勉強 | 不登校サポート | 家庭と子どもの再スタートを応援します

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娘に勉強をするように促すのに、どんな声がけをしていけばいいですか??

娘に勉強をするように促すのに、どんな声がけをしていけばいいですか?? 勉強を促す声がけの難しさ

質問をくださったのは高校3年生の受験を控えたお嬢さんを抱えるお母さま。「本当に受験生?」と思うくらいまったく勉強しないとのことです。「宿題やったの?」「来週テストでしょ」「模試、近いんじゃないの?」などなど、「勉強しなさい」ではないけれども、暗にそのことを伝えようと声をかけます。

しかし、娘さんは「うるさいな~」とか「今やろうとしてたとこ」とか「分かってる」とはいうものの、すぐに取り掛かるわけでもないそうです。最近は勉強のことを話題にすると険悪なムードになるので、どうしたらよいでしょうか、ということが主な相談内容です。

ここのところは確かに難しいところです。本人は、勉強自体についてやらないといけないことは分かっているんだろうと思いますが、なんとなくそちらに向かないという状況だと思います。そういうタイミングで「あなた受験生でしょ!それならちゃんと毎日やりなさいよ!」と言いたくなります。そこで3つの伝え方を提案しました。

①大学生になったらどんな生活になるかという話を前向きな方向でする。

少し先のビジョンを描いていく手助けをしていくということです。「大学生になってやってみたいこと、とかあるの?」などです。これは特に波風立っていないときにぽろっと問うてみると良いと思います。別にお嬢さんが明確に何か答えることを求めるよりも、こちらの期待が伝わればよいと思います。言い換えるとポジティブなプレッシャーをかける感じです。

②気持ちをストレートに伝える

勉強しないあなたを見ていると・・・

・不安になる、心配になる

・応援したいけど、その気持ちがなくなる

・どうしてあげていいか分からないから自分(母)の無力さを責めてなんだか気分が沈む

などその時にお母さまご自身が感じられている気持ちをそのまま伝える。その際に「だから勉強してほしい」ということはわざわざ言葉にしないで、あくまでも気持ちだけを伝えるのが良いです。不安な時には不安な表情で、気分が沈む時には暗い表情で、別に演技する必要はないですが、気持ちを言葉だけでなくて態度全体で表す感じです。

③本人に意思確認をする

③意思確認をする。

「あなたは受験生なんだよね」

「1月には大学受験するんだよね」

など、勉強しないといけない身分であることを確認し続けていくということです。これは①、②をすっ飛ばしてイラついて「いい加減やりなさいよ」と言ってしまって険悪になった後に使える手です。ポイントは意思確認だけをしてその後に説教しないで。「うん」とか「そう」とか何か返事があったら「分かった」といって特に何も言わない。もし「お母さんは私に勉強しろって言いたいんでしょ」って反論して来たら「そうよ」と伝えて、②の気持ちを伝えて応戦してください。③意思確認の方法はしつこく使うよりも、いざというときに使う方が効果的です。

意思確認ができると、勉強について、どういうふうに母親として関わったら良いかも確認するとと良いかもしれません。声をかけたほうが良いのかどうか。かけるとしたら毎日なのか、時折なのか。そうすると、「今日は勉強しないといけないから、帰ってきたら一言言ってほしい」というリクエストもあるかもしれません。

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不登校の解決に向けたメルマガを読む 不登校やキャリア教育に関するコラム 一学期の本番は連休明けから─子どもとどう乗り越えるか 一学期の本番は連休明けから─子どもとどう乗り越えるか

連休が明けると、学校生活はいよいよ本格的になります。定期テストや行事が続くこの時期、子どもとどう向き合い、乗り越えていくかを考えてみませんか。

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

連休明けは、一学期の“本番”のスタート

ゴールデンウィークが明けると、子どもたちの学校生活はいよいよ本格的に動き始めます。4月から5月前半までは、授業やクラブ活動もまだ準備段階という雰囲気がありますが、連休が明けた瞬間から、一学期の本番とも言える時期に入っていきます。

このタイミングで、定期テスト、クラブの大会、学校行事など、さまざまな“頑張りどころ”が一気に重なってきます。

子どもにとって、連休明けは意外にハード

連休中は生活リズムが乱れがちになり、休み明けには気持ちや体の調子が整わないこともあります。そんな状態で、いきなり学校生活のギアが上がることは、子どもにとって大きな負担です。

特に不登校や学校に不安を抱えている子にとっては、連休明けは“また一歩踏み出す”ことを求められるプレッシャーの時期でもあります。

定期テストはひとつの山場──結果がすべてじゃない

多くの中学校・高校では、5月下旬から6月にかけて定期考査が実施されます。「今回こそ頑張ってみよう」と思っている子にとっては、ある意味チャレンジの場となるでしょう。

ただし、努力しても思うような結果が出ないことは、よくあることです。そんなときは、「結果が出なかった=意味がなかった」ではありません。

取り組んだこと、頑張った時間、チャレンジした気持ち――それはすべて、子どもが前に進んだ証拠です。

親として、どう見守るか

結果に落ち込む子どもを見て、すぐに何か声をかけたくなることもあると思います。けれどもまずは、子どもが「くやしい」「思うようにいかなかった」と感じる時間を無理に励まさず、そっと見守ることも大切です。

声をかけるなら、

「がんばったね」「気持ち、ちゃんと伝わってるよ」といった、結果よりも気持ちに寄り添う言葉が響きやすくなります。

 

子どもが「今回はちょっとがんばってみた」「やってみてどうだったか考えている」といった反応を見せたときには、その気持ちの動きをぜひ認めてあげてください。うまくいかなかった経験も、成長の一部として受けとめていきましょう。

焦らず、比べず、「今のわが子」に目を向けて

この時期は、子どもたちが少しずつ自分なりのペースで前に進もうとする時間です。だからこそ、親として大事にしたいのは次の3つです。

焦らないこと

他の子と比べないこと

今のわが子に目を向けること

大きな目標でなくてもかまいません。1週間ごと、1行事ごとに、小さな区切りを作って「今できること」を大切にすることが、夏休みまでの歩みを支えていきます。

まとめ:連休明けからの学校生活を乗り越えるために

連休が明けると、学校生活はいよいよ本格化します。予定が多く、子どもも親も負荷が高くなるこの時期だからこそ、無理をせず、小さなステップを親子で積み重ねていくことが大切です。

結果よりも気持ちを見つめ、過程を認めてあげること。その繰り返しが、子どもたちの内側に少しずつ力を育てていきます。

「結果よりも努力を尊ぶべきだ。努力する者は、すでに前進している。」— ゲーテ(ドイツの詩人・思想家)

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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2025年5月6日 コメントはまだありません .elementor-widget-heading .elementor-heading-title{font-family:var( –e-global-typography-primary-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-primary-font-weight );color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-4047 .elementor-element.elementor-element-67152aaf{text-align:center;}.elementor-widget-text-editor{font-family:var( –e-global-typography-text-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-text-font-weight );color:var( –e-global-color-text );}.elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-stacked .elementor-drop-cap{background-color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-framed…

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不登校のお子さんにかかわるときに 親が持つべき最も必要な心構え​

不登校のお子さんにかかわるときに親が持つべき最も必要な心構え 言葉のかけ方よりも大切な心構え

不登校のお子さんを持つ保護者の方から受ける質問の中にある、「なんと言葉をかけたらよいでしょうか?」というものがあります。状況に応じていろんな言葉をかけることができます。しかし、お子さんへの優しく、受容的な言葉のかけ方をいくつ暗記してもあまり意味はありません。それ以上に大切なのは、どういう思いで言葉をかけたり、接したりしているか、ということです。

親の思いはすぐに見破られてしまう

子どもさんにたいして、学校に行かせたい、勉強させたい、という思いがあるままで「学校に行かなくても大丈夫」とか「学校に行っても行かなくても私にとって大事なこども」という言葉をかけても、子どもはその言葉の背後にある思いを見破ります。

不登校しているお子さんは、感受性がするどく、表情や言葉のトーンなんかを敏感に察知します。察知しすぎるからこそ、しんどい思いをして学校に行きつづけて、休まざるを得ないくらい消耗しているとも言えます。言葉だけを変えてもうまくいきません。

大切なのは、子どもへの信頼

不登校しているお子さんは、心配な存在です。勉強もしない、人ともつながりがない、進路も決まらないとなると、どこから心配して良いのかすら分からないくらい辛い気持ちになります。そして、あれこれと手をまわして、教材をあてがったり、塾を提案したり、カウンセラーや医者に引き合わせようとしたりします。それ自体は決して悪いことではありません。進めてもらっても大丈夫です。ただしその根本においてほしいのは「心配」ではなく「信頼」です。

お子さんに対する信頼、「今は不登校して家にいるけど、必ず自分で立ち上がって、次のステップに進むことができる」という確信をもって接して差し上げることです。

言葉がけよりも、信頼されている気持ちが嬉しい

子どもにしてみれば心配されることは、「自分はダメな人間だ」とネガティブにとらえてしまう可能性があります。それとは逆に「あなたは大丈夫だもんね」と言葉にはしない思いをいだいて、日々接していくことで、子どもさんの心根にエネルギーを与えることになり、結果として、立ち上がって何らかの行動を起こすきっかけになります。無理に引き起こさなくても、必ずお子さんは立ち上がります。そこへの信頼を持ち続ける忍耐は確かに大変です。しかし、お子さんにして見れば、その忍耐こそが自分が抱える不登校という重荷を一緒に背負ってもらえている気持ちになり、心強いサポートを感じることになります。

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吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

連休明けは、一学期の“本番”のスタート

ゴールデンウィークが明けると、子どもたちの学校生活はいよいよ本格的に動き始めます。4月から5月前半までは、授業やクラブ活動もまだ準備段階という雰囲気がありますが、連休が明けた瞬間から、一学期の本番とも言える時期に入っていきます。

このタイミングで、定期テスト、クラブの大会、学校行事など、さまざまな“頑張りどころ”が一気に重なってきます。

子どもにとって、連休明けは意外にハード

連休中は生活リズムが乱れがちになり、休み明けには気持ちや体の調子が整わないこともあります。そんな状態で、いきなり学校生活のギアが上がることは、子どもにとって大きな負担です。

特に不登校や学校に不安を抱えている子にとっては、連休明けは“また一歩踏み出す”ことを求められるプレッシャーの時期でもあります。

定期テストはひとつの山場──結果がすべてじゃない

多くの中学校・高校では、5月下旬から6月にかけて定期考査が実施されます。「今回こそ頑張ってみよう」と思っている子にとっては、ある意味チャレンジの場となるでしょう。

ただし、努力しても思うような結果が出ないことは、よくあることです。そんなときは、「結果が出なかった=意味がなかった」ではありません。

取り組んだこと、頑張った時間、チャレンジした気持ち――それはすべて、子どもが前に進んだ証拠です。

親として、どう見守るか

結果に落ち込む子どもを見て、すぐに何か声をかけたくなることもあると思います。けれどもまずは、子どもが「くやしい」「思うようにいかなかった」と感じる時間を無理に励まさず、そっと見守ることも大切です。

声をかけるなら、

「がんばったね」「気持ち、ちゃんと伝わってるよ」といった、結果よりも気持ちに寄り添う言葉が響きやすくなります。

 

子どもが「今回はちょっとがんばってみた」「やってみてどうだったか考えている」といった反応を見せたときには、その気持ちの動きをぜひ認めてあげてください。うまくいかなかった経験も、成長の一部として受けとめていきましょう。

焦らず、比べず、「今のわが子」に目を向けて

この時期は、子どもたちが少しずつ自分なりのペースで前に進もうとする時間です。だからこそ、親として大事にしたいのは次の3つです。

焦らないこと

他の子と比べないこと

今のわが子に目を向けること

大きな目標でなくてもかまいません。1週間ごと、1行事ごとに、小さな区切りを作って「今できること」を大切にすることが、夏休みまでの歩みを支えていきます。

まとめ:連休明けからの学校生活を乗り越えるために

連休が明けると、学校生活はいよいよ本格化します。予定が多く、子どもも親も負荷が高くなるこの時期だからこそ、無理をせず、小さなステップを親子で積み重ねていくことが大切です。

結果よりも気持ちを見つめ、過程を認めてあげること。その繰り返しが、子どもたちの内側に少しずつ力を育てていきます。

「結果よりも努力を尊ぶべきだ。努力する者は、すでに前進している。」— ゲーテ(ドイツの詩人・思想家)

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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不登校で得られなくなる4つの経験

不登校で得られなくなる4つの経験 不登校をすることで何ができなくなってしまうのか?

子どもさんが学校に行かないという選択をしたことで得られなくなってしまうことがあります。1.勉強 2.友達との交流 3.行事等の共有体験 4.外出しないこと。

この4つです。これら一つずつについて考えていきたいと思います。

1 勉強

多くの保護者の方が一番心配するのがここです。学校に行かないことで遅れてしまいます。中学生、高校生が進路選択をするうえで、一番必要になるのが学力です。その学力を身につける機会が減ることは確かに心配です。ただ、4つの課題点のうち、個人の力で一番何とかなるのが学力です。また、進路選択をすることができれば明確な目標ができます。すると、それまで何もしなかった子どもが、徐々に勉強し始めます。ペースもつかめてきます。もちろん、傍で見ていると全然足りないということも親御さんは感じられるかもしれません。そこをグッとこらえて、本人のペースを守ってあげることができれば、遅れを取り戻す、または受験に必要な学力を備えるための行動がとれるようになります。

2 友達との交流

学校に行かないと友達と会いません。クラブにも行きづらくなります。そうすると友達と会う機会が減ります。特に、不登校を恥ずかしいこと、やってはいけないことという自覚強い生徒さんは交流をしたがりません。SNSやオンラインゲームで連絡とり合うことはあっても、なかなか対面で人に会うというのは不登校しているお子さんにとってはハードルが高い。一方で、友達との関係(時に恋愛)が原因で学校に行かないという選択をしているのであれば、友達付き合いがなくなることで心の調子が整ってきます。これに関しては無理にすすめたり、質問したりしないことが良いです。勉強については実際に取り組むかどうかは別として「やらないといけない」というのは分かっていますが、友達付き合いに関しては、どうしてよいか分からないことも多く、悩んでいるケースが見受けられます。不登校していなくても、中高生にとっては勉強以上に触れてほしくないところでもあります。

3 行事等の共有体験

不登校で失うものとして大きなものがこの共有体験です。これはあとからもう一回というわけにはいきません。運動会、文化祭、郊外研修、修学旅行などです。この経験をしないことは学校での思い出を棄てているといっても過言ではありません。しかし、これは学校に行かせたい側の人間の想いです。実際に不登校しているお子さんにとっては学校行事は面倒臭いものでしかありません。通信制高校などはこれらの行事が任意での参加(参加しない人は別途課題がだされる)などもあります。実際に私が関わっている高校生はコロナで修学旅行がなくなって喜んでさえいました。

同級生との共有体験がないというのは大人から見ればさみしいことではありますが、本人にしてみれば、周りと合わせるストレスから解放されていて意外とスッキリしていることもあります。

不登校しているお子さんの多くは感受性が強く、他人の気持ちが分かります。学校行事は子どもたちだけで企画・準備を進めます。そこでの取り組み方の差に辟易している可能性もあります。行事後に不登校になる生徒さんもいらっしゃるくらいです。本人が出たいという気持ちがあれば良いですが、そうでなければ無理強いする必要はありません。

不登校生が嫌う言葉の一つに「みんなやっているんだから」というのがあります。すでに「みんな」がやっている学校に行くということをしていないお子さんにとっては心に刺さる辛い言葉になります。この点はお気をつけていただきたい点です。

4 外出

不登校をすると、不登校していることを見られたくないので外出が減ります。

親せきや近所の人にも会いたがりません。散髪や歯医者なども行きたがらない。自分の部屋から出てくることも少なくなったりもします。特に不登校の初期段階では人に見られるのが恥ずかしい、学校に行っていないことがばれたら嫌だという思いから外出したがりません。

最近の学校には教室に入りづらい生徒さん向けの教室なども用意されていたりもしますが、登校する時間が違ったり、クラスメイトに会うのが嫌だからなかなか登校しません。ただ、徐々に外出ができるようになってきます。それは本人が自分は不登校であるということを受け入れてきた結果です。もちろん、勉強しないといけない、学校に行くべきだという思いはあるかもしれませんが、「不登校している自分、それでいい」となると外出を厭わなくなります。外出できるかどうかが、不登校の回復の一つのバロメーターになります。

不登校の中では失っているばかりではない

ここまで4つについて考えてきました。ちょっと暗い話になってしまいました。失っているばかりではありません。不登校しているお子さんはこれら4つを棄てでも自分を守ろうと思ったのです。そして、得ているものが確実にあります。

それは1自分という存在の確立、2精神的な強さ、3これからの生き方への真剣な問い、4自分と向き合う力です。学校に行きながらこれらを考えることもできますが、正直いまの中学生や高校生が置かれている状況はとっても忙しいです。宿題やクラブに追われています。友達との付き合いもあります。定期テストもあれば学校の行事もあります。課されていることが多すぎるのです。自分のことを考えるまもなく、進路を突き付けられるのです。あいまいな考えのもとの進路選択の方が不登校よりもリスクが高いと私は考えております。

この4つは今の世界を生きていく上でとても重要な力です。この4つについては別のコラムで解説します。

不登校カウンセリングをご希望される方はこちらからお気軽にお問合せください お問合せはこちらから…

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不登校は数日休むと回復する?

不登校する中高生がカウンセリングを受ける最適なタイミング 1 不登校の多くはメンタル不調

不登校の多くはメンタル不調が原因です。学校の人間関係トラブル、成績不振や宿題・テストの忌避、自己肯定感の低さなどです。もちろん、体力的疲れているから休むというのもあると思います。

不登校の初期は原因が何か分かりません。数日休んで、気持ちを切り替えて学校に行けるお子さんもいます。休むことも効果的です。しかし、これがいつまでも続くとなると、対処が必要です。初期の対応としては学校に行くように促すのはやっても良いと思います。その時にどう反応するのかで、その後の対応が分かれます。

不登校の対応としてカウンセリングをすすめられることは多いと思いますが、実は最適なタイミングがあります。

2 「学校に行きたくないと」言葉で言えるか?

不登校しているお子さんの表情はさえない表情をしています。中学生や高校生のハツラツとした印象とは程遠く、どんよりしていて、目にも力がない感じです。それでも学校に行こうと準備をするお子さんはいます。遅刻してでも、教室に入れなくても登校しようという意志を持って行動するのです。本人がそうしたいのであれば、親としてはそれをサポートしてあげたほうが良いでしょう。

ただ、注意点としては、「学校に行きたくない」と言葉で伝えてきた場合は、登校の促しは控えた方が良いです。それは、言いにくいことを伝えること自体に勇気がいるのに、それを否定されてしまっては、心の中にエネルギーがまったくなくなってしまうからです。

3 学校に行きたくないと言ってからの対応が分かれ目

「学校に行きたくない」という言葉は意思表示です。その意思を尊重することは、お子さんの人格を肯定することにつながります。

初期の対応の分かれ目はここにあります。学校に行きたくないという意思表示をしたあとにも学校に行くように促すのか、その意思を尊重して登校にはふれず休ませるのか。後者をとってもらうと、登校するしないは別として、表情が明るくなるのは早いです。

行きたくないと言ったのに行くように促すと、反発を生み、結果として家族とも話さず引きこもる可能性が高まります。

4 意思表示があってからの対応でも遅くはない

不登校の初期対応としては、休ませること、そして登校の意思確認が重要です。行きたいのに行けないのか、行きたくないのか、よくわからないのか。いずれにしても、学校に行かない現実はおなじですが、本人が何か意思表示をしてからでも対応を考えてよいと思います。

特に私のような外部のカウンセラーに引き合わせるのは、本人にも相当な覚悟が必要です。「カウンセラーに会わせる」という言い方で親御さんや学校の先生から依頼を受けますが、そういう場合はなかなか心を開いてくれません。本人が意思表示をしたら、「じゃあ対応を考えようか」ということが可能になります。

本人の登校への意思表示があった場合はカウンセリングを受けることで有効にメンタル不調を回復することができます。

不登校カウンセリングをご希望される方はこちらからお気軽にお問合せください お問合せはこちらから…

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中学生が勉強しないのは○○がないから

中学生がが勉強する気になるのために必要な ○○ 

この○○にはどんな言葉が入るか?

やる気、集中力、勉強の面白み、興味、関心、意味、自信、やりがい・・・

いろいろな言葉が当てはまる。全部正解と言える。

しかし、当てはまる言葉は一つしかない。

勉強しないのは親の悩み

中学生の子どもをもつ親のほとんどが子どもが勉強しないことをが悩みの種である。

中学になると宿題が増え、勉強の内容も難しくなる。その上、成績は定期考査の結果で決まる。

「勉強しなさい」という言葉をかけることに効果はなく、むなしい感じさえする。

学習塾に通っても、通信教材を与えて一向に成績は上がらない。家庭教師を頼んでみたものの、今一つ頼りない。勉強しているのか、おしゃべりしているのか分からない。

そろそろ進路も決めないといけないのに・・・

子ども自身も何が足りないかは分かっていない

勉強しないのは何がないからか。

子どもに直接問いただしても、「やる気がない」という答えしか返ってこない。

しかしこれはまちがいだ。正確はには本人も嘘をついているつもりはないが、やる気がないは答えてではない。

やる気は行動しないと出てこない。勉強する前からやる気があることはない。

「勉強する意味が分からない。」そう応える中学生もいる。

これも間違いだ。意味が分かったから勉強するのではない。勉強しているから意味が見いだせるようになる。

正解は目標がないこと

子どもが勉強しないのは目標がないから。

小学校の勉強は目標なんかいらなかった。なぜなら、小学校の勉強の多くは直接生活に役に立つことが多いし、先生の言うことを素直に聞く。意味を問うなんていうところまで思考力が発達している児童は稀である。

だから与えられたものをこなし、達成することで楽しさを味わえる。

中学の勉強は小学校までとは全然違う。

内容も高度で量も多い。そして、何の役に立つのか分からない学びをする。

思考力も発達をするから余計に「意味」を考え始める。

その意味を見いだすためには目標が必要なのだ。

目標を考える時間をつくる

しかし、中学で目標について話しあう時間はない。なぜなら、学校現場は指導すべき内容をこなすこと、試験範囲まで授業を進めることで精いっぱい。

将来に向けた目標設定をする時間なんてない。せいぜい中学3年生になって高校を決める程度。その先の未来について話すことはない。

だから、意味を見出さないまま学べる人じゃないと、勉強をしない。

このコラムの○○に入るのは目標である。

目標がないなら立てればよい。目標があれば勉強に身が入る。学校の授業が新鮮に聞こえる。

それに一度決めたからそれに縛られなくても良い。自分で立てた目標はいつでも修正可能だ。

勉強しないで心配な親は子どもの目標を考える手伝いをすればよい。子どもの夢ができるだけ適うように応援する。それだけで子ども勉強に向かう姿勢は劇的に変化する。

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子どもが不登校になった。勉強の遅れが心配だけど・・・

お子さんが不登校になっての心配事は実は「勉強」です。親としては、勉強が遅れる、ただでさえ勉強してなかったのにこのままではどうなるのか?高校であれば、単位がとれるのか?進級できるのか?受験に間に合うのか?などなどがグルグルと頭名の中を回って悩んでしまうわけです。

しかし、不登校している子どもを見ると、勉強のことなんか言えないくらいに弱り果てている。それどころか日常の会話さえ成り立たない場合もあります。そんななかで、勉強のことなんか到底聞けないという思いでいらっしゃると思います。

言いたいことを言うべき相手に言えないときにストレスはたまります

不登校している子どもに対して、

なんで学校に行かないのか?

勉強はしているのか?

進路については考えているのか?いつ頃復帰するのか?

いろいろとききたいことはあるでしょう。そして、実際に聴いてみて「うるせえな!」とか「分かっているよ」など逆ギレされてしまった経験がおありの方もいらっしゃると思います。

この逆ギレの背後にある気持ちは、「今はきいてくれるな」、「親には言いたくない」など話をしたくないという思いがあります。

とはいえ、逆ギレでは親が知りたいことは分からないし、問題の解決には向かいません。親の不安は募るばかりです。

ただ、この逆ギレの反応も大切なのです。それは、子ども本人も気にしているからそういう反応が来るわけです。少なくともその話題に触れるタイミングではいというところかもしれません。この反応は人によってさまざまで、「実は勉強について不安だ」と気持ちを吐露する場合もあります。

勉強を強制するのは不味い場合がありますが、そのことについて尋ねることは大切です。どんな反応が返ってくるかで子どもの勉強に対する考えを読み取ることができます。

確かにこれでは親の不安は払拭されません。反応が返ってきたところで、子どもが勉強するようになったり、学校に戻るわけではないからです。

大切なのは「うちの子は大丈夫!」という子どもに対する信頼です。

不登校が親の愛情不足から来ているという考え方もありますが、子育てをパーフェクトにできる親なんていません。不登校になったから失敗したという考えは捨ててください。むしろ、そんな考えのまま子どもに接していたら「あなたは失敗作なのよ」というメッセージが伝わり、余計に自信を無くしてしまいます。

子どもさんがカウンセリングなどの支援を受けることも大切ですが、親御さんもカウンセリングを受けて、心を育み、お子さんに対する「大丈夫」のまなざしを向けてみてください。

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中学生になると不登校が増える理由

中学生になると激増する不登校その背景には何があるのでしょうか? 平成 30 年度  文部科学省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果についてより

不登校の人数は義務教育課程の小学1年生から中学3年生にかけて増えていく。特に、小学6年生から中学1年生にかけて倍以上に増えて、そこから中学2年にさらに1万人以上が増えていることが読み取れます。

不登校の定義は文部科学省によると下記のようになります。

年度間に連続または断続して30日以上欠席した児童生徒のうち不登校を理由とする者について調査。ここで「不登校」とは、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいは、したくともできない状況にあること(ただし、病気や経済的理由によるものを除く)とされている。

不登校は30日というのが目安になっておりますが、実際には1週間や3日でも本人が「不登校」と認識していることがあります。

中学生が不登校になる3つの要因 文部科学省 平成 30 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について をもとに作成

上の表は文部科学省の調査をもとに作成したものです。中学生で不登校の生徒の「本人に係る要因」として調査された項目を集計したものです。人間関係、遊び・非行は分かりやすいのですが、無気力、不安、その他は具体的に何なのかは見えにくいところがあります。

表面的には、友達との関係、勉強についていけない、学校の雰囲気が合わないなどがあります。それぞれが単独で起こることもありますが、絡み合って複雑ななかで起こります。しかしながらそれぞれは、表層に現れた一つの現象でしかありません。心の中にはいろいろな問題があります。しかも不登校の原因が何か一つだけという明確に決まっていることは、むしろ珍しいくらいです。 特に小学校から中学校は、他校との合流もあり、それまで6年間慣れ親しんだか人間関係が変わること、また本人の体の成長、思春期からくる心の不安定さなどいろいろな要素が作用してきます。不登校していない生徒も、心の中には言葉にできない複雑な思いがあります。

ここでは、友達関係、勉強面、学校の3つの面とその背後にある心の問題を見ていきます。

1友達関係の変化

友達との関係は、いじめに発展しているケースもありますし、あまり気の合わない友達とグループになってしまい、つらい思いをしていることもあります。不登校になり始めるときは、友達関係のつまづきはよくある理由の一つです。小学生の時は男女入り混じっていた人間関係が中学になると男女別になります。異性を意識するあまり、それまで仲良く話をしたりしていた幼馴染ともぎくしゃくしてしまいます。冷やかしの対象になったり、自分の気持ちとは無関係に「○○は△△のことが好きなんだって~」とあらぬ噂を立てられたりします。同姓で仲の良い友達ができればよいですが、そこがうまくいかないと、「友達がいない」という状況が発生します。周りの目を意識することが多い中学生にとって「友達がいない」という状況を受け止めることは大変心苦しく、結果として学校に行くことが辛くなります。

また、「友達がいない」状況を無理に打開しようとして、たいして気の合わない友達とつるむこともあります。これは学校ではなかなか見抜くとができません。実は、これがいじめにつながることもあります。表面的には仲良くしていても、そのグループの中で上下関係ができて「次の数学の時間に、先生にハゲって言え」とか「むかつく女子にちょっと嫌がらせしてこい」とかなんとか命令されていることがあります。教師もクラスメイトも「態度の悪いグループ」として扱いますが、実はその中には、友達がいなくて背伸びして悪い奴らを演じている人もいます。

本来の自分ではない自分を演じ続けることが学校で生きのびる方法になってしまいます。中学生になると親も友達関係をそれほど気にしません。ただ、言葉遣いや私服、聴く音楽や見ている番組、動画などに、「これまでのこの子と違うな?」と思ったら背伸びして友人と付き合っている可能性があります。これは不登校において黄色信号です。どんな友達がいるのか尋ねてみるのも良いと思います。

人間関係の心苦しさを訴える術もないし、訴えたところで一人ぼっちになる。自分でもよく分からないまま学校に行きたくなくなる、いや体の調子が悪くなって行けなくなってしまうのです。

2 勉強についていけない

勉強についていけないというのもよく聞く理由です。小学6年から中学1年で激増している理由の一つは、これがあると思います。授業の進むスピード、出される宿題の量に圧倒されてしまったり、または必死についていこうとして疲れ果ててしまうケースもあります。また、小学校は学習について先生が手厚くフォローされますし、進むスピードも緩やかであります。それが中学になると「自分でやっておきなさい」というスタンスに変わります。

また中学受験を頑張った生徒もいろいろなショックを受けやすいところです。受験を経て、学力がついたと思っていても、進学した学校のレベルが高く置いてきぼりを食らう。そして「ついていけない」ということで休みつつも、負けを認めたくないので「勉強が理由だ」とは決して言わないのです。親も、せっかく入試を経て合格した学校を、いきなり休まれては困りものなので、頑張らせようとします。しかし生徒自身も不登校の理由を言葉にせず、親自身も頑張らせることは、不登校を長期化させる可能性をはらんでいます。

勉強についていけないことはプライドを傷つけることに繋がります。そして、そのプライドのために背伸びをして、頑張り続けようとします。友達に負けたくない、親からの期待、先生への忠誠心のようなもの、いろいろなことが勉強に駆り立てますが、本来の力以上のものを出し続けると当然ながらばててしまいます。この背後にあるのは焦りの気持ちです。勉強についていけない、成績が落ちる、そういうことが周囲に知れたら自分はどんな風にみられるんだろう。そんな思いがあって、頑張り続けようとして、あるとき限界を超えて、プチンと電源が落ちるかのように学校に行けなくなってしまいます。そして、その後は勉強の遅れを取り戻すために、さらに頑張ろうという「気持ち」だけがあり、学校を休んでいながらも、「勉強しなきゃ」と追い立てられます。この焦りを外すためには、それまで関係性のある人(子どもと同じ世界の人)ではなく、まったく異なる第三者(子どもとは違う世界の人)の介入が必要になります。

3 学校になじまない

学校の雰囲気というのはあります。今はテンションの高い学校が多くなった印象があります。元気で積極的な人はその雰囲気は心地よいですが、静かでマイペースな人にはとてもしんどいところがあります。学校の先生も、元気が〇でおとなしいが×というレッテルでクラス経営をされることもあります。おとなしい子に無理矢理、みんなの前で話をさせたり歌を歌わせたり。そして、それができたことが「成長」とされる。しかし、実際は、誰もが明るく元気で積極的、行動的である必要はありません。おとなしい、マイペース、読書や思索にふけるのが好きな人がいてもおかしくありません。

これは中学受験をする際でも一つのポイントになります。我が子がその学校の雰囲気になじむかどうかは見極める必要があります。有名校だからとか、○○大学の付属だからという理由だけで進学しても、子ども自身にとってその学校の生活が酷であってはいけません。学校の雰囲気になじまない中で私学のハイペースの授業についていくことは、慣れない環境の中で今まで以上の力を出さないといけない状況になります。例えるならば魚が陸で水中よりも速く泳がないといけない状況とでも言えます。

学校になじまない場合の子どもの中にある気持ちは、「違和感」です。なんか違うという感覚です。これに関してはプラスに作用することもあり、今までの環境でつくってきた自分の「キャラ」が嫌な場合はこの違和感のおかげで、本来自分が出したかった「キャラ」を出していくことができます。また、このなじまないという違和感については、違和感を感じているもの同士が集まって、そのまま学校生活を送れる場合もあります。

一方で、学校になじまないという中で起きてくるのは先生との相性です。担任との相性はもちろん、教科担当の先生との相性もあります。例えば、美術の先生と相性が悪ければ、その曜日だけ休むということを繰り返します。そのうち、勉強についていけない、休んだ分の課題に追われる、または特定の授業だけ避けていることをクラスメイトなどから「ずるい」と言われるなど、プラスになることはありません。休んだその日は安心しますが、安心はわずかな時間で過ぎ去り、再び「来週はどうしよう」とか「みんなになんか言われるかも」なんていうことが気になり始めます。

学校全体、クラスの雰囲気、先生のクラス経営の方向性、授業担当者との相性、友達の言動など、いろいろなモヤモヤしたことが積み重なった結果、学校に行きたくなくなります。

共通する心の問題は「自分を責める心の声」

不登校になる原因は心の問題です。それが一体どんな心の状態なのかは人やケースによって異なります。大切なのは学校での「キャラ」が本来の自分の持っている性格と離れないことです。学校で背伸びをした生活を続けていくことは、子どもにとってかなり心苦しいです。ちょっとくらいの背伸びならそれは成長の伸びしろともとらえられますが、とんでもなく別人のようにふるまうことは、心を苦しめていきます。

それは自分を責めるという形で現れます。この自分の責めは厄介です。それは自分の心の中で回る独り言です。ですから、周囲の言葉がけや環境の変化があっても、本人の内面が変わらない限りなくなりません。不登校の初期は休むこと自体が重要になりますが、この自分を責める心の声がなくならない限り、子どもの苦しみは続きます。仮に不登校から脱して学校に行き始めても、実は辛かったりします。または不登校にならないけど、自分を責め続けながら頑張っている人もいます。

そういった自分を責める声に耳を傾け、その声を取り去るのが、カウンセラーの仕事であります。

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中学生になって不登校 勉強嫌いの息子が勉強に目覚めた理由とは

中学生になって不登校 勉強嫌いの息子が勉強に目覚めた理由とは

こんにちは。ビジョナリーキャリアアカデミーのカウンセラー、大久保です。 今回は、不登校になり勉強嫌いになった中学生の息子が、どのようにして再び勉強に向き合うようになったのか、その理由とプロセスについてお話しします。

不登校になると、多くの子どもが勉強に対して興味を失ってしまいます。 それまで真面目に取り組んでいた子でも、突然やる気をなくしてしまうことがあります。 親としては、「やればできるのにもったいない」と感じることでしょう。

 

しかし、不登校の子どもたちは、日々を生きることに精一杯で、先のことを考える余裕がないのです。 それでも、心の奥底では「高校に行きたい」「勉強しなければ」という思いを抱えていることが多いのです。

中学生が勉強嫌いになる原因 学校の勉強が難しくなる

小学校までは授業についていけていた子も、中学校の英語や数学の難しさに直面し、苦手意識を持つようになります。 特に、英語の文法や数学の抽象的な概念に戸惑い、勉強が嫌いになることがあります。

授業のスピードについていけない

中学校では授業時間が長くなり、進むスピードも速くなります。 小学校のように丁寧な繰り返しが少なくなり、理解が追いつかないまま進んでしまうことが、勉強への苦手意識につながります。

勉強の仕方がわからない

中学生になると、自分に合った勉強法を見つけることが求められます。 しかし、多くの子どもはその方法がわからず、成果が出ないことでますます勉強が嫌いになります。

クラブ活動に熱中しすぎる

クラブ活動に夢中になるあまり、勉強に意識が向かなくなることもあります。 体力的にも時間的にも余裕がなくなり、勉強を後回しにしてしまうのです。

勉強する意味がわからない

 

「なぜ勉強しなければならないのか」という疑問が生まれ、勉強に対する意欲を失ってしまうことがあります。 この疑問が深まると、自分の存在意義にまで考えが及び、勉強どころではなくなってしまいます。

勉強嫌いから抜け出すために 勉強を強制しない

勉強嫌いな子どもに無理やり勉強させても、逆効果になることがあります。 強制されることで、ますます勉強に対する抵抗感が強くなり、やる気を失ってしまいます。

将来に目を向けさせる

勉強の意義を見出すためには、将来について考える時間を持つことが大切です。 「将来の夢を叶えるために、今の勉強が必要なんだ」と気づくことで、勉強への意欲が湧いてきます。

雑談の力を活用する

勉強や学校とは関係のない雑談が、子どもの心を開くきっかけになります。 何気ない会話の中で、子どもが自分の気持ちを話しやすくなり、勉強への興味を取り戻すことがあります。

ここに見出しテキストを追加

不登校や勉強嫌いの子どもに対して、無理に勉強をさせるのではなく、将来の目標や夢について話し合うことが大切です。 また、日常の雑談を通じて、子どもの心を開き、勉強への意欲を引き出すことができます。 子どもが自分のペースで前に進めるよう、温かく見守っていきましょう。

ビジョナリーキャリアアカデミー カウンセラー大久保智弘

これまで、数百人の中学生・高校生の不登校をサポートしてきました。お子さんの不登校や勉強に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

コラムを最後までお読みいただき、ありがとうございました。 お子さんの不登校や勉強に関するお悩みがありましたら、無料でご相談を承っております。 お気軽に

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新学期が始まり、生活のリズムが少しずつ整ってきた頃。でも、なんとなく不安定な子どもの様子に、つい心がざわついてしまう。そんな今だからこそ、あらためて“親子の距離感”について考えてみませんか?

春の始まり、親の心は揺れやすい

新学期が始まり、少しずつ日常のペースが戻ってくる頃。その一方で、子どもの様子に一喜一憂し、

「ちゃんと学校に行けるのかな」「このままで大丈夫かな」と、心がざわつく日もあるかもしれません。

距離を詰めてしまうのは、”心配”の裏返し

そんなとき、親はつい距離を詰めてしまいがちです。

「今日はどうだった?」「勉強はしてる?」と声をかけるのも、

本当は心配だからこそ。「見守りたい」ではなく「見逃したくない」という想いがあるのだと思います。

 

でも、その距離の詰め方が、子どもにとってはプレッシャーになることもあります。

子どもは親の気持ちを敏感に感じ取ります。

だから、何も言われなくても「ちゃんとしなきゃ」と無言の期待を背負ってしまうことがあるのです。

まずは自分の「心配」をやさしく見つめる

カウンセラーとして多くのご家庭と関わってきましたが、

“距離の取り方”に悩まない親はいないのではないかと感じています。

私も2人の娘の父親であり、わが子たちとの距離の取り方は日々悩まされます。

特に上の娘が思春期に差し掛かる時期なので、いろいろと考えさせられます。

 

近づきすぎれば干渉になり、離れすぎれば無関心に見えてしまう。

そのちょうどいい距離は、いつも手探りです。

 

今、親として何かしてあげたい気持ちがあったら、

まずはご自身の気持ちをノートに書いてみたり、信頼できる人に話してみたりするのも一つの方法です。

不安が少し軽くなると、子どもに向けるまなざしにも、ふっと余白が生まれます。

ちょうどいい距離は、自分の中にある

近づきすぎず、離れすぎず。

親子の距離は「正解」があるわけではありません。

でも、自分自身の心の状態に気づいてあげることで、自然とその距離感が見えてくるものです。

そして、こんな言葉もあります。

“子どもは、放っておいても育つ。でも、見ていないと育たない。” ― 小児科医・毛利子来

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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