不登校している人が3学期が苦手な理由
冬休みが終わって3学期がスタート
3学期は短く、今の学年の集大成と言うべき時期で、学年末テストや合唱コンクールや球技大会などの行事があります。一方で入試があって高校などは学校が休みも増えます。イレギュラーなシーズンです。不規則なスケジュールは不登校していなくても結構ペースをつかむのが大変です。もし、お子さんに発達の課題がありASD傾向が強ければこういうイレギュラーなスケジュールへの対応は難しいと思います。
3学期のプレッシャー
3学期を終えると新学年になります。そうすると、次の進路のことを具体的に考えていかないといけない思いが強くなります。そしてそれに応えようとすればするほど、自分自身が何もしていない人間に見えて自己肯定感が下がります。
また、スケジュールがイレギュラーなので、たまに登校しようとしても学校行事をしていて会いたくないクラスメイトに会ったり、無理に行事に誘われたりして不安が強まることもあります。3学期に不登校が改善するというのは正直考えにくいです。
学校に行かなくても次の学年に備える
まずは、勉強の遅れを取り戻したいというのが正直なところかもしれません。高校の場合は単位認定や原級留置などとの兼ね合いで補習・補講を受ける必要が出てくると思います。必要であれば通信制高校への転校も考える必要が出てきます。
そして、もう一つの大きな課題が進路です。不登校生の困りごとの大きなものの一つが進路です。これについて考える機会と時間を創ることが必要です。
学校の先生と保護者だけでなく、スクールカウンセラーやフリースクールの先生などといろんな大人と話をすることが大事です。不登校している生徒本人も気づいていないプレッシャーを言語化してそこを緩めることです。
私はここ2~3年は中学3年生、高校3年生のカウンセリングをする機会が増えました。そういう子たちが口にするのは「もっと早くから相談しておけばよかった」ということです。1人で抱えている進路の課題とプレッシャーを支援する人と一緒に考えて軽くしていくことが大事になります。