大久保 智弘 | 不登校サポート | 家庭と子どもの再スタートを応援します - Part 10

大久保 智弘

将来を決めるためには考えることが必要

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自分リミットを見つける

自分リミットとは自分で自分の限界を決めてしまっていることです。VCAのセッションには自分リミットを見つけて、外していく方法が随所に出てきます。

自分リミットが厄介なのは、自分で限界を決めていることに気づいていない。ということです。

実は、私もその自分リミットに随分と苦労させられました。

私が中学、高校通してもっともテストで点が取れなかったのが英語でした。暗記はできたので単語は覚えられたのですが、なかなか点数があがらない。そしてとうとう、クラスの中で下から数えたほうが早いくらいの順位まで落ちてしまいました。

高校でも、英語の成績は振るわず、浪人して予備校に通うことになりました。予備校の英語の授業の初回、英語の先生が開口一番に「この中で英語苦手な人、手を挙げて」と言いました。クラスの何人かが手を上げました。続けて先生はこうおっしゃられました「英語苦手って誰が決めたの?」

私はその質問に「ハッ」とさせられました。英語苦手というのは自分で決めていることなのです。「私は英語が苦手。だから点数が上がらない」と自分で決めてしまっているのです。これが自分リミットです。

自分リミットを見つけるだけでも、ある程度の変化を見出すことはできます。しかし、このリミットは外さなければ本当の成果にはつながりません。

自分リミットの外し方は様々ありますが、もっとも効果的なのは、そのリミットを「否定せずに、認めること」です。

そうすれば、いつの間にかそのリミットが気にならなくなります。

英語がとても苦手だった私ですが、簡単な英会話くらいはできるようになりました。そして、以前に学習塾で英語を教える機会もありました。

自分リミットが外れると、可能性が一気に広がります。…

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自分のことは他人のほうがよく見えている

かつて高校3年生に講演でこんなことを尋ねてみました。

「このなかで一番面白いこと出来る自信がある人手をあげてください。」

誰も手を挙げません。次にこう尋ねてみました。

「では、この中で、面白いこと出来る人を私に教えてください。誰ですか?」

すると高校生たちは周りを見て、指をさしたり、近くの人の手をあげさせようとしたり、「3組の○○くんです」と教えてくれたりしました。結構な数の「面白いこと」ができる人がいるようでした。

自分の認識と周りの人の認識が異なっています。自分では面白ことができるなんて思っていなくても、周りの人が自分のことを「面白いことができる人」と思っているわけです。

自分がすでに知っている部分もありますが、周りの人のほうが良く見えている場合もあります。

特に、自身の自分の長所に関しては誰もが控えめにしか捉えていませんし、長所だと気づいていない場合もあります。それは、長所が自身にとっては当たり前だからかもしれません。

たとえば、オフィスの机がいつもきれいに整頓されている同僚のAさんがいました。「Aさんはいつも机をきれいにされていて、すごいですね。整理整頓のプロですね」なんて言うと、その方は「いや、普通ですよ。整理しておかないと仕事がやりづらいんで」とおっしゃられました。その人にとっては整頓すること、きれいにすることは当たり前のことなんです。だから到底自分のことを「きれい好き」とは認識していませんでした。

自分自身でもっとも分かりにくいのは「当たり前」の部分なんです。実は、この当たり前の部分に、あなたの大切な長所が隠されています。

将来のことを考えるため、絶対避けて通れないのは「自分を知る」ということです。実は自分のことは、よくわかっているようで、そうでもなかったりします。

VCAでは互いの長所を発見しあうセッションがあります。そこでは自分ではまず見つけることができない、自分の良さを認識することができます。…

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