娘に勉強をするように促すのに、どんな声がけをしていけばいいですか??
勉強を促す声がけの難しさ
質問をくださったのは高校3年生の受験を控えたお嬢さんを抱えるお母さま。「本当に受験生?」と思うくらいまったく勉強しないとのことです。「宿題やったの?」「来週テストでしょ」「模試、近いんじゃないの?」などなど、「勉強しなさい」ではないけれども、暗にそのことを伝えようと声をかけます。
しかし、娘さんは「うるさいな~」とか「今やろうとしてたとこ」とか「分かってる」とはいうものの、すぐに取り掛かるわけでもないそうです。最近は勉強のことを話題にすると険悪なムードになるので、どうしたらよいでしょうか、ということが主な相談内容です。
ここのところは確かに難しいところです。本人は、勉強自体についてやらないといけないことは分かっているんだろうと思いますが、なんとなくそちらに向かないという状況だと思います。そういうタイミングで「あなた受験生でしょ!それならちゃんと毎日やりなさいよ!」と言いたくなります。そこで3つの伝え方を提案しました。
①大学生になったらどんな生活になるかという話を前向きな方向でする。
少し先のビジョンを描いていく手助けをしていくということです。「大学生になってやってみたいこと、とかあるの?」などです。これは特に波風立っていないときにぽろっと問うてみると良いと思います。別にお嬢さんが明確に何か答えることを求めるよりも、こちらの期待が伝わればよいと思います。言い換えるとポジティブなプレッシャーをかける感じです。
②気持ちをストレートに伝える
勉強しないあなたを見ていると・・・
・不安になる、心配になる
・応援したいけど、その気持ちがなくなる
・どうしてあげていいか分からないから自分(母)の無力さを責めてなんだか気分が沈む
などその時にお母さまご自身が感じられている気持ちをそのまま伝える。その際に「だから勉強してほしい」ということはわざわざ言葉にしないで、あくまでも気持ちだけを伝えるのが良いです。不安な時には不安な表情で、気分が沈む時には暗い表情で、別に演技する必要はないですが、気持ちを言葉だけでなくて態度全体で表す感じです。
③本人に意思確認をする
③意思確認をする。
「あなたは受験生なんだよね」
「1月には大学受験するんだよね」
など、勉強しないといけない身分であることを確認し続けていくということです。これは①、②をすっ飛ばしてイラついて「いい加減やりなさいよ」と言ってしまって険悪になった後に使える手です。ポイントは意思確認だけをしてその後に説教しないで。「うん」とか「そう」とか何か返事があったら「分かった」といって特に何も言わない。もし「お母さんは私に勉強しろって言いたいんでしょ」って反論して来たら「そうよ」と伝えて、②の気持ちを伝えて応戦してください。③意思確認の方法はしつこく使うよりも、いざというときに使う方が効果的です。
意思確認ができると、勉強について、どういうふうに母親として関わったら良いかも確認するとと良いかもしれません。声をかけたほうが良いのかどうか。かけるとしたら毎日なのか、時折なのか。そうすると、「今日は勉強しないといけないから、帰ってきたら一言言ってほしい」というリクエストもあるかもしれません。
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