不登校のお子さんへの父親の関わり方
不登校のお子さんに父親はどう関わる?
不登校のお子さんに対して父親の関わりってどうなのでしょうか?
お問い合わせいただくのはお母さまが多いです。このメルマガで学んでくださっている方も多くがお母さまです。もちろん、カウンセリングや学びの場にお父様やご夫妻で来られる方もいらっしゃいます。
不登校における回復において重要なのは親子関係です。その時に、父親、母親で役割が違うと良いなと思います。不登校のお子さんに対する父親の関わり方の提案として3つ挙げてみます。
1 長期的視座で進路の話をする
父親のかかわりとして一つ目は、進路の話をしてほしいです。長い視点でもって子どもに諭すということです。普段、身の回りの世話をしてくれる母親と違って、たまに父親と話をすると
子どもにとっても新鮮です。自分では分かっているし、母親と話すとケンカになることも父親との会話だとケンカにならないこともあります。
実際にお子さんの中で「お父さんに言われたから頑張ろうと思った」という方もいらっしゃいました。
説教がましく問いただすのは良くないですが、進路についてお子さんが安心感を持てるようなかかわりがあると良いです。具体的に父親の失敗談とそこからのリカバリなんかを話してもらえると、子どもは励まされます。
2 父親と二人で出かける
不登校のお子さんで、外に出ることができる場合は、外出することをお勧めします。
父親と二人での外出は、子どもにとってはやや緊張です。行先は、買い物でも食事でも、釣りでも映画でも何でもいいです。目的は不登校の日常に非日常を創ることです。
出かけた先では、不登校のことや学校のことなどの問題に触れずに、適当な雑談をとぎれとぎれで良いのでしてほしいです。
父親と二人きりのやや緊張するなかで、お子さんは内省をします。普段とは違う思考が頭をめぐるので、考え方や感じ方を変えるきっかけになります。この時間をぜひ取ってほしいと思います。
3 母親の話を聴く
これは不登校に限らず、子育ての場面ではどうしてもお子さんの身の回りの世話はお母さんがすることが多いです。でもそれを望んでやっているわけでは場合もありますし、お子さんが不登校になると、不安も募ります。
お母さんの愚痴や不満を聴くということがお父さんの役割になります。ここで重要なのは解決案を出さないことです。解決案は本人が出します。だから、ただ聴くに徹することです。そしてお母さんの話を理解することに勤めてほしいと思います。
また、夫婦が話しあっている様子は子どもにとって何よりも安心です。不登校になったせいでお父さんとお母さんがけんかするようになった、なればそれはそれで子どもにってダメージが大きいです。
父親の関わりの重要性
お父さんとのかかわりは子どもにってとても重要です。不登校のお子さんにとっては父親にどう思われているかは結構気になるところです。だからこそ、お父さんなりの寄り添う姿勢を見せつつ、夫婦の関係性を良い状態で保つことに留意する必要があります。
「子どもは夫婦の愛情のおこぼれで育つ」といったカウンセラーがいますが、まさにその通りで、子どもへの愛情はもちろんですが、夫婦での愛情も大切にして不登校の解決に向けて歩んでみてください。
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不登校の親だからこそ揺れる心、そのままで大丈夫――揺れを受けとめるまなざし
不登校の親だからこそ揺れる心、そのままで大丈夫――揺れを受けとめるまなざし
不登校の子を前に「期待」と「落胆」を繰り返す親心
不登校の子どもと向き合う日々では、親の心は大きく揺れます。
「今日は行けるかも」と子どもが言ったとき、「もしかして、このまま復帰できるかも」と希望が湧いたとき、気づけば気持ちは上向きに高まっていく。
それもまた、「揺れ」のひとつです。
その後、やっぱり動けなかったとき、子どもが寝て過ごす日が続いたとき、一気に気持ちは落ち込むこともあります。
「信じてたのに…」という落胆は、その前に抱いていた“期待”があったからこその反動なのです。
不登校の子に期待してしまうのは自然なこと
期待することは、決して悪いことではありません。「この子なら、また動き出せるかもしれない」「今度こそ、きっかけになるかも」
そんなふうに、子どもの変化や回復を願う気持ちは、ごく自然な親心です。
でも、その期待が強くなるほど、うまくいかなかったときの“落差”も大きくなります。この落差に、自分がどっと疲れたり、子どもに対してイライラしてしまったりすることもあるでしょう。
親の心が揺れるのは、向き合っている証拠
落ち込むのも、浮かれるのも、どちらも「揺れ」。そして、揺れるのは、心を子どもに向けている証です。
「振り回されてしまった」と感じても、「ちゃんと向き合っている」からこそ起きることでもあります。
あなたの心が揺れるたびに、「それだけ一生懸命に関わってきたんだな」と、自分をいたわる視点を忘れないでください。
不登校の子に「できないこと」ばかりが目につくとき
子どもが何かに挑戦したあと、失敗したとき、「またダメだった」と思うのは自然な反応です。
人は、「できたこと」より「できなかったこと」のほうを強く記憶しがちです。だから、「また…」「結局…」と、がっかりするのも無理はありません。
でも、「今日は声をかけてくれた」「自分から話しかけてきた」そんな小さな変化に、意識して目を向けてみてください。揺れのなかにも、少しずつ前に進んでいるサインがあるかもしれません。
親の焦りが消えないときは、自分の心をケアする
「このままで大丈夫?」「何かしなきゃいけないのでは?」
そんな焦りや不安が心から離れないときは、カウンセリングで気持ちを整理する時間をとるのもおすすめです。
人に話すことで、自分がどんな「期待」や「思い込み」を持っていたかに気づくことがあります。そして、「揺れてもいい」と自分をゆるせるようになると、子どもとの関わり方も変わってきます。
「木が風に揺れるように、人の心も揺れる。その揺れを受け入れるとき、根はより深く育つ。」
文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。
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2025年9月14日
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