不登校のお子さんと進路の話はしづらい?				
				
					
		
					
		
				
						
					
			
						
				
					うちの子が不登校になるなんて・・・				
				
				
				
									我が子を不登校になるかも、と思って学校に送り出している親御さんはいらっしゃらないと思います。自分の子が不登校になるとは考えても見ないことなのです。親御さんご自身が、小学校も中学校、高校もとくに病気で休む以外は登校するのが普通であったわけですし、学校に行かないという選択肢がそもそもありません。不登校は増え続け、全国の小中学校で30日以上欠席した児童・生徒は30万人とも言われています。実際にはもっと多いのだろうとも言われています。その要因は様々ですが、これだけ数が増えており、適切な対処もなされないとなると、どのお子さんも不登校にならないとは言い切れない面があります。
								
				
					
		
					
		
				
						
					
			
						
				
																														
				
					
		
				
			
						
				
					不登校の課題は進路?				
				
				
				
									不登校が長引くと将来のことが心配になって不安が増大します。勉強しない、家から出ない、誰とも交流しない、昼夜逆転、という状況において将来社会に出られるのか?ということを不安に感じるのは当然です。本人は何も考えていないような様子で毎日過ごしていて、イライラすることさえあります。
不安が大きくなるのは、どういうルートがあるかという情報が不足しているからだと言えます。不登校経験者すべてが引きこもりになっているとは言えません。不登校を経験したからこそ、早めに支援の手が入って、先々のことを早くから考えて行くことができる、という面もあります。
								
				
					
		
					
		
				
						
					
			
						
				
					進路選択の一つの原則				
				
				
						
					
			
						
				
									将来が不安だからと、親御さんが情報収集を一生懸命してしまった結果、子どもが全くもって動かないということが起きてきます。進路に関する情報収集を子ども一人でやらせるのは酷ですが、あくまでも進路については親を始めとした周りの大人は「お手伝い」というスタンスにする必要があります。
その理由は進路選択では最終的に自己決定が求められるからです。本人も情報収集に努めるから最終的な決定も自分でできるようになります。与えられた選択肢だけではなく、自分で見つけた選択肢も含めて検討して、最終的な決断を本人がやる。これさえできれば自立の道を歩んでいくことができます。
								
				
					
		
				
			
						
				
																														
				
					
		
					
		
					
		
					
		
				
						
					
			
						
				
					不登校しているお子さんと進路の話はしづらい?				
				
				
				
									学校に行っていない現状でお子さんと進路の話はしづらいと思っている親御さんがいらっしゃいます。しかし、学校に行っていないからこそしんろの話をする必要があると考えます。そもそもが、本人が学校に行かないという意志を示していること自体、自己決定なのです。すると、不登校しているお子さんの方が、より自分自身のことを考えて、ものごとを決めているとも考えることができます。
実際に不登校しているお子さんで進路のことで悩んでいない子にはこれまで出会ったことがありません。逆に進路のことが不安だから不登校になったというケースがほとんどです。進路のことはタブーではありません。むしろ、オープンに話題にして本人の意識を現状の負の部分ではなく、将来に向けさせる必要があります。
								
				
				
				
							
			
		
						
				
					
		
					
		
				
						
					
			
						
				
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			朝起きられない子 ― 起立性調節障害という体のサイン(生物心理社会モデルでみる不登校の背景)
		
			                		
			朝起きられない子 ― 起立性調節障害という体のサイン
(生物心理社会モデルでみる不登校の背景②/シリーズ記事)
																														
朝になると「気持ちが悪い」「頭が痛い」「体が動かない」と訴えるお子さんがいます。それは意志ややる気の問題ではなく、自律神経のはたらきの不安定さから起きているかもしれません。
本連載は、子どもの「しんどさ」を「生物・心理・社会」の三つの視点で読み解きます。基本となる考え方(生物心理社会モデル)の解説は→ https://visionary-career-academy.com/archives/4178
「朝に弱い」は怠けではなく、からだのサインです
起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)は、思春期に多い自律神経の調整不全です。立ち上がったときに血圧や心拍がうまく調整できず、脳への血流が一時的に足りなくなるため、めまい・立ちくらみ・頭痛・吐き気・強いだるさが生じやすくなります。
多くの子で午前中の不調が強く、夕方に向けて次第に体が動きやすくなる「日内の波」が見られます。
医療現場では「起立試験(Schelingなど)」で起立時の脈拍・血圧の変化を確認します。必要に応じて、水分・塩分の補給や段階的な起床、軽い運動療法、薬物療法などが検討されます。ICD-11では自律神経系の疾患(体位性頻脈症候群=POTS など)として整理され、DSM-5-TRでも精神疾患ではなく身体疾患の範囲として扱われています。
生物・心理・社会 ― 三つの視点で整えていく
生物(Biological)― からだの仕組みを整える
思春期はホルモンや自律神経の変化が大きい時期です。朝は起床直後に無理に立たせないこと。ベッド上で上体を起こす→座位→立位と段階的に体を起こすことが、最初の一歩になります。
起床直後の水分・塩分摂取、日中のこまめな水分補給、筋ポンプを使う軽い有酸素運動も効果的です。
心理(Psychological)― 「動けない自分」を責めない
「行きたいのに行けない」経験が重なると、無力感や自責感が強まります。その気持ちは症状を悪化させるわけではありませんが、不安がからだの緊張を高め、結果として朝の立ち上がりを重く感じさせます。
まずは体の反応で起こっていることを本人と共有し、できたこと(支度の一部・起床時間の前進など)を言葉で丁寧に承認していきます。
社会(Social)― 学校時間割とのミスマッチを調整する
学校は午前中心の時間割で動いています。ODのあるお子さんにとっては、最も動きづらい時間帯が授業時間に重なるため、遅刻や欠席が続きがちです。
ここを「意思の問題」ではなく「リズムの不一致」として扱えるかどうかが、安心を大きく左右します。
学校に求めたい配慮・午後登校・分割登校など柔軟な出席の運用・保健室・別室など安心して過ごせる居場所の確保・出欠・評価の個別配慮(体調の波を前提に)・「登校刺激」の増量より、まず安心の増量を優先する方針
家庭でできる、小さな工夫
朝は「起きなさい」よりも、「まずはお水から」「カーテンを少し開けよう」と、行動のきっかけを具体化します。光を少しずつ浴びることは体内時計の調整に役立ちます。
無理な矯正は逆効果になりやすいため、「昨日より1分早く起きられた」「今日は座って朝食の席に来られた」など、小さな前進を一緒に見つける姿勢がたいせつです。
また、体調の波を簡単に記録し、医療機関や学校と共有していくと、調整のポイントが見えやすくなります。
親の育て方の問題ではありません/思春期を越えると整っていきます
起立性調節障害は、思春期特有の生理的アンバランスが強く関わります。親御さんの接し方が原因ではありません。
自律神経は年齢とともに成熟し、高校〜成人期にかけて回復していく例が多いことが報告されています。焦らず、体のペースに合わせて日々を整えていくことが、もっとも確かな支えになります。
参考・参照
・日本小児心身医学会(2021)『起立性調節障害 診断・治療ガイドライン』・厚生労働省 e-ヘルスネット「起立性調節障害」・American Psychiatric Association (2022). DSM-5-TR.・World Health Organization (2023). ICD-11 for Mortality and Morbidity Statistics.
今日のまなざし
		朝がつらい日は、からだからの「助けて」のサイン。できない理由を探すより、いま支えられる一歩を一緒に見つけていきましょう。
吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。
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