相談を受けるお子さんの多くは昼夜逆転を経験します。その時間は、ゲームをしているかネットをしているか、ということです。

この様子を見ていて、腹立たしい気持ちになる親御さんも少なくないと思います。

あるとき、あまりにも生活の乱れがひどいので、スマホを取り上げられた高校生がいました。するとその子は、食事すらとらないで、トイレ以外はベッドから出ないということになり、余計に元気がなくなりました。それまで数回実施できていたオンラインでのカウンセリングもできなくなってしまいました。

現実の辛さを逃避するすべを失ったことでよけいにつらい気持ちが増して、苦しくなったようです。その後、彼は夜の11時以降はスマホをリビングに戻すことを条件に、スマホを返してもらい、昼夜逆転も治り、徐々に元気を取り戻しました。

子どもの罪悪感を取り除くには

子どもが自分を責めていることに気が付く必要があります。そして、自分がどういう思いでいるかを言語化していくことです。

しかしながら、ここまで一足飛びに行くことは稀です。時間がかかりますし、その間、ゲームやネットに依存する時期があったり、親と口をきかない時期があったり、生活が乱れたり、無気力になって「死にたい」とか「生きている意味がない」という発言をしたりします。

これに対応するのは、いくら大人でも大変です。一緒に生活している親であれば何もなくても心配な気持ちが余計に増してしまいます。しかし、そこで、子どもの行動、言動に一喜一憂せずに、「これはプロセスだ」という思いで過ごすことが肝要です。

見守るというのが一番のストレス

とはいえ、、子どもが学校に行かずに、反抗的で生活も乱れているとなると、それを「大丈夫」とおもって見守れる親はそうおられません。あるとき「この見守るっていうのが一番のストレスなんです」と言われたお母さまがいらっしゃいました。ごもっともだと思います。この「本音」を吐き出す場が大事です。毎月子どもの愚痴を吐きに来られるお母さま、不登校の親の会で、互いに状況を語り合うご夫婦など、さまざまいらっしゃいます。

子どもの本音、しかも本人が気が付いていない本音を言葉にするのは、容易ではありません。しかし、親御さん自身が本音を言葉にする機会を多く持ちさえすれば、その心のゆるみやゆとりが、お子さんにも影響して徐々に、気持ちが緩んできます。

子どもの罪悪感を引き起こしているものの一つが、「緊張感」です。この緊張感を緩めることが、不登校のお子さんを持つ親御さんにできる「見守り」であると私は考えます。

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不登校の中学生の悩みの根っこにあるもの

不登校の中学生の悩みの根っこにあるもの 不登校の悩みの根っこにあること

これまで多くの不登校をしてる中学生、高校生のカウンセリングをしてきました。はじめは学校の愚痴や親への文句などが出てきます。そういうことを一つ一つ聴いていき、親御さんにもフォローをいれて、徐々に家族の関係性が変わってきます。

しかし、学校に行かない、勉強しないという状況は変わらないままであることがあります。

「どうして勉強しないのか?」とは直接訪ねませんが、学校や勉強のことをちょっとずつ尋ねていくと、最終的には自分の進路の話にたどり着きます。ここが悩みの根っこです。中学生はまだまだ社会のことがわからないことと、さらには「高校に行けなかったらどうしよう」という思いもあり、高校生以上にこの進路の悩みを重く受け止めているケースが多いです。

将来を考えるうえで大事なこと

「進路」というとその先の進学や就職のことになりますが、実はまだこの言葉も表層です。進路の問題の奥にあるのは、自分自身の存在や生き方の問題です。不登校している状態に至るにあたって、自己肯定感が下がり、将来に対する悲観的な考えや、自分自身の存在に対する不安を抱えています。「私は生きていてよいのか?」「ここにいてよいのか?」という答えの出ない問いを延々考えます。しかも、お子さん自身もこの問いを言語化することができずに苦しんでいます。このネガティブな思考のループを言語化できると抜けだすことができますが、そうじゃない場合は、なんだかわからない重苦しい気持ちのまま、どんよりとして、不機嫌そうに生活します。話しかけてもそっけない応答しかありません。特に中学生はここの言語化はなかなかできません。

こういう状態の時は、最低限のコミュニケーションにして、放っておくのが一番です。このようにアドバイスるすると「でも、本当に何もしないんですよ」と親御さんの心配な声が聞こえてきます。確かにその通りなんですが、ここがポイントで親御さんの心配を子どもの行動で解決しようとしないことが大事です。親御さんがお子さんのことを心配するのは当然です。しかし、その心配は親御さんご自身が解決する必要があります。

 

親御さんの不安の解消法

親御さんの不安の解消をするためには、ご自身がどんな不安を感じているかを言語化することです。ご夫婦やご自身の親に話を聴いてもらうのが良いです。

しかし、話を聴いてもらうだけで、アドバイスや意見は求めないことです。これは弱さをさらけ出した人をさらに鞭打つようなことになり、悩みを打ち明けてアドバイスや意見されることで余計に傷ついてしまいます。子育て論や話を聴いた相談相手の成功談など、説教されるのは論外です。ここが家族や友人の相談とカウンセリングの違いでもあります。

カウンセリングであれば、守秘義務も守られたうえで話をして、否定も肯定も、意見もされずにただ話しっぱなしということができます。余計なアドバイスもありません。ご夫婦でカウンセリングを受けられたり、親子で一緒にカウンセリングを受けられるケースもあります。ご家族の誰かが不安を一手に引き受けるのではなく、家族で共有してしまうと、不安を引き起こしている問題自体はすぐに解決しなくても、その重さや深刻さはかなり解消されます。

 

まずは心の土台づくりから

不登校のお子さんの悩みが「進路」にあるからといって、学校に行かなくなってすぐにその話題を振ることは、子どもにとって非常に重荷になります。まずは、今日明日、今現在の自分のことで精いっぱいで、将来のことなんか考えることはできません。まずは、漠然とした不安・不満を解消するべく、休むことが大事になります。そもそも、お子さん自身も進路や自分の生き方で悩んでいるということ自体を意識していません。

下手に話題をふると、お子さんがプレッシャーを感じてしまい、思いついたかのように、目標を述べて学校に通いだしたり、勉強しだしたりします。しかし、心が重苦しい気分のまま将来を考えて、何か行動しても長続きしません。むしろ、これをやられると、不登校・引きこもりが長期化する恐れもあります。

心の土台ができるまでには時間がかかるかもしれません。休んだり、ちょっと出歩いたり、医療やカウンセリングにつながったりして、先が見えない不安をかかえることもしかりです。しかし、その状況は結果ではなくて、次に向けたプロセスなのです。

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娘に勉強をするように促すのに、どんな声がけをしていけばいいですか??

娘に勉強をするように促すのに、どんな声がけをしていけばいいですか?? 勉強を促す声がけの難しさ

質問をくださったのは高校3年生の受験を控えたお嬢さんを抱えるお母さま。「本当に受験生?」と思うくらいまったく勉強しないとのことです。「宿題やったの?」「来週テストでしょ」「模試、近いんじゃないの?」などなど、「勉強しなさい」ではないけれども、暗にそのことを伝えようと声をかけます。

しかし、娘さんは「うるさいな~」とか「今やろうとしてたとこ」とか「分かってる」とはいうものの、すぐに取り掛かるわけでもないそうです。最近は勉強のことを話題にすると険悪なムードになるので、どうしたらよいでしょうか、ということが主な相談内容です。

ここのところは確かに難しいところです。本人は、勉強自体についてやらないといけないことは分かっているんだろうと思いますが、なんとなくそちらに向かないという状況だと思います。そういうタイミングで「あなた受験生でしょ!それならちゃんと毎日やりなさいよ!」と言いたくなります。そこで3つの伝え方を提案しました。

①大学生になったらどんな生活になるかという話を前向きな方向でする。

少し先のビジョンを描いていく手助けをしていくということです。「大学生になってやってみたいこと、とかあるの?」などです。これは特に波風立っていないときにぽろっと問うてみると良いと思います。別にお嬢さんが明確に何か答えることを求めるよりも、こちらの期待が伝わればよいと思います。言い換えるとポジティブなプレッシャーをかける感じです。

②気持ちをストレートに伝える

勉強しないあなたを見ていると・・・

・不安になる、心配になる

・応援したいけど、その気持ちがなくなる

・どうしてあげていいか分からないから自分(母)の無力さを責めてなんだか気分が沈む

などその時にお母さまご自身が感じられている気持ちをそのまま伝える。その際に「だから勉強してほしい」ということはわざわざ言葉にしないで、あくまでも気持ちだけを伝えるのが良いです。不安な時には不安な表情で、気分が沈む時には暗い表情で、別に演技する必要はないですが、気持ちを言葉だけでなくて態度全体で表す感じです。

③本人に意思確認をする

③意思確認をする。

「あなたは受験生なんだよね」

「1月には大学受験するんだよね」

など、勉強しないといけない身分であることを確認し続けていくということです。これは①、②をすっ飛ばしてイラついて「いい加減やりなさいよ」と言ってしまって険悪になった後に使える手です。ポイントは意思確認だけをしてその後に説教しないで。「うん」とか「そう」とか何か返事があったら「分かった」といって特に何も言わない。もし「お母さんは私に勉強しろって言いたいんでしょ」って反論して来たら「そうよ」と伝えて、②の気持ちを伝えて応戦してください。③意思確認の方法はしつこく使うよりも、いざというときに使う方が効果的です。

意思確認ができると、勉強について、どういうふうに母親として関わったら良いかも確認するとと良いかもしれません。声をかけたほうが良いのかどうか。かけるとしたら毎日なのか、時折なのか。そうすると、「今日は勉強しないといけないから、帰ってきたら一言言ってほしい」というリクエストもあるかもしれません。

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不登校の中学生の勉強嫌いから脱するために必要な関わり方

不登校の中学生の勉強嫌いから脱するために必要な関わり方 どうして勉強嫌いになってしまうのか?

中学生になって勉強が嫌いになるということは、不登校しているお子さんに限らず起こることです。この「嫌い」というのは正確には、「面倒くさい」「時間がかかりすぎる」「分からない」などを内包しています。小学校の時に出る宿題はそれほど多くありません。テストも、単元ごとに学校で実施するので、記憶は鮮明ですから「テスト勉強」なんていうことはしなくてもある程度は点数が取れます。ところが、中学になると定期考査になり、テストのために勉強をしないといけなくなります。また、宿題の量も増えます。部活や習い事が終わって家に帰ってから宿題をするとなると、一日の中に一人の時間や、息抜きの時間が無くなります。ここで「面倒くさい」という思いが強まります。これの積み重なりが「分からない」をうみだします。

分からないことは好きにならないですから、「嫌い」という言葉でくくられます。ただ、ここで「分からない」というと、塾や家庭教師をつけられたりして余計に「面倒くさい」ことになることや、また勉強が分からないことで自分がバカだと思われることを嫌がって「嫌い」という言葉で自身のプライドを保とうとすることにもなります。中学生くらいになってしまうと、勉強しろと強く言うと余計に反発されて関係が悪くなります。不登校していると、部屋にこもってしまうことさえあります。さて、これをどうやって克服して勉強に向かわせるのか?ということです。

子どもがやっていることに関心を示す

不登校の中学生が家にいてやるのは他だいたいが、ゲームやネットです。お子さんが、どんなゲームをしたり、ネット(主に動画)を見ているかご存知でしょうか?意外とこれを把握していない親御さんが多いです。ゲームやネットは生産性が上がるものとは考えにくいですし、その時間を勉強してくれたらどれだけ有益か、と思われるかもしれません。時間を浪費しているようにも見えて、うんざりします。彼ら・彼女らがなぜゲームやネットの世界に居座るかというと、勉強と違って親や先生にに「評価されない」からです。勉強での優劣=自分の価値という思い込みが強いと、勉強からの逃避につながります。だからと言って親が無関心でありつづけることをさみしく思っている面もあります。特にゲームなんかは頑張っている可能性があります。何をしているか関心をもたれることで、ちょっとだけ関係が和みます。その和んだところで、子どもがやっていることがどんなことか説明してもらうと良いでしょう。そうすると、見えてくるものがあります。

勉強できる素養があることを見いだす

ネットやゲームの中には勉強のために必要な素養がたくさんあります。思考力、集中力、記憶力、最近は課題発見能力や課題解決力なども挙げられます。こういった素養が自分にもある、と思ってもらうことが大事なのです。ゲームをしているときは集中しています。ゲームを遂行するためには考えたり、覚えたりすることができます。そこには確かに勉強するために必要な素養がたくさんあるのです。だからどんどんゲームをすべきというわけではありません。そのゲームを話題にしながら、「どうしてそんなに集中できるのか?」とか「なんでそんなに覚えられるの?」ということを尋ねます。すると「すきだから」とか「おもしろいから」と応えてきます。この言葉が出てきたらしめたもので、「すきなことやおもしろいことなら、集中したり覚えたり、考えたりできるんだね」という旨の言葉をかけます。

そして、もし余裕があるなら、その世界(ゲームの世界)で何を頑張っているか、なども尋ねます。自分がやっていることに興味を持たれると、意気揚々と話してくれます。そこでも「そんなくだらないことばっかりやらないで」と卑下せずに、「それは大変だ」とか「よくそんなに頑張れるね」という対応をします。つまり、「ゲーム」を勉強に見立ててほめちぎってみるということです。ネットの場合は少し問いを変えて「どうしてその動画に興味があるのか?」とか「なんでそんなに多くの人が見ているのか?」などを尋ねます。ネットの場合は考えさせる契機とします。目の前の子どもさんがやっていること自体のなかに勉強に必要な要素があることを繰り返し確認していくのですが、一つ注意です。その時に「その力を勉強に活かせればいいね」というちょっと皮肉めいたことは言わないで「そういう力があれば、大丈夫だね」と勉強ではなく、もうちょっと将来的に漠然と肯定していくことも大事です。「勉強させたいから言っているんだな」と子どもに策略としてとられると、功を奏しません。

子どもは勉強しないといけないということは分かっている

子ども自身は自分が勉強をしないといけないということは分かっています。不登校していることで焦りや、やっていない自分を否定するような面もあります。「勉強しなさい」というと「わかっている」「うるさいな」という言葉が返ってきますが、それは本当です。ただ、わかっているのにやらないから腹が立つわけです。やらないといけないのにやりたくないこと、面倒くさいことを「やれ」と言われると嫌気がさします。大人だって分かっている仕事を「早く取り掛かれ」とか「いつまでにできるの?」なんて急かされるとやる気がなくなります。最終的には子どもの主体性を信頼していくことです。

おそらく、こういうコラムを読んでくださる親御さんは「うちの子はやればできる子なのにもったいない。何とかしてあげたい」というお気持ちがおありだと思います。その思いがあればすでに大丈夫です。子どもへの信頼へのアプローチがすでに始まっています。ただ、大事なのは「やらせよう」という働きかけよりも「必ずやる」と信じて待つ忍耐力です。この忍耐力が、お子さんが社会に出ていくために必要な土台をつくります。すぐには伝わらないかもしれませんが、いずれ不登校状態が何らかの形で改善した時に「親はこんなに見守ってくれていたんだ」ということに気が付く日が来ます。その時に親への感謝がうまれ、自分自身が大事にされているという感覚が育まれます。

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不登校の解決に向けたメルマガを読む 不登校やキャリア教育に関するコラム 「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

子どもが荒れて苦しいのは、あなたのせいじゃない──“距離をとる”ことが親子関係を守る選択になるとき

子どもが荒れているのは、私の育て方が悪かったのかもしれない。そんなふうに思いながら、毎日ぎりぎりのところで向き合っている母親がいます。暴言や無視、時には手が出ることもある子どもとの日々に、疲れ果ててしまうこともあるかもしれません。

でも、それはあなたのせいではありません。そして、苦しいときには**“距離をとる”ことも、親子の信頼を守るための大切な選択**なのです。

子どもが荒れるのは、親のせいじゃない ここに見出しテキストを追加

「なんでこんなに怒るの?」「うちの子だけ、どうして…」子どもが家庭で暴言を吐いたり、物にあたったり、無視したりすると、「私の育て方が間違ってたのかもしれない」と、自分を責めてしまう方は少なくありません。

でも、子どもの“荒れ”の背景には、✔ 学校や友人関係のストレス✔ 発達や年齢的な葛藤✔ 自分でも言葉にできないもやもやした気持ちが積もっていることが多いのです。

親にだけ荒れるのは、親を嫌いになったからではありません。むしろ、「ここなら出しても大丈夫かもしれない」という思いが、**“安全だからこそ見せる本音”**となって出てきていることもあります。

ただし、それをすべて耐えなければいけない理由にはなりません。

「距離をとる」ことは、見捨てることじゃない

あるお母さんがこう話してくれました。「このままだと、私も子どもに怒鳴り返してしまいそうで…怖くなって、別室に移動したんです。」すると、数時間後、子どもがふと「さっき、ごめん」とだけ言ってきたそうです。

“一緒にいて壊れそうなときは、少し離れる”これは、親として冷たくなることではなく、関係を守ろうとする、勇気ある選択です。

もし「距離をとったら、見捨てたと思われるのでは」と不安になるときには、「今はお互いに冷静になる時間が必要だよ」と一言添えてもいいかもしれません。

子どもは、案外その“間”の中で、自分の言動を見つめ直しているものです。

母親が“自分を守ること”は、子どもを守ることにもつながる

暴言、暴力、無視…それらが繰り返される中で、「それでも私は母親だから」と我慢し続けることは、あなた自身の心と体をすり減らしてしまいます。

● 声を荒らげられたら、少し距離をとる● 手が出そうな場面では、安全な場所へ避難する● 周囲の信頼できる人に、今の状況を共有する● 必要なら、第三者(学校、カウンセラー、支援機関)とつながる

これらはすべて、“逃げ”ではなく、あなたの命と信頼関係を守る行動です。がんばってきたあなただからこそ、限界を越える前に、自分を大切にする選択肢を持っていてほしいのです。

「この子の荒れに、全部応えなくていい」と思えたとき

子どもが荒れていると、つい「ちゃんと聞いてあげなきゃ」「支えてあげなきゃ」と思い詰めてしまいます。でも本当は、全部に応えられなくていいんです。

「今の私は受け止めきれないから、少し落ち着いてから話そうね」その一言が、あなたと子ども、両方の命綱になることもあります。

「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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不登校している子どもが「やる気がない」「生きている意味がない」と発言した時に何と言ってあげればよいか?

不登校している子どもが「やる気がない」「生きている意味がない」と発言した時に何と言ってあげればよいか? 不登校の一つの心理状態として起こりうる「無気力」

「不登校」といっても、そのお子さんの状況は様々です。部屋から一歩も出てこない、昼夜逆転している、食事は一緒にするけど会話はない。一方で家の手伝いを積極的にする、学校には行かないけど塾や習い事に行く、家の手伝いはするなど千差万別です。その中で一緒に暮らしていて辛いのがお子さんが「無気力」になっている状態です。「やる気がない」「生きている意味が分からない」というネガティブな言葉が多く、表情もさえず顔色も悪い。見るからに生気がないという状況です。このような状況を目の当たりにして、前向きになれる保護者さんはまずいらっしゃらないと思います。「大丈夫かな」と心配になるのが当然です。

無気力なお子さんに言葉をかけるよりも大切なこと

「無気力なお子さんにたいしてどんな声がけをしたらよいでしょうか?」といったたぐいのご質問はよくいただきます。このような状況にたいして有効な手立ては実は言葉をかけることではありません。特に言葉を発しないで一緒に過ごす。お伝えするのはこれです。家の中のどこでもよいので、一緒にいて無言で過ごす。その際に、お子さんは何をしていても良いですが、親はテレビを見たり、スマホを見たりは特にしないで、ただ黙って過ごす。(お茶を飲むくらいは良いと思います)話しかけたり、見つめたりしないで、一緒にいる。お子さんが「何?」と問いかけてきたら、視線を合わせて「ただ一緒にいるだけよ」と応えてそのまま特に会話をしない。もし「僕さ~、」と何か話し始めたら、とくにほめたり、改善策を伝えたり、問いかけたりせずに「そうなんだ」ひたすら聴く。逆に何も話をしなければ、一瞬うなづいてゆっくりその場を離れます。普通に立ち去って良いのですが、ため息だけは禁物です。お子さんにたいしてネガティブなメッセージになります。

一緒にいることが何をもたらすのか?

言葉を交わさないで一緒にいるということに意味があるのか?と思われるかもしれません。不登校しているお子さんは学校に行っていない自分にたいしてネガティブな思いを持っています。その思いが強くなりすぎて、無気力になっています。「何もしない自分は価値がない」と思っているところに、「何もしないで傍にいてくれる親」がいると子どもはどう感じるでしょうか?初めは「なんか言われるかも」とプレッシャーに感じるかもしれませんが、何も言わないけど、不機嫌そうではないということが伝われば、お子さんは安心します。一緒にいるということは「行為」ではなく「存在」そのものへの肯定につながります。何ができているからいい、何ができないからだめ、というところを越えて、「あなた自身が素晴らしい存在」というメッセージにつながります。一緒にいるときに心の中でお子さんに受け取ってほしいメッセージを抱いておくと、ジワリと伝わります。

存在を認められると強い

不登校しているお子さんに限らず、大人も含めて自分自身の存在を認めてほしい気持ちはあります。行為にたいする承認や評価よりも、存在そのものを認められることが何よりも心の励みとなります。言葉によってなせることもありますが、無気力になって、何と言葉をかけてよいか分からないときは、言葉ではなく、一緒にいるという自分自身の存在でもってお子さんを承認する。そしてその時に心の中で「あなたは素晴らしい存在」というメッセージを念じながら座ってみます。1回目はうまくいかないかもしれません。しかし、2回、3回と重ねていくと徐々に響いてきます。お子さんが口を開いたらそこから会話の糸口もつくれます。言葉を越えたコミュニケーションの味わいは、関係性の深みも増してくれます。

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文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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不登校をネガティブにとらえないための最も大切な考え方

不登校をネガティブにとらえないための最も大切な考え方 「不登校」ということばがもつインパクト

不登校という言葉はどうしてもネガティブな響きを持ってしまいます。みんなが学校に行っているという「当たり前」にできていることができていないわけです。単なる体調不良の休みとは違い、からだは元気です。でも学校に行けない。理由も明確ではなく、行きたくないということばかり主張するので、はじめは単に「怠けているだけじゃないか」、という思いもあり、学校に行くように促す。本人もしんどそうにしながら行くような準備をする。ある日は出ていくが、別の日はなかなか家から出ない。そういう行く行かないという時期を経て、とうとう連続して休むようになってしまいます。そして、「うちの子は不登校かもしれない」と思うようになります。「不登校だ」と認めた時から親も子も多くの不安に襲われます。

子どもの将来を案ずる親の不安、育て方が悪かったのかという自責。子どもは子どもで「自分は社会に適応できない」とか「学校にすらいけないダメなやつだ」と自分を責める。学校に行かないといけないと思えば思うほど、プレッシャーがかかり、眠れないまま夜中を過ごして朝を迎える。それまで同じステージにいたクラスメイトやクラブの仲間がなんだか遠い存在になる取り残された感じ。

「不登校」という言葉を受け入れてポジティブになる要素は見いだすことが難しいのが実情です。

不登校がネガティブなとらえ方になるのはなぜか?

不登校がネガティブになる理由は明確です。それは他と比べる視点があるからです。しかも大多数は普通に登校している中で、不登校している人は少ない=マイノリティと捉えます。ましてや「学校」というのは行って当たり前、卒業して当たり前という価値観があります。不登校することはその「当たり前」から外れる異質な存在として我が子や自分自身をとらえてしまいます。

不登校に限らず、他人と自分を比べることはネガティブな心理的な行為です。確かに、自分より劣っている存在と比べて優越感を味わうということはできますが、それはポジティブというよりも、自分自身という存在の価値を他と比べることでしか認めることが出来ない、残念な思考です。優越感と劣等感の根っこにあるのは自分自身の存在に価値があるかどうかという不安な気持ちです。

他と比べる視点を無くして、子ども自身、自分自身の存在そのものに目を向ける

不登校のとらえ方を変えるための下準備として、まず認識してほしいのは、人としての存在はどういう状況にあっても変わらないということです。たとえば、お札。新札の1万円札だろうが、くしゃくしゃの1万円札だろうが、1万円以内のものであれば購入することができます。これは人間の存在にも当てはまります。若者だろうが、高齢者だろうが、障害や病気があろうがなかろうが、存在の価値をくらべて優劣をつけることはできません。もちろん、できることの違い、何かの上手さ下手さは差がつきますが、存在そのものに差はありません。

不登校しても人としての存在価値はまったく変わらないんです。しかも、「不登校」する思春期世代は未だ若いのです。この経験をプラスのものに変えていくことは、これからの考え方次第で充分にやっていくことができます。

不登校しているしていないに限らず、思春期世代は変容の時期です

心理学の多くは幼少期の経験が将来に影響を及ぼすというスタンスをとります。精神分析を基にしているものは特にこのことが大きいです。しかし、実際人間の成長を見ると、小さいころのものがずっと大人になっても同じということばかりではありません。たとえば、小さいころに好きだった遊びを大人になってもするかというとそうではありません。いっぽうで小さいころには面白いと思わなかったものを大人は面白がります。その変容が始まるのが思春期なのです。

ヴィゴツキーの「思春期の心理学」に『青少年には、新しい興味があらわれるだけでなく、古い興味もしぼんでいくこと、青少年は全く新しい事物に興味を持ち始めるだけでなく、前にしていたことへの興味を失っていく』とあります。つまり、思春期自体が、子ども自身の中で価値観の変容、自己矛盾が起き、そこに苦しむことになります。多くの場合は親の価値観に添えないというかっとうにもなります。「自分は自分なんだ」というアイデンティティの形成でもあります。その結果が反発として起きてくる「反抗期」をもたらすことにもなります。

不登校という現象を社会的な枠組みでとらえるとネガティブにもなってしまいます。しかし、子ども自身の存在に目を向けて、その子の成長の一つの過程であるととらえると決してネガティブなものではありません。お子さん自身の「個」の形成過程であって、学校に行きながらそれをするか、休まざるを得ないか。その違いなのです。

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子どもは、案外その“間”の中で、自分の言動を見つめ直しているものです。

母親が“自分を守ること”は、子どもを守ることにもつながる

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文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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不登校のお子さんが勉強よりも苦手なこととは?

不登校のお子さんが勉強よりも苦手なこととは? 勉強に苦手を感じる理由

タイトルを見て、不登校のお子さんが苦手なことは「これではないか?」と検討をつけてお読みくださった方もいらっしゃると思います。

勉強、人間関係、努力、自己肯定・・・いろいろとあります。ただ、この奥にはあることへの耐性のなさがあります。

全てに共通するのは「自分の思い通りにならない」というストレスです。このことへの耐性がない、と言えます。

さらに言変えるならば「理不尽」を許容することができないとも言い換えられます。

納得できない、だから腹を立てている

自分が納得できないこと、そのことへの怒りや、不満がある可能性が大いにあります。

勉強であれば、いい成績が取れない、クラスの中で1番になれない、分からない、などです。人間関係であれば、自分が入りたいグループに入れない、気を遣わないとコミュニケーションできない。でも周りは自分に気を遣ってくれない。努力については、目標設定してもそのために努力ができない、または努力しても自分が望んだ結果にならない。自己肯定は、学校に行かない自分をっ良しとするなんて到底できない

外に出て人間関係を築いたり、努力することで確実に自分の頑張りや気遣いが認められるのであれば良いですが、それが叶わなかったり、さらには裏目に出たりすることさえあります。

そういう理不尽な世界に納得ができない。根っこにはそういう怒りもあります。

理不尽を受け入れる?

では、ここから脱するにはどうしたらよいか?一つには、世の中はそもそも理不尽で意味の分からないことも受け入れないといけないときがある、そういうことを伝えることもできます。

これで納得してくれる可能性もあります。ただ、根本的に変容を促すとしたら「比較」の世界から脱することです。

自分と何か(他人や世間の常識、兄弟姉妹など)と比べて自分たたきをすることを辞める必要があります。自分は自分、他人と比べて良し悪しを決められる存在ではない、ということに価値観を置く必要があります。その境地に達するには、たくさん自分をメタ認知する必要があります。客観的に自分を見つめて、自分の感情や考えを言葉にしていく。そのことが主体性を育み、自分自身を良しとすることができるプロセスとなります。

カウンセリングが効果的なのは・・・

 

不登校の回復や、自己肯定感の向上、さらには自身の進路選択にカウンセリングが功を奏すのはメタ認知をする場面を定期的に持つことができるからだと私は考えています。

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子どもが荒れているのは、私の育て方が悪かったのかもしれない。そんなふうに思いながら、毎日ぎりぎりのところで向き合っている母親がいます。暴言や無視、時には手が出ることもある子どもとの日々に、疲れ果ててしまうこともあるかもしれません。

でも、それはあなたのせいではありません。そして、苦しいときには**“距離をとる”ことも、親子の信頼を守るための大切な選択**なのです。

子どもが荒れるのは、親のせいじゃない ここに見出しテキストを追加

「なんでこんなに怒るの?」「うちの子だけ、どうして…」子どもが家庭で暴言を吐いたり、物にあたったり、無視したりすると、「私の育て方が間違ってたのかもしれない」と、自分を責めてしまう方は少なくありません。

でも、子どもの“荒れ”の背景には、✔ 学校や友人関係のストレス✔ 発達や年齢的な葛藤✔ 自分でも言葉にできないもやもやした気持ちが積もっていることが多いのです。

親にだけ荒れるのは、親を嫌いになったからではありません。むしろ、「ここなら出しても大丈夫かもしれない」という思いが、**“安全だからこそ見せる本音”**となって出てきていることもあります。

ただし、それをすべて耐えなければいけない理由にはなりません。

「距離をとる」ことは、見捨てることじゃない

あるお母さんがこう話してくれました。「このままだと、私も子どもに怒鳴り返してしまいそうで…怖くなって、別室に移動したんです。」すると、数時間後、子どもがふと「さっき、ごめん」とだけ言ってきたそうです。

“一緒にいて壊れそうなときは、少し離れる”これは、親として冷たくなることではなく、関係を守ろうとする、勇気ある選択です。

もし「距離をとったら、見捨てたと思われるのでは」と不安になるときには、「今はお互いに冷静になる時間が必要だよ」と一言添えてもいいかもしれません。

子どもは、案外その“間”の中で、自分の言動を見つめ直しているものです。

母親が“自分を守ること”は、子どもを守ることにもつながる

暴言、暴力、無視…それらが繰り返される中で、「それでも私は母親だから」と我慢し続けることは、あなた自身の心と体をすり減らしてしまいます。

● 声を荒らげられたら、少し距離をとる● 手が出そうな場面では、安全な場所へ避難する● 周囲の信頼できる人に、今の状況を共有する● 必要なら、第三者(学校、カウンセラー、支援機関)とつながる

これらはすべて、“逃げ”ではなく、あなたの命と信頼関係を守る行動です。がんばってきたあなただからこそ、限界を越える前に、自分を大切にする選択肢を持っていてほしいのです。

「この子の荒れに、全部応えなくていい」と思えたとき

子どもが荒れていると、つい「ちゃんと聞いてあげなきゃ」「支えてあげなきゃ」と思い詰めてしまいます。でも本当は、全部に応えられなくていいんです。

「今の私は受け止めきれないから、少し落ち着いてから話そうね」その一言が、あなたと子ども、両方の命綱になることもあります。

「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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不登校のお子さんが勉強よりも苦手なこととは? Read More »

不登校の回復に自己肯定感はいらない!?

不登校の回復に自己肯定感はいらない!? 不登校するお子さんの自己肯定感

不登校するお子さんは基本的に自己肯定感が低いです。自分自身には能力がない、努力できない怠け者で、他の人より劣っているという認識が強いです。自信がないいことを隠すために、学校では虚勢を張って、それで疲れるというケースもあります。その解決策として、自分自身への認識(セルフイメージ)をネガティブなものからポジティブなものに変えようということで、自己肯定感を上げようとう働きかかけることが始まります。実はこれが子どもにとっては辛いのです。

自己肯定感は上げようと無理に働きかけると自己否定が強まる

「自分のことをダメだ」と思っている人に対して「そうじゃない。あなたは素晴らしい人だ」といっても通じません。これはまずい料理を我慢して「おいしいと思って食べなさい」と言われているようなものです。どれだけ暗示をかけても料理はおいしくなりません。それを無理矢理おいしいと思って食べるときに「まずいと思っている自分」を否定することになります。さらにはまずいと思っている自分の考え方や感覚がおかしいと、自分自身を否定することにもつながっていきます。

自己肯定感を上げようとすると、否定感が強まるという逆説的なことが起きてしまいます。

大事なことは今の自分をそのまま認めること

自己肯定感よりも不登校の回復に効果的なのは自己受容です。今の自分をそのまま認めることです。自己肯定と違って自己受容には否定の要素がありません。

学校に行けないことを悪いととらえず、私は学校に行けていない。ただそれだけだ。だから自分の存在が悪いとか社会不適合だとか思わなくてよいのです。不味い料理を不味いと思いながら食べ続けるだけなのです。さらに言えば、不味いと思ったらその気持ちに素直になって食べないということを良しとすることでもあります。無理においしいと思わないことで無理も否定感もないのです。

自信がない自分で良いのです。自信をつけようとするから辛い思いになるのです。

自己受容するために必要なことは

自己受容のために必要なことは、自分を知ることです。自分自身が今何を考えていて、どういう思いでいるのかを知ることで何を認めればよいかが見えてきます。その時に大事なことは「評価しない」ことです。これが良いとか悪いとか評価すると、それを変えようとする思考が働きます。良い悪いをいったん脇に置いて、自分の考えや思いと素直に向き合うのです。

そのためには、頭や心にあることを言葉にすることが必要です。そこでカウンセリングが必要になると私は考えます。

カウンセリングの聴き手がうまければ、相手の良い悪いを評価せずにそのままを認めていくように働きかけることができます。症状ではなく人格への承認がもたらされることで、自己受容は進んでいきます。そのためには、途中でアドバイスしたり、忠告したりすることよりも、子ども自身も親自身もありのままのいまの現状を言葉にすることが必要です。

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子どもが荒れて苦しいのは、あなたのせいじゃない──“距離をとる”ことが親子関係を守る選択になるとき

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不登校しているお子さんが考えたくないこと

不登校しているお子さんが考えたくないこと 節目の季節は辛い

節目となるときは不登校生は辛い思いをします。新年度、新学期、お正月などです。節目の時期には多くの同級生が「次」に向けて何らかの目標を立てていたりします。「この1年は~」とか「この学期では~」という感じです。

学校に行ってなくてもネットをしていることでそういう情報には触れてしまいます。「嫌だ」「考えたくない」という思いがあるとそういう情報がかえって気になってしまうものです。そして次の目標も考えもない自分を責めます。

夢を持て!目標をもて!目的をもって生きろ!は禁句

今の時代は「自己実現こそ善」という感じで、夢を描いて未来に向けて生きていく人ほど輝いているという印象を受けさせられます。たしかに、未来に向けたビジョンを持つことは大事ですし、それがあるに越したことはありません。しかし、明日学校に行くという日常生活すら遅れていない(と自分を責めている)状況で、先のことなんか考えられないというのが実情です。

勇気づけ(アドラー心理学の用語)ということで未来に向けた促しをする大人は多いです。多くは間違っていないと思いますが、そんなのなくても生きていられるし、生きていて良いんだ。生きていって、適当に生活していると「これが自分にあっているな」というものに出会うことだってあります。振り返った時に「実は自分はこういうことのために生まれてきたのかも」と後付けすることもあります。

 

 

夢も目標もなくていい。ただ、今日1日を一緒に生きてくれればそれで幸せ

誰もが夢に向かって前向きにいていくというのは社会として不自然でもありますし、そんなことする必要もないです。

不登校をして苦しんでいるときに「自分の存在には意味がない」という否定感との戦いがあります。その戦いには勝つ必要も負けることもなく、「こういう自分でもいいんだな」とありのままの自分を認めることで戦いから降りることができます。

今日、この1日を一緒に生きていてくれればそれで幸せだということがお子さんに伝われば、徐々にお子さん自身が自分のことを認められるようになります。

そしてそれは、お子さんのお世話をしているお母さま、お父さまも同じです。毎日どうしたら子どもが良くなるかを考えて、思い悩んでいること自体が愛のある行為です。悪態をつかれたり、反応がなかったりするかもしれませんが、お子さんにとって親はなくてはならない存在です。

社会の価値観よりも大切なもの

社会の価値観を押し付けられ、そこに応答できないというのが不登校になる要素の一つとしてあります。自己実現、目標設定もその一つです。社会の価値観ではなく、不登校しているお子さん自身の存在や考え方を大切にして接していくことが大事です。「社会<自分の存在」という軸でお子さんが認識できれば、現状の打開策を自分自身で見いだしていってくれます。そこまでは親をはじめとした支援者の伴走が必要です。

自分で自分を認めるためには、自分以外の存在からの承認が欠かせません。

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親にだけ荒れるのは、親を嫌いになったからではありません。むしろ、「ここなら出しても大丈夫かもしれない」という思いが、**“安全だからこそ見せる本音”**となって出てきていることもあります。

ただし、それをすべて耐えなければいけない理由にはなりません。

「距離をとる」ことは、見捨てることじゃない

あるお母さんがこう話してくれました。「このままだと、私も子どもに怒鳴り返してしまいそうで…怖くなって、別室に移動したんです。」すると、数時間後、子どもがふと「さっき、ごめん」とだけ言ってきたそうです。

“一緒にいて壊れそうなときは、少し離れる”これは、親として冷たくなることではなく、関係を守ろうとする、勇気ある選択です。

もし「距離をとったら、見捨てたと思われるのでは」と不安になるときには、「今はお互いに冷静になる時間が必要だよ」と一言添えてもいいかもしれません。

子どもは、案外その“間”の中で、自分の言動を見つめ直しているものです。

母親が“自分を守ること”は、子どもを守ることにもつながる

暴言、暴力、無視…それらが繰り返される中で、「それでも私は母親だから」と我慢し続けることは、あなた自身の心と体をすり減らしてしまいます。

● 声を荒らげられたら、少し距離をとる● 手が出そうな場面では、安全な場所へ避難する● 周囲の信頼できる人に、今の状況を共有する● 必要なら、第三者(学校、カウンセラー、支援機関)とつながる

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「この子の荒れに、全部応えなくていい」と思えたとき

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卒業を控えた不登校する男子中学生の気持ち

卒業式の季節です。不登校しているお子さんにとって最も辛い季節かもしれません。自分の同級生は華々しく、式に出て、それぞれの進路に向かって巣立っていきます。

自分もその中の一人であるはずなのに、そも輪に入ることができない。

どういう内面なのか・・・ある中学3年生の男子の気持ちです

=*=*=*=*=*=*

友達は気軽に「一緒に式に出よう」とか担任が「最後だからみんなと過ごしたらどうか?」と言ってくる。

でも、その誘いすらうっとうしく感じる自分。他人の好意的な誘いに応答できない自分。

そんな自分は人としてダメだと自分をたたく。

そんなサイクルが巡る。

一人でぼーっとしているとそうやって自分を責めるからそこから逃げるために部屋にこもりゲームをしたり、動画を見たり、寝たりする

自分を責める自分の感情からの逃避が起きる。

親もそのことを分かってくれているのは救いではあるが、そんなふうに気遣わせてしまうこともまた申し訳なく思う。

本当は他の同級生の親のように、息子と一緒に写真を撮りたいはず。

でも、僕は学校に行っていない、特に何かを学んでいない。

対して思い入れのない学校の前でほとんど新品に近い制服を着て写真なんかとりたくない。

いずれそれが自分にとっての黒歴史になる。そんな気がしている。

=*=*=*=*=*=*中学を卒業したら通信高校に行く。行くといっても、送られてくる課題をこなす。

友達がいない学校。

スクーリングはあるけど、できるだけエネルギーを使わずに終わらせたい。

その先のことも考えろと言われる。

でも学校に行っていない自分に何ができるだろうか。

憂うつな季節。

自分なんて生まれてこなければよかったのではないかという思いが巡ることもしばしば。

だから自殺しよう・・・そう思ったこともある。でもそれをすると余計に迷惑だということも分かっている。ネットでいろいろ調べたけどなかなかうまく死ぬことができないことも分かっている。

苦しんで生きるのは嫌だ。それにこれ以上親を悲しませたくはないという思いもある。だからたぶんしない。

でも、今の僕には自分をどうすることもできない。辛い・・・しんどい・・・無気力だ

今日も1日家にいた。何もしていない。

これでいいとは思わないけど、どうすることもできない。ただ、憂鬱で苦しい。…

卒業を控えた不登校する男子中学生の気持ち Read More »

不登校と発達障害

不登校と発達障害 不登校の理由の一つが発達障害

最近のご相談でよくお伺いするのが、不登校の理由の一つが、お子様の発達の課題にあるというものです。発達に課題があると、集団で何か一緒のことをすること自体がストレスであったり、決められたことを手順通りにやることに強い嫌悪感を覚えたりします。

ADHD、ASD、LDといろいろと診断名はありますが、診断の枠組みではなくて、そのお子さん自身を見て、対処を考えていく必要があります。

人を人として理解する態度が大切

精神科医の山本昌知先生は「人を理解しようとする態度が大切だというんです。少しでも分かりたい、だから教えてくれという気持ちで接するのが大切なんです。」とある講話でお話されていました。

山本先生は、統合失調症の患者さんの行動を「了解不能」と決めつけず「どうしてそんなことしよるんですか?」と理由を尋ねて接していたそうです。一見不可解な行動でも、相手にしてみれば理由や目的があってそういう行動をとっています。

私が、発達に課題のあるお子さんと接するときにもそうです。学校のルール、集団行動、という観点からみれば明らかに逸脱行動であっても視点を本人にうつすと、必ず理由があります。

この理由を了解してもらえないことが発達に課題のあるお子さんが学校に行きづらくなる理由の一つです。

 

不登校=不適応というよりも、適応できない自覚を持っているから行かないのではないか?

私は発達に課題のあるお子さんが不登校をする、ということを不適応と捉えたくない気持ちがあります。というのはお子さん自身が「自分は学校に行くとうまく周りと合わせられない」「自分は相当我慢したり、努力しないと学校に行けないけどそんなに頑張れない」という意識を自覚している証拠だからです。

私は小学校で特別支援の仕事をしていますが、登校している児童の中には自分自身が周りと違うことを認識できないお子さんもいます。こういうお子さんには自身の特性の理解を促していきますが、不登校しているお子さんはそこはとっくにクリアしています。

つまり、自分自身が他者にどう映るかを考える力があるのです。その結果が学校に行かないという選択になっているのです。

 

ソーシャルスキルを身につけることが優先順位の上位

それでも、勉強は遅れるし、対人関係を築く力は必要です。ソーシャルスキルというものを身に着けていく必要はあります。そのためには、親や先生以外の大人(支援者)とのかかわりが外に出る一歩目となります。発達に課題のあるお子さんが不登校をした場合、不登校よりも発達の課題について、理解し、必要な対処をすることが優先順位が高いと感じています。

ここをクリアすれば、学校に行くことができるようになる、または自分で自分を理解して学ぶ力が身につきます。不登校に限らず、発達障害についてのご相談も受け付けております。何かご相談がある場合はまずはメールにてお問い合わせください。

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子どもは、案外その“間”の中で、自分の言動を見つめ直しているものです。

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不登校している子どもが夢を語りだしたとき

不登校している子どもが目標を語りだしたとき 春は不登校生に辛い季節

学年が上がる、卒業や入学があるという、自分の意志とは無関係に一つ上のステージに押し出されるからです。周りは「順調」にステップを上がっていくのに対して、自分は一つ上にあがるのに、何も成長していないと感じます。

自分を責める気持ちが強くなります。しかし、中には一念発起して「来年こそは」という思いが湧いてくるお子さんもいます。

そして突然「学校行く」とか「勉強頑張る」とか「○○を目指す!」と宣言をし始めます。

これ自体は悪いことではないです。前向きに自分の人生をとらえ直そうと努力しているところです。

その目標設定は現実的だろうか?

しかし、現状を知っている親御さんからすると「到底無理だろう・・・」というような突拍子もない宣言であることも少なくありません。

明らかに背伸びをして宣言しているというのが見えてしまいます。だから、応援しようにもどうサポートして良いか分からないという状況になります。「それはちょっと難しいんじゃないの?」と宣言した目標を否定したくもなります。それはその目標に向かって動いても、続かないのが目に見えているからです。

目標よりも大切なもの

ここで大事なのは『理由を明確にする』ことです。

親から見ると突拍子もない、現実的でない目標であっても、本人は大真面目なので否定は良くないです。

お子さんが目標を立てたら「なぜそれをやりたいのか?」を話してもらうと良いです。その理由の中にあるのが、本音である可能性があります。

「このままじゃ将来仕事につけない」「親の世話になり続ける自分ではだめだと思った」「同じ年齢のやつに置いて行かれたくない」「親を安心させたい」

いろいろな思いがあります。その思いを受けとめたうえで、応援していくことができれば、お子さんが立てた目標に向かっていってうまくいかなくて心がおれたとしてもその理由をもとに立ち直らせることができます。

前向きな気持ちが見えてきたら

何かを宣言したり、目標を立てるというのはお子さんの前向きな気持ちの表れです。ネガティブ状態のなかから相当考え抜いて立てた目標です。稚拙で、実現不可能かもしれません。そして実際にその目標の達成は難しいです。しかし、その中にある思い(理由)を共有しておくことで、目標達成はならなくても前に進む力を後押しすることはできます。対話の機会が増えることで、より具体的に自分にとって最適な目標を見つけることもできます。

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不登校の解決に向けたメルマガを読む 不登校やキャリア教育に関するコラム 「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

子どもが荒れて苦しいのは、あなたのせいじゃない──“距離をとる”ことが親子関係を守る選択になるとき

子どもが荒れているのは、私の育て方が悪かったのかもしれない。そんなふうに思いながら、毎日ぎりぎりのところで向き合っている母親がいます。暴言や無視、時には手が出ることもある子どもとの日々に、疲れ果ててしまうこともあるかもしれません。

でも、それはあなたのせいではありません。そして、苦しいときには**“距離をとる”ことも、親子の信頼を守るための大切な選択**なのです。

子どもが荒れるのは、親のせいじゃない ここに見出しテキストを追加

「なんでこんなに怒るの?」「うちの子だけ、どうして…」子どもが家庭で暴言を吐いたり、物にあたったり、無視したりすると、「私の育て方が間違ってたのかもしれない」と、自分を責めてしまう方は少なくありません。

でも、子どもの“荒れ”の背景には、✔ 学校や友人関係のストレス✔ 発達や年齢的な葛藤✔ 自分でも言葉にできないもやもやした気持ちが積もっていることが多いのです。

親にだけ荒れるのは、親を嫌いになったからではありません。むしろ、「ここなら出しても大丈夫かもしれない」という思いが、**“安全だからこそ見せる本音”**となって出てきていることもあります。

ただし、それをすべて耐えなければいけない理由にはなりません。

「距離をとる」ことは、見捨てることじゃない

あるお母さんがこう話してくれました。「このままだと、私も子どもに怒鳴り返してしまいそうで…怖くなって、別室に移動したんです。」すると、数時間後、子どもがふと「さっき、ごめん」とだけ言ってきたそうです。

“一緒にいて壊れそうなときは、少し離れる”これは、親として冷たくなることではなく、関係を守ろうとする、勇気ある選択です。

もし「距離をとったら、見捨てたと思われるのでは」と不安になるときには、「今はお互いに冷静になる時間が必要だよ」と一言添えてもいいかもしれません。

子どもは、案外その“間”の中で、自分の言動を見つめ直しているものです。

母親が“自分を守ること”は、子どもを守ることにもつながる

暴言、暴力、無視…それらが繰り返される中で、「それでも私は母親だから」と我慢し続けることは、あなた自身の心と体をすり減らしてしまいます。

● 声を荒らげられたら、少し距離をとる● 手が出そうな場面では、安全な場所へ避難する● 周囲の信頼できる人に、今の状況を共有する● 必要なら、第三者(学校、カウンセラー、支援機関)とつながる

これらはすべて、“逃げ”ではなく、あなたの命と信頼関係を守る行動です。がんばってきたあなただからこそ、限界を越える前に、自分を大切にする選択肢を持っていてほしいのです。

「この子の荒れに、全部応えなくていい」と思えたとき

子どもが荒れていると、つい「ちゃんと聞いてあげなきゃ」「支えてあげなきゃ」と思い詰めてしまいます。でも本当は、全部に応えられなくていいんです。

「今の私は受け止めきれないから、少し落ち着いてから話そうね」その一言が、あなたと子ども、両方の命綱になることもあります。

「親にできることは、近づくことだけじゃない。離れることで守れる関係もある。」

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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2025年6月2日 コメントはまだありません .elementor-widget-heading .elementor-heading-title{font-family:var( –e-global-typography-primary-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-primary-font-weight );color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-4082 .elementor-element.elementor-element-56f8e190{text-align:center;}.elementor-widget-text-editor{font-family:var( –e-global-typography-text-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-text-font-weight );color:var( –e-global-color-text );}.elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-stacked .elementor-drop-cap{background-color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-framed .elementor-drop-cap,…

不登校している子どもが夢を語りだしたとき Read More »

不登校生の誤った思い込みを崩していく手法

不登校する子どもが持っている誤った考え方? 不登校する子どもは視野が狭い?

「どうせ俺は頭が悪い」「だれも自分と友達にはなってくれない」「私はブスだから女子の仲間でもバカにされている」

不登校しているお子さんが不登校の理由を尋ねられた時にこういった自分を卑下する言葉が出てくることは少なくありません。

実際にそういう対応を学校でとられてしまったということはあると思います。しかし、それが全てではないのは周りが見れば明らかですが、本人にとってはそれが全てです。実際に言葉にしない人も自分のことを悪く思っているという確信があります。

この誤った確信を壊していくのがカウンセリングの役割でもあります。

誤った信念―イラショナルビリーフ

イラショナルビリーフとは論理療法(アルバート・エリスが提唱)の概念です。「非合理的な 信念」というのが訳語です。極端な思い込みや、一部の事例で全てを解釈するような過度な一般化などが当てはまります。自分を卑下する言葉もこのイラショナルビリーフからくるものです。

論理療法では「頭が悪いを証明する根拠」を問うたり、「あなたにとって友達とはどういう人か?」など言葉を使って本人の思い込みを緩めていきます。これが功を奏する場合もありますが、子どもにしてみれば揚げ足取りをされているように思われて、あんまりづけづけと質問されても気持ちが穏やかにはなりません。

イラショナルビリーフを崩していく方法

非合理であれ、誤ったものであれ、本人にとっては「信念」として確固たるものがあります。それを安易に間違っていると言われるとそこで心を閉ざしてしまいます。

そこで私が使うのは自己矛盾への気づきを促します。

そのためには本人に自分のことをいろいろと語ってもらいます。

たとえば「頭が悪い」という場合は、好きなことを語らせます。ゲームでも鉄道でもアイドルでも良いです。好きなことを延々と語っていくと非常に盛り上がります。そうして、「そんなの良く知っているね」とか「そんなところまで覚えているんだね」ということを伝えていきます。そこには情報を調べること、取捨選択すること、覚えている記憶力があります。

そういったことをちょっとずつ伝えていくと、頭が悪くないという話になります。

キャリア教育が有効になる

ここまで話しても頑固な場合は「これは学校のテストで点を取るのには役に立たない」という反論が来ます。

でも、ここまでくればほぼ大丈夫です。学校のテストだけが頭の良し悪しではないこと、好きなことを言葉にすることがどれだけ大事か、社会に出た時に情報を得たり、吟味する力がどれだけ必要とされるかを伝えます。ここでキャリア教育の視点を入れると効果的です。

こうやっていくうちに自分の信念が誤っていたというよりも広い視座に立って自分を見つめることができるようになるのです。

登校すること、学校での勉強、そこでの人間関係だけという狭い世界の中で考えれば不登校は落伍者のごとく思われますが、社会全体と本人の人生から見ればほんのワンシーズンでしかありません。出口のないトンネルがないように、必ず光明が見える日がやってきます。

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不登校の原因がいじめだった・・・

不登校の原因が「いじめ」であるケースは珍しくありません。

今は学校自体が「いじめ」に敏感であり、ときに過剰反応をされます。

だから、子ども自身もなかなか「いじめ」を言い出しにくい場合があります。

特に中学生くらいの年齢だと、反抗期であることも重なって、親や先生に助けるなんてかっこ悪くてできないのです。

また、いじめられていることを大人に相談して、介入されてしまうと、あとから報復が来るということを怖がってしまうケースもあります。

いじめについては、学校はアンケートをしたり定期的な面談をしたりして、早期に発見しようとしますが、なかなか見つからないというのが現状です。

傍から見ると明らかに、「いじめ」という場合でも、いじめられている本人が「仲間」とか「友達」と思っていて、そのグループにいるための手段としていじめられるということを選択しているケースもあるのです。

嫌な奴がいて意地悪をしてくるというケースであれば、比較的解決の方法は見いだしやすいです。

本人が認めない場合や、巧妙に隠されている場合はなかなか見つかりにくい。本人もなかなかそのことを相談しません。

言葉にできない代わりに不登校をするという場合がいじめが原因の場合です。

無理に学校に行かせると実は辛いかもしれない

ということを念頭において「学校に行きたくない」と言ったときは様子を見る必要もあります。

「いじめ」があるかどうかは、やはり学校に相談すべきです。ただし、学校側が把握できていない場合も多々あります。

不登校になったのは「いじめではないか」と仮説をもちつつも、お子さんの交友関係について尋ねるほうがよいと思います。

「いじめ」が原因である。ということが分かった場合は、不登校の解決は早いかもしれません。

というのは原因が取り除かれる可能性が出てくるからです。

確かに報復は怖いです。でも実際には「いじめ」で生徒指導の対象になった場合、該当生徒どうしが接触する機会は極力少なくするように学校側が配慮します。学校としても「いじめ」の再発は何としても避けたいからです。

しかし、いじめが原因と思っていて、それが解決しても不登校が続く場合もあります。

実は本当は別のところに理由がある場合もあります。いじめはきっかけにすぎず、不登校原因が自身の内面世界にあるのです。

これは嘘をついているわけではなく、本人もいじめが原因であるということは認めていてその解決を願っています。

しかし、それが解決されも自分の精神的な不調が改善されないということがあります。

この場合は、いじめ以外の原因を探っていく必要があります。

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将来の肯定感を今からつくる

日々を無駄に過ごしていると思っていませんか?

不登校しているお子さんは、家に居て勉強するわけでも家の手伝いをするわけでもなく、1日中何もしないで過ごしていることがあります。

そういう日々を過ごしていると、1日1日の意味や価値が見いだせません。具体的に何を下とか覚えていません。

おそらく、部屋にこもってベッドの上でゴロゴロしている中で、この先どうなるのか、学校行かなくてこれでいいのかなど、いろんな自問自答があるはずです。(そのせいでネガティブになることがあるのでカウンセリング必要だとも考えています)

仮に具体的なアクションがなかったとしても、その日1日を生きたということは間違いない事実です。そしてそんな1日にも意味を見出しておくことをお勧めします。

2 振り返りが効果的な二つの理由

1つの理由としては、1日を振り返って今日がどんな日であったか、どんなことを考えたかということに思いを巡らせることで、自分を客観的に見ることができます。不登校のお子さんは自身をダメだと決めつけて、自分を責め、そして余計に行動するエネルギーが損なわれてしまいます。こういうネガティブなサイクルから抜け出すためにも、自身を客観的に見る目を養う必要があります。

2つ目の理由は、将来への肯定感です。不登していなくても、過去を振り返って「あの時もっと頑張っていればよかった」と思うことは誰にでもあります。不登校していると、その日々を思い出すことさえできなくなります。中高生時代の不登校の時期を自分で「無意味」と価値づけしてしまうと、自己肯定感が低くなります。将来の肯定感を今つくる、というためにもふりかえることは大切なことなのです。

日記をつけると自己肯定感が上がる

振り返りで最も効果的なのは日記をつけることです。1日中部屋にとじこもって何もしなかったとしても、その中で考えたこと、感じたことを記録しておくのです。日記と言っても、本格的なものでなくてもよくて、その日1日を振り返った感想を1~2文書くところからはじめても十分ですし、単語で記録していても良いです。

今日明日に効果が出るものではありませんが、長い目で子どもさんの成長につながります。

不登校している日々に意味を見いだすことができれば、この経験が将来の糧になることは間違いありません。少しずつでも、とぎれとぎれでも始めていくことをおすすめします。

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