4月, 2025 | 不登校サポート | 家庭と子どもの再スタートを応援します

2025年4月

不登校の子どもと迎えるゴールデンウィーク 〜親子で「がんばらない時間」を大切に〜

不登校の子どもと迎えるゴールデンウィーク 〜親子で「がんばらない時間」を大切に〜 ​

新年度が始まり、あっという間に1か月。4月は子どもたちにとっても、親御さんにとっても、大きな変化と緊張が続く時期です。

特に不登校のお子さんを持つご家庭では、世間のにぎやかさに心がざわついたり、連休明けを思うと不安な気持ちになったりすることもあるかもしれません。

 

このゴールデンウィークは、親子にとって「安心して力を抜く」時間として過ごしていきましょう。

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

ゴールデンウィークは「安心できる時間」に 4月のがんばりをそっとほどく

子どもたちは、新しい学年やクラス、先生、友だちとの関係の中で、知らず知らずのうちに多くのエネルギーを使っています。見た目には落ち着いているように見えても、心の中では小さな背伸びや緊張を重ねてきた子どもたちがほとんどです。

親御さん自身も、子どもを支えるなかで、気づかぬうちに力が入っていたかもしれません。

この連休は、無理に特別な予定を立てたり、何か成果を出そうとする必要はありません。「家でのんびり過ごす」「好きなことをして過ごす」──それだけで十分です。

子どもから少し離れる時間も意識して

また、可能であれば、お子さんのことから少しだけ距離をとり、自分自身のための時間を持ってみてください。一杯のお茶をゆっくり飲む、本を手に取る、外の景色を眺める──。そんな何気ないひとときが、親自身の心を整える大切な時間になります。

親御さんが自分をいたわることは、子どもにとっても大きな安心感につながっていきます。

「揺り戻し」は自然なこと 子どもも大人も、がんばった証

4月にがんばった分、ゴールデンウィーク前後には、心や体に「揺り戻し」が出やすくなります。子どもたちも、大人たちも、疲れがどっと出てきたり、気持ちが沈んだりすることがあります。

そんなとき、「これではいけない」と思わずに、「これも今の自分なんだ」と、そっと受け止めてみてください。

親が自分自身にやさしくなれると、自然と子どもにもやさしくなれるものです。

連休明けに向けた心構え 焦らず、比べず、ゆっくりと

ゴールデンウィークが終わると、また学校や日常生活のリズムに戻る時期になります。不登校のお子さんを持つご家庭では、「また学校に行けるかな」という期待や不安が入り混じることもあるでしょう。

でも、焦る必要はありません。まずは「朝起きる」「ご飯を食べる」といった基本的な生活リズムを、親子で少しずつ整えていくことを目標にしましょう。

小さな一歩を重ねることが、やがて子どもたち自身の「また動き出してみようかな」という気持ちにつながっていきます。

連休は「休む」ことから始めよう

この連休は、親子で「がんばらない時間」を意識して過ごしてみましょう。

休むことは、止まることではありません。次に進むために必要な、心と体を整える大切な時間です。

今日ここにいること。それだけで、十分意味があります。

焦らず、比べず、親子それぞれのペースを大切にしていきましょう。

「急ぐな。休むことを学べ。」― ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

✨ ひとりで抱え込まず、状況を整理してみませんか ✨

このコラムを読みながら、 「これ、うちのことかもしれない」「少し話して整理したい」と感じた方へ。 初回は、今の状況を整理するための アセスメント(30分・3,000円)からお受けしています。 無理に継続的なカウンセリングをおすすめすることはありませんので、 どうぞ、安心してお問い合わせください。

.cta-buttons { display: flex; flex-wrap: wrap; justify-content: center; gap: 16px; margin-top: 32px; } .cta-button { background-color: #f98c5f; color: #fff; padding: 12px 24px; border-radius: 30px; text-decoration: none; font-weight: bold; transition: 0.3s; } .cta-button:hover { background-color: #e67646; } .cta-button.secondary { background-color: #eee; color: #333; } 初回アセスメントについて問い合わせる メルマガを受け取る こちらの記事もおすすめです 食べない・食べすぎる子 ― 摂食障害という心身の叫び 2025年11月12日 食べない・食べすぎる子 ― 摂食障害という心身の叫び (生物心理社会モデルでみる不登校の背景④/シリーズ記事)

本連載は、子どもの「しんどさ」を「生物・心理・社会」の三つの視点で読み解きます。

基本となる考え方(生物心理社会モデル)の解説は→ https://visionary-career-academy.com/archives/4178

「食べる」「食べない」に隠された心の叫び

思春期になると、「太りたくない」「食べるのがこわい」「食べたら吐きたい」と訴える子がいます。夜になると過食が止まらず、罪悪感から吐いてしまう子もいます。

食べることは生きるための基本的な行動ですが、摂食障害(Eating Disorders)は単なる食の問題ではなく、心・体・社会のバランスが崩れたときに起こる心身症状です。

生物・心理・社会 ― 三つの視点で整えていく 生物(Biological)― 命を脅かす「飢餓」のメカニズム

摂食障害は、圧倒的に女性に多い疾患です。厚生労働省の調査(2020年「思春期・青年期の摂食障害実態調査」)によると、日本の女性の約0.5〜1%が一生のうちに神経性やせ症(Anorexia Nervosa)を経験し、男性の約10倍の発症率とされています。

食べない状態が続くと、体は「飢餓モード」に入り、心拍・代謝・体温が低下します。極端な場合は体重が30kgを下回り、心不全や電解質異常によって命を落とすこともあります。

さらに、本人は「やせすぎ」と指摘されても、自分を「太っている」と感じる――。これは、**身体像のゆがみ(Body Image Distortion)**と呼ばれる特徴です。

この段階では、脳そのものが飢餓状態に支配され、判断力や感情制御が低下し、「まだ足りない」「もっと減らせる」という思考が止まらなくなります。つまり、意志や性格ではなく、脳が飢餓に支配されているのです。

心理(Psychological)― 「やせることで自分を保つ」

摂食障害の多くの背景には、完璧主義・負けず嫌い・強いべき思考があります。

・何事もきちんとやらなければならない・失敗してはいけない・他の人より劣ってはいけない

こうした強い自己要求が、「体重」という客観的な数値に置き換わります。

「この数字なら私は大丈夫」「この数字であの人より細い」

やせていることは、他者より「優位である証拠」になり、周囲の女性より細いことで安心感と優越感を得る。

ジムの鏡に映る自分の細い体や、温泉で他人が驚いた表情を見た瞬間に「勝った」と感じる――。この小さな“勝利感”が、脳の報酬系を刺激し、さらにやせようという衝動を強化していきます。

やがて、体重計を常に持ち歩き、一日に何度も測るなど、体重への強迫的執着が生じます。

また、摂食障害の方の中には、**リストカットやオーバードーズ(過量服薬)**を併発することもあります。「完璧でいられない自分」を罰するかのように、身体的な痛みで心の苦しさを和らげようとするのです。

社会(Social)― SNSがつくる「比較と劣等感の時代」

現代のSNSは、情報を共有するツールであると同時に、他人との比較や劣等感を刺激する装置になっています。

タイムラインには「理想の体型」「完璧な生活」「映える食事」が並び、「自分はまだ足りない」「もっと頑張らなきゃ」という思考が強化されていきます。

SNSは、私たちの脳の報酬系を刺激するように設計されており、「誰かより上でありたい」という競争心を無意識に掻き立てます。その中で、「やせている=優れている」という文化的な価値観が強化され、子どもたちはそこに“居場所”を見出してしまうのです。

家庭や学校でも、「ちゃんと食べなさい」「太った?」といった何気ない言葉が本人にとっては「否定」や「監視」として響くことがあります。

食の話題を避け、安心できる日常会話を増やすこと。それが家庭でできる最初の支援です。

医療と治療の必要性

摂食障害は、医療介入が欠かせない精神疾患です。放置すると身体合併症や自殺リスクが高まり、早期治療が必要です。

DSM-5では、主に次の3タイプに分類されます。

神経性やせ症(Anorexia Nervosa)

神経性過食症(Bulimia Nervosa)

過食性障害(Binge Eating Disorder)

治療では、体と心の回復を同時に進めることが基本です。

栄養管理と内科的治療

認知行動療法(CBT)

家族療法・心理教育

特に認知行動療法は、摂食障害の根にある完璧主義や「〜すべき」思考をやわらげ、「体重=価値」ではない自己評価を育てていく方法として有効です。

日本では、国立病院機構久里浜医療センターをはじめ、摂食障害専門外来を設ける医療機関が増えています。適切な治療によって回復できる病気であることを、まず知ることが大切です。

家庭でできる支援

・体重や見た目の話題を避ける・「食べた?」「太った?」ではなく、「今日はどう過ごせた?」と聞く・「食べてほしい」より「一緒に過ごしたい」と伝える・医療機関やスクールカウンセラーに早めに相談する・家族自身も心理的サポートを受ける

親の育て方の問題ではありません

摂食障害は「親のせい」ではありません。まじめで努力家な性格が極端な方向に働いた結果として、心と体のバランスが崩れてしまったのです。

しかし希望があります。専門的支援を受けた多くの人が、数年をかけて健康な体と自己肯定感を取り戻しています。焦らず、時間をかけて回復を見守ることが、何よりの支えになります。

参考・参照

・厚生労働省(2020)「思春期・青年期の摂食障害実態調査」・American Psychiatric Association (2022).…

不登校の子どもと迎えるゴールデンウィーク 〜親子で「がんばらない時間」を大切に〜 Read More »

勉強嫌いの不登校の子が「勉強したい」と思うまでのプロセス

勉強嫌いの不登校の子が「勉強したい」と思うまでのプロセス

こんにちは。ビジョナリーキャリアアカデミーのカウンセラー、大久保です。このコラムでは、不登校になり勉強に関心を失っていた中学生が、どうやって再び「勉強したい」と思えるようになったのか。その変化の背景を、カウンセラーの立場からわかりやすくお伝えします。

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

不登校になると、なぜ勉強が嫌いになるのか?

不登校の子どもたちの多くは、「勉強が嫌い」「やる意味がわからない」と口にします。でも実は、「やらなければいけないと思っているのに、できない自分がつらい」という葛藤を抱えていることが少なくありません。

中学校に上がると、授業の難しさ、スピード、周囲との比較などで「分からない」が積み重なっていきます。その結果、「できない自分」に対して自己肯定感を失い、勉強への苦手意識が強まっていくのです。

変化のきっかけは、「勉強を押しつけない」こと

ある中学生の男の子も、当初は勉強を完全に拒否していました。小学校ではリーダータイプだった彼ですが、頑張り続けて疲れたのか、中学に入って不登校に。勉強の話になると表情が曇り、話題にするのも避ける状態でした。

でも、家庭ではあえて勉強のことを問い詰めず、「まずは本人の安心感を回復すること」を大切にしました。結果として、徐々に生活リズムが整い、自分の興味を話すようになってきたのです。

雑談の中に見つけた「やってみたい」の芽

きっかけは、ふとした雑談でした。テレビで英語が流れたとき、「なんて言ってるか分かる人ってかっこいいよな…」とポツリ。そのとき、「じゃあ、ちょっとだけ勉強してみる?」とは言わず、「ほんとそうだね〜」と受け止めただけでした。

でも数日後、自分から英語のアプリを開いていたのです。無理に勉強をさせようとしなかったからこそ、「やってみようかな」という芽が出てきた瞬間でした。

勉強への意欲は、安心の土台の上に育つ

「勉強しなさい」と言われるほど、やる気がなくなる──これは思春期のあるあるです。けれど、自分の気持ちを受け入れてもらい、自分のペースで過ごせる安心感があると、子どもは自然と前を向こうとします。

「やらされる勉強」から「やってみたい勉強」へ。その変化の出発点は、親やまわりの大人の「関わり方」だったのです。

まとめとひとこと

勉強嫌いの不登校の子どもも、自分なりのペースで、再び「やってみようかな」と思えるようになります。無理に引っ張るのではなく、「いまここで安心できる関係性」を築いていくことが、次の一歩を支える力になります。

💬 今日のひとこと(格言)

「子どもは、“安心”の中でしか前を向けない。」

― 精神科医・毛利子来(もうりたねき)

文・大久保智弘 公認心理師/キャリアコンサルタント・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

✨ ひとりで抱え込まず、状況を整理してみませんか ✨

このコラムを読みながら、 「これ、うちのことかもしれない」「少し話して整理したい」と感じた方へ。 初回は、今の状況を整理するための アセスメント(30分・3,000円)からお受けしています。 無理に継続的なカウンセリングをおすすめすることはありませんので、 どうぞ、安心してお問い合わせください。

.cta-buttons { display: flex; flex-wrap: wrap; justify-content: center; gap: 16px; margin-top: 32px; } .cta-button { background-color: #f98c5f; color: #fff; padding: 12px 24px; border-radius: 30px; text-decoration: none; font-weight: bold; transition: 0.3s; } .cta-button:hover { background-color: #e67646; } .cta-button.secondary { background-color: #eee; color: #333; } 初回アセスメントについて問い合わせる メルマガを受け取る こちらの記事もおすすめです 食べない・食べすぎる子 ― 摂食障害という心身の叫び 2025年11月12日 食べない・食べすぎる子 ― 摂食障害という心身の叫び (生物心理社会モデルでみる不登校の背景④/シリーズ記事)

本連載は、子どもの「しんどさ」を「生物・心理・社会」の三つの視点で読み解きます。

基本となる考え方(生物心理社会モデル)の解説は→ https://visionary-career-academy.com/archives/4178

「食べる」「食べない」に隠された心の叫び

思春期になると、「太りたくない」「食べるのがこわい」「食べたら吐きたい」と訴える子がいます。夜になると過食が止まらず、罪悪感から吐いてしまう子もいます。

食べることは生きるための基本的な行動ですが、摂食障害(Eating Disorders)は単なる食の問題ではなく、心・体・社会のバランスが崩れたときに起こる心身症状です。

生物・心理・社会 ― 三つの視点で整えていく 生物(Biological)― 命を脅かす「飢餓」のメカニズム

摂食障害は、圧倒的に女性に多い疾患です。厚生労働省の調査(2020年「思春期・青年期の摂食障害実態調査」)によると、日本の女性の約0.5〜1%が一生のうちに神経性やせ症(Anorexia Nervosa)を経験し、男性の約10倍の発症率とされています。

食べない状態が続くと、体は「飢餓モード」に入り、心拍・代謝・体温が低下します。極端な場合は体重が30kgを下回り、心不全や電解質異常によって命を落とすこともあります。

さらに、本人は「やせすぎ」と指摘されても、自分を「太っている」と感じる――。これは、**身体像のゆがみ(Body Image Distortion)**と呼ばれる特徴です。

この段階では、脳そのものが飢餓状態に支配され、判断力や感情制御が低下し、「まだ足りない」「もっと減らせる」という思考が止まらなくなります。つまり、意志や性格ではなく、脳が飢餓に支配されているのです。

心理(Psychological)― 「やせることで自分を保つ」

摂食障害の多くの背景には、完璧主義・負けず嫌い・強いべき思考があります。

・何事もきちんとやらなければならない・失敗してはいけない・他の人より劣ってはいけない

こうした強い自己要求が、「体重」という客観的な数値に置き換わります。

「この数字なら私は大丈夫」「この数字であの人より細い」

やせていることは、他者より「優位である証拠」になり、周囲の女性より細いことで安心感と優越感を得る。

ジムの鏡に映る自分の細い体や、温泉で他人が驚いた表情を見た瞬間に「勝った」と感じる――。この小さな“勝利感”が、脳の報酬系を刺激し、さらにやせようという衝動を強化していきます。

やがて、体重計を常に持ち歩き、一日に何度も測るなど、体重への強迫的執着が生じます。

また、摂食障害の方の中には、**リストカットやオーバードーズ(過量服薬)**を併発することもあります。「完璧でいられない自分」を罰するかのように、身体的な痛みで心の苦しさを和らげようとするのです。

社会(Social)― SNSがつくる「比較と劣等感の時代」

現代のSNSは、情報を共有するツールであると同時に、他人との比較や劣等感を刺激する装置になっています。

タイムラインには「理想の体型」「完璧な生活」「映える食事」が並び、「自分はまだ足りない」「もっと頑張らなきゃ」という思考が強化されていきます。

SNSは、私たちの脳の報酬系を刺激するように設計されており、「誰かより上でありたい」という競争心を無意識に掻き立てます。その中で、「やせている=優れている」という文化的な価値観が強化され、子どもたちはそこに“居場所”を見出してしまうのです。

家庭や学校でも、「ちゃんと食べなさい」「太った?」といった何気ない言葉が本人にとっては「否定」や「監視」として響くことがあります。

食の話題を避け、安心できる日常会話を増やすこと。それが家庭でできる最初の支援です。

医療と治療の必要性

摂食障害は、医療介入が欠かせない精神疾患です。放置すると身体合併症や自殺リスクが高まり、早期治療が必要です。

DSM-5では、主に次の3タイプに分類されます。

神経性やせ症(Anorexia Nervosa)

神経性過食症(Bulimia Nervosa)

過食性障害(Binge Eating Disorder)

治療では、体と心の回復を同時に進めることが基本です。

栄養管理と内科的治療

認知行動療法(CBT)

家族療法・心理教育

特に認知行動療法は、摂食障害の根にある完璧主義や「〜すべき」思考をやわらげ、「体重=価値」ではない自己評価を育てていく方法として有効です。

日本では、国立病院機構久里浜医療センターをはじめ、摂食障害専門外来を設ける医療機関が増えています。適切な治療によって回復できる病気であることを、まず知ることが大切です。

家庭でできる支援

・体重や見た目の話題を避ける・「食べた?」「太った?」ではなく、「今日はどう過ごせた?」と聞く・「食べてほしい」より「一緒に過ごしたい」と伝える・医療機関やスクールカウンセラーに早めに相談する・家族自身も心理的サポートを受ける

親の育て方の問題ではありません

摂食障害は「親のせい」ではありません。まじめで努力家な性格が極端な方向に働いた結果として、心と体のバランスが崩れてしまったのです。

しかし希望があります。専門的支援を受けた多くの人が、数年をかけて健康な体と自己肯定感を取り戻しています。焦らず、時間をかけて回復を見守ることが、何よりの支えになります。

参考・参照

・厚生労働省(2020)「思春期・青年期の摂食障害実態調査」・American Psychiatric Association (2022).…

勉強嫌いの不登校の子が「勉強したい」と思うまでのプロセス Read More »

親として、どこまで関わるべき?春の“ちょうどいい距離”の話

親として、どこまで関わるべき?春の“ちょうどいい親子の距離”の話 新学期が始まり、生活のリズムが少しずつ整ってきた頃。でも、なんとなく不安定な子どもの様子に、つい心がざわついてしまう。そんな今だからこそ、あらためて“親子の距離感”について考えてみませんか? 春の始まり、親の心は揺れやすい

新学期が始まり、少しずつ日常のペースが戻ってくる頃。その一方で、子どもの様子に一喜一憂し、

「ちゃんと学校に行けるのかな」「このままで大丈夫かな」と、心がざわつく日もあるかもしれません。

距離を詰めてしまうのは、"心配"の裏返し

そんなとき、親はつい距離を詰めてしまいがちです。

「今日はどうだった?」「勉強はしてる?」と声をかけるのも、

本当は心配だからこそ。「見守りたい」ではなく「見逃したくない」という想いがあるのだと思います。

 

でも、その距離の詰め方が、子どもにとってはプレッシャーになることもあります。

子どもは親の気持ちを敏感に感じ取ります。

だから、何も言われなくても「ちゃんとしなきゃ」と無言の期待を背負ってしまうことがあるのです。

まずは自分の「心配」をやさしく見つめる

カウンセラーとして多くのご家庭と関わってきましたが、

“距離の取り方”に悩まない親はいないのではないかと感じています。

私も2人の娘の父親であり、わが子たちとの距離の取り方は日々悩まされます。

特に上の娘が思春期に差し掛かる時期なので、いろいろと考えさせられます。

 

近づきすぎれば干渉になり、離れすぎれば無関心に見えてしまう。

そのちょうどいい距離は、いつも手探りです。

 

今、親として何かしてあげたい気持ちがあったら、

まずはご自身の気持ちをノートに書いてみたり、信頼できる人に話してみたりするのも一つの方法です。

不安が少し軽くなると、子どもに向けるまなざしにも、ふっと余白が生まれます。

ちょうどいい距離は、自分の中にある

近づきすぎず、離れすぎず。

親子の距離は「正解」があるわけではありません。

でも、自分自身の心の状態に気づいてあげることで、自然とその距離感が見えてくるものです。

そして、こんな言葉もあります。

“子どもは、放っておいても育つ。でも、見ていないと育たない。” ― 小児科医・毛利子来

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

✨ ひとりで抱え込まず、状況を整理してみませんか ✨

このコラムを読みながら、 「これ、うちのことかもしれない」「少し話して整理したい」と感じた方へ。 初回は、今の状況を整理するための アセスメント(30分・3,000円)からお受けしています。 無理に継続的なカウンセリングをおすすめすることはありませんので、 どうぞ、安心してお問い合わせください。

.cta-buttons { display: flex; flex-wrap: wrap; justify-content: center; gap: 16px; margin-top: 32px; } .cta-button { background-color: #f98c5f; color: #fff; padding: 12px 24px; border-radius: 30px; text-decoration: none; font-weight: bold; transition: 0.3s; } .cta-button:hover { background-color: #e67646; } .cta-button.secondary { background-color: #eee; color: #333; } 初回アセスメントについて問い合わせる メルマガを受け取る こちらの記事もおすすめです 食べない・食べすぎる子 ― 摂食障害という心身の叫び 2025年11月12日 食べない・食べすぎる子 ― 摂食障害という心身の叫び (生物心理社会モデルでみる不登校の背景④/シリーズ記事)

本連載は、子どもの「しんどさ」を「生物・心理・社会」の三つの視点で読み解きます。

基本となる考え方(生物心理社会モデル)の解説は→ https://visionary-career-academy.com/archives/4178

「食べる」「食べない」に隠された心の叫び

思春期になると、「太りたくない」「食べるのがこわい」「食べたら吐きたい」と訴える子がいます。夜になると過食が止まらず、罪悪感から吐いてしまう子もいます。

食べることは生きるための基本的な行動ですが、摂食障害(Eating Disorders)は単なる食の問題ではなく、心・体・社会のバランスが崩れたときに起こる心身症状です。

生物・心理・社会 ― 三つの視点で整えていく 生物(Biological)― 命を脅かす「飢餓」のメカニズム

摂食障害は、圧倒的に女性に多い疾患です。厚生労働省の調査(2020年「思春期・青年期の摂食障害実態調査」)によると、日本の女性の約0.5〜1%が一生のうちに神経性やせ症(Anorexia Nervosa)を経験し、男性の約10倍の発症率とされています。

食べない状態が続くと、体は「飢餓モード」に入り、心拍・代謝・体温が低下します。極端な場合は体重が30kgを下回り、心不全や電解質異常によって命を落とすこともあります。

さらに、本人は「やせすぎ」と指摘されても、自分を「太っている」と感じる――。これは、**身体像のゆがみ(Body Image Distortion)**と呼ばれる特徴です。

この段階では、脳そのものが飢餓状態に支配され、判断力や感情制御が低下し、「まだ足りない」「もっと減らせる」という思考が止まらなくなります。つまり、意志や性格ではなく、脳が飢餓に支配されているのです。

心理(Psychological)― 「やせることで自分を保つ」

摂食障害の多くの背景には、完璧主義・負けず嫌い・強いべき思考があります。

・何事もきちんとやらなければならない・失敗してはいけない・他の人より劣ってはいけない

こうした強い自己要求が、「体重」という客観的な数値に置き換わります。

「この数字なら私は大丈夫」「この数字であの人より細い」

やせていることは、他者より「優位である証拠」になり、周囲の女性より細いことで安心感と優越感を得る。

ジムの鏡に映る自分の細い体や、温泉で他人が驚いた表情を見た瞬間に「勝った」と感じる――。この小さな“勝利感”が、脳の報酬系を刺激し、さらにやせようという衝動を強化していきます。

やがて、体重計を常に持ち歩き、一日に何度も測るなど、体重への強迫的執着が生じます。

また、摂食障害の方の中には、**リストカットやオーバードーズ(過量服薬)**を併発することもあります。「完璧でいられない自分」を罰するかのように、身体的な痛みで心の苦しさを和らげようとするのです。

社会(Social)― SNSがつくる「比較と劣等感の時代」

現代のSNSは、情報を共有するツールであると同時に、他人との比較や劣等感を刺激する装置になっています。

タイムラインには「理想の体型」「完璧な生活」「映える食事」が並び、「自分はまだ足りない」「もっと頑張らなきゃ」という思考が強化されていきます。

SNSは、私たちの脳の報酬系を刺激するように設計されており、「誰かより上でありたい」という競争心を無意識に掻き立てます。その中で、「やせている=優れている」という文化的な価値観が強化され、子どもたちはそこに“居場所”を見出してしまうのです。

家庭や学校でも、「ちゃんと食べなさい」「太った?」といった何気ない言葉が本人にとっては「否定」や「監視」として響くことがあります。

食の話題を避け、安心できる日常会話を増やすこと。それが家庭でできる最初の支援です。

医療と治療の必要性

摂食障害は、医療介入が欠かせない精神疾患です。放置すると身体合併症や自殺リスクが高まり、早期治療が必要です。

DSM-5では、主に次の3タイプに分類されます。

神経性やせ症(Anorexia Nervosa)

神経性過食症(Bulimia Nervosa)

過食性障害(Binge Eating Disorder)

治療では、体と心の回復を同時に進めることが基本です。

栄養管理と内科的治療

認知行動療法(CBT)

家族療法・心理教育

特に認知行動療法は、摂食障害の根にある完璧主義や「〜すべき」思考をやわらげ、「体重=価値」ではない自己評価を育てていく方法として有効です。

日本では、国立病院機構久里浜医療センターをはじめ、摂食障害専門外来を設ける医療機関が増えています。適切な治療によって回復できる病気であることを、まず知ることが大切です。

家庭でできる支援

・体重や見た目の話題を避ける・「食べた?」「太った?」ではなく、「今日はどう過ごせた?」と聞く・「食べてほしい」より「一緒に過ごしたい」と伝える・医療機関やスクールカウンセラーに早めに相談する・家族自身も心理的サポートを受ける

親の育て方の問題ではありません

摂食障害は「親のせい」ではありません。まじめで努力家な性格が極端な方向に働いた結果として、心と体のバランスが崩れてしまったのです。

しかし希望があります。専門的支援を受けた多くの人が、数年をかけて健康な体と自己肯定感を取り戻しています。焦らず、時間をかけて回復を見守ることが、何よりの支えになります。

参考・参照

・厚生労働省(2020)「思春期・青年期の摂食障害実態調査」・American Psychiatric Association (2022).…

親として、どこまで関わるべき?春の“ちょうどいい距離”の話 Read More »

【新学期の不安を和らげる】親子で整える“ルーティン”の力

【新学期の不安を和らげる】親子で整える“ルーティン”の力 春、新しいスタートが始まるとき

新学期を迎える中学生にとって、クラス替えや担任の先生、友達との関係など、目には見えにくい緊張や不安がつきものです。そんな子どもの心を、毎日の“ちょっとした習慣”がそっと支えてくれることをご存知ですか?この記事では、家庭でできる「ルーティン」の大切さと、その具体的な取り入れ方をご紹介します。特別なことをしなくても大丈夫。親子で安心して新学期を迎えるためのヒントを、ぜひご一読ください。

― 親子で整える、心と暮らしのリズム ―

春は出会いと始まりの季節。中学生にとって、新しいクラス、担任の先生、教室の雰囲気…小さな変化の積み重ねが、意外と大きなストレスになることがあります。

親としては、「ちゃんとやっていけるかな?」「無理してないかな?」と心配になりますよね。そんなとき、子どもの心をそっと支えてくれるのが、“家庭でのルーティン”です。

なぜ、ルーティンが大切なの?

心理学では、「ルーティン(習慣的な行動)」は人の心に安心と安定をもたらすと言われています。特に、外の世界で緊張やストレスを感じている子どもにとって、家の中での“いつもの流れ”は「自分をリセットできる場所」になります。

 

これは、脳が「予測できること」に安心する性質を持っているためです。毎日同じように過ごす時間があることで、心は自然と落ち着きを取り戻すのです。

どんなルーティンが子どもにとって安心になる?

朝:一緒に朝食をとる「いってらっしゃい」の前に、10分でも同じ時間を過ごすことで、心にエネルギーが蓄えられます。

帰宅後:お茶を入れて話す時間をもつたわいもない会話でかまいません。「今日はどうだった?」ではなく、「疲れてない?」という声かけのほうが、子どもは話しやすく感じます。

 

寝る前:一言だけ声をかける「おやすみ」「今日もありがとう」。短い言葉の中に、“ちゃんと見てるよ”というまなざしをこめましょう。

ルーティンは、完璧である必要はありません。朝食がバラバラでも、「寝る前の一言」だけでもいいのです。大切なのは、“毎日同じ”という安心感が、子どもにとっての心の支えになるということ。

 

子どもが学校でがんばってきた分、家では「頑張らなくていい」場所であること。それを伝える最もやさしい方法が、日々のルーティンなのです。

日々のくり返しが、子どもを支える力になる

新学期は、子どもも親も肩に力が入りがちな時期。けれど、あたたかいごはん、笑顔のあいさつ、そして「いつも通り」のひとときが、何よりも子どもの心を守ります。

“特別なこと”をしようとしなくて大丈夫。「続けられることを、続ける」――それが、子どもにとって最大のサポートです。

「家庭は子どもにとっての安全基地である」―メアリー・エインズワース(愛着理論の研究者)

✨ ひとりで抱え込まず、状況を整理してみませんか ✨

このコラムを読みながら、 「これ、うちのことかもしれない」「少し話して整理したい」と感じた方へ。 初回は、今の状況を整理するための アセスメント(30分・3,000円)からお受けしています。 無理に継続的なカウンセリングをおすすめすることはありませんので、 どうぞ、安心してお問い合わせください。

.cta-buttons { display: flex; flex-wrap: wrap; justify-content: center; gap: 16px; margin-top: 32px; } .cta-button { background-color: #f98c5f; color: #fff; padding: 12px 24px; border-radius: 30px; text-decoration: none; font-weight: bold; transition: 0.3s; } .cta-button:hover { background-color: #e67646; } .cta-button.secondary { background-color: #eee; color: #333; } 初回アセスメントについて問い合わせる メルマガを受け取る 不登校やキャリア教育に関するコラム 中学生になって不登校勉強嫌いの息子が勉強に目覚めた理由とは 中学生になって不登校 勉強嫌いの息子が勉強に目覚めた理由とは

こんにちは。ビジョナリーキャリアアカデミーのカウンセラー、大久保です。 今回は、不登校になり勉強嫌いになった中学生の息子が、どのようにして再び勉強に向き合うようになったのか、その理由とプロセスについてお話しします。

不登校になると、多くの子どもが勉強に対して興味を失ってしまいます。 それまで真面目に取り組んでいた子でも、突然やる気をなくしてしまうことがあります。 親としては、「やればできるのにもったいない」と感じることでしょう。

 

しかし、不登校の子どもたちは、日々を生きることに精一杯で、先のことを考える余裕がないのです。 それでも、心の奥底では「高校に行きたい」「勉強しなければ」という思いを抱えていることが多いのです。

中学生が勉強嫌いになる原因 学校の勉強が難しくなる

小学校までは授業についていけていた子も、中学校の英語や数学の難しさに直面し、苦手意識を持つようになります。 特に、英語の文法や数学の抽象的な概念に戸惑い、勉強が嫌いになることがあります。

授業のスピードについていけない

中学校では授業時間が長くなり、進むスピードも速くなります。 小学校のように丁寧な繰り返しが少なくなり、理解が追いつかないまま進んでしまうことが、勉強への苦手意識につながります。

勉強の仕方がわからない

中学生になると、自分に合った勉強法を見つけることが求められます。 しかし、多くの子どもはその方法がわからず、成果が出ないことでますます勉強が嫌いになります。

クラブ活動に熱中しすぎる

クラブ活動に夢中になるあまり、勉強に意識が向かなくなることもあります。 体力的にも時間的にも余裕がなくなり、勉強を後回しにしてしまうのです。

勉強する意味がわからない

 

「なぜ勉強しなければならないのか」という疑問が生まれ、勉強に対する意欲を失ってしまうことがあります。 この疑問が深まると、自分の存在意義にまで考えが及び、勉強どころではなくなってしまいます。

勉強嫌いから抜け出すために 勉強を強制しない

勉強嫌いな子どもに無理やり勉強させても、逆効果になることがあります。 強制されることで、ますます勉強に対する抵抗感が強くなり、やる気を失ってしまいます。

将来に目を向けさせる

勉強の意義を見出すためには、将来について考える時間を持つことが大切です。 「将来の夢を叶えるために、今の勉強が必要なんだ」と気づくことで、勉強への意欲が湧いてきます。

雑談の力を活用する

勉強や学校とは関係のない雑談が、子どもの心を開くきっかけになります。 何気ない会話の中で、子どもが自分の気持ちを話しやすくなり、勉強への興味を取り戻すことがあります。

不登校や勉強嫌いの子どもに対して、無理に勉強をさせるのではなく、将来の目標や夢について話し合うことが大切です。 また、日常の雑談を通じて、子どもの心を開き、勉強への意欲を引き出すことができます。 子どもが自分のペースで前に進めるよう、温かく見守っていきましょう。

✨ ひとりで抱え込まず、状況を整理してみませんか ✨

このコラムを読みながら、 「これ、うちのことかもしれない」「少し話して整理したい」と感じた方へ。

初回は、今の状況を整理するための アセスメント(30分・3,000円)からお受けしています。 無理に継続的なカウンセリングをおすすめすることはありませんので、 どうぞ、安心してお問い合わせください。

.cta-buttons { display: flex; flex-wrap: wrap; justify-content: center; gap: 16px; margin-top: 32px; } .cta-button…

【新学期の不安を和らげる】親子で整える“ルーティン”の力 Read More »

新学期、わが子が不登校にならないために背伸びをさせないために親ができる2つのこと

新学期、わが子が不登校にならないために背伸びをさせないために親ができる2つのこと 新学期の張り切りにご用心

春は出会いと変化の季節。新しいクラス、新しい先生、新しい時間割…。子どもたちは、知らず知らずのうちに多くの刺激を受け、適応を迫られる時期でもあります。中学生、高校生の思春期の子どもたちは、自分の気持ちをうまく言葉にできない一方で、「ちゃんとしなきゃ」「まわりに合わせなきゃ」と、自分を追い込んでしまうことがあります。そんな中で“背伸び”をして、頑張りすぎた結果、心が疲れて学校に足が向かなくなる…そんなケースは少なくありません。今回は、子どもが「背伸び」しすぎず、自分らしく新学期を過ごせるように、親として心がけたい2つのことをご紹介します。

① 「気持ち」を中心に声をかける

新しい環境に入ると、つい親としては「クラスはどうだった?」「授業ちゃんとついていけた?」と聞きたくなりますよね。でも、このような“報告型”の質問は、すでに緊張の中にいる子どもにとって、さらにプレッシャーになってしまうことがあります。特に、進学して学校が変わった中学1年生、高校1年生は大人が思っている以上に緊張をしています。

もちろん何があったか?を尋ねることは大事です。その一方で、「今日、疲れなかった?」「ちょっと緊張したかな?」「どんな気分だった?」と、“気持ち”に寄り添う声かけが、子どもにとっては何よりもホッとできる関わりになります。

心理学には「情動調律(エモーショナル・チューニング)」という考え方があります。これは、子どもが感じている感情を、親が言葉にして代弁したり、表情や態度で受けとめたりすることで、子ども自身が自分の気持ちを理解し、安心できるようになるというものです。

「気持ちをわかってもらえている」という実感は、子どもにとって心の安全基地となり、無理して背伸びする必要のない環境づくりに繋がります。何をしたか、よりも、どう感じたか。そこに目を向けることが、子どもが“等身大の自分”でいられる第一歩です。

② 「頑張らなくてもいい場所」を家庭に

学校という社会の中では、どうしても「いい子でいよう」「ミスをしないようにしよう」と、自分をよく見せようとする意識が働きます。特に真面目な子ほど、無意識のうちに頑張りすぎてしまう傾向があります。

そのため、家庭では“緊張をゆるめられる場所”を意識的につくっていくことがとても大切です。

たとえば、「たぶん、自分が思っている以上に疲れているはずだから、早めに休もうか」「ごはん食べたら、好きなことでもしてのんびり過ごしたらどう」など、親から“がんばらなくていいサイン”を出すことで、子どもはホッと安心できます。ただし、ここでいきなり「がんばらなくていい」と直接伝えることは、子どもの前向きな気持ちに水を差す恐れがあるので、あくまでも「休んでいい」「気を抜いていい」ということが暗に伝わるような言葉がけが大事になります。

発達心理学者のジョン・ボウルビィは、「安全基地(secure base)」という言葉を使って、子どもが挑戦したり外の世界と関わるためには、“安心して戻ってこられる場所”の存在が不可欠だと述べています。

学校でがんばった子どもが、家で「何もしなくても受け入れてもらえる」感覚を持てること。それが、次の日の心の回復につながり、「また明日も行ってみようかな」という気持ちを育てていきます。

家は、子どもにとって“頑張る場所”ではなく、“力を抜ける場所”であること。そのバランスが、長く安定して学校と関われる土台になるのです。

子どもが安心して戻れる“HOME”を

親として、わが子が学校に行けなくなるのはとても不安なことです。でも、大切なのは「行かせる」ことではなく、「行けるようになる準備を支える」こと。背伸びをして疲れ果ててしまう前に、子どもが“等身大”でいられる家庭環境を整えておくことが、もっとも大切な予防策になります。

新学期は、子どもも親も緊張する時期。焦らず、比べず、「うちの子のペースでいい」と思える余裕を、親自身がもつことが肝要にもなります。

✨ ひとりで抱え込まず、状況を整理してみませんか ✨

このコラムを読みながら、 「これ、うちのことかもしれない」「少し話して整理したい」と感じた方へ。 初回は、今の状況を整理するための アセスメント(30分・3,000円)からお受けしています。 無理に継続的なカウンセリングをおすすめすることはありませんので、 どうぞ、安心してお問い合わせください。

.cta-buttons { display: flex; flex-wrap: wrap; justify-content: center; gap: 16px; margin-top: 32px; } .cta-button { background-color: #f98c5f; color: #fff; padding: 12px 24px; border-radius: 30px; text-decoration: none; font-weight: bold; transition: 0.3s; } .cta-button:hover { background-color: #e67646; } .cta-button.secondary { background-color: #eee; color: #333; } 初回アセスメントについて問い合わせる メルマガを受け取る 不登校やキャリア教育に関するコラム 中学生になって不登校勉強嫌いの息子が勉強に目覚めた理由とは 中学生になって不登校 勉強嫌いの息子が勉強に目覚めた理由とは

こんにちは。ビジョナリーキャリアアカデミーのカウンセラー、大久保です。 今回は、不登校になり勉強嫌いになった中学生の息子が、どのようにして再び勉強に向き合うようになったのか、その理由とプロセスについてお話しします。

不登校になると、多くの子どもが勉強に対して興味を失ってしまいます。 それまで真面目に取り組んでいた子でも、突然やる気をなくしてしまうことがあります。 親としては、「やればできるのにもったいない」と感じることでしょう。

 

しかし、不登校の子どもたちは、日々を生きることに精一杯で、先のことを考える余裕がないのです。 それでも、心の奥底では「高校に行きたい」「勉強しなければ」という思いを抱えていることが多いのです。

中学生が勉強嫌いになる原因 学校の勉強が難しくなる

小学校までは授業についていけていた子も、中学校の英語や数学の難しさに直面し、苦手意識を持つようになります。 特に、英語の文法や数学の抽象的な概念に戸惑い、勉強が嫌いになることがあります。

授業のスピードについていけない

中学校では授業時間が長くなり、進むスピードも速くなります。 小学校のように丁寧な繰り返しが少なくなり、理解が追いつかないまま進んでしまうことが、勉強への苦手意識につながります。

勉強の仕方がわからない

中学生になると、自分に合った勉強法を見つけることが求められます。 しかし、多くの子どもはその方法がわからず、成果が出ないことでますます勉強が嫌いになります。

クラブ活動に熱中しすぎる

クラブ活動に夢中になるあまり、勉強に意識が向かなくなることもあります。 体力的にも時間的にも余裕がなくなり、勉強を後回しにしてしまうのです。

勉強する意味がわからない

 

「なぜ勉強しなければならないのか」という疑問が生まれ、勉強に対する意欲を失ってしまうことがあります。 この疑問が深まると、自分の存在意義にまで考えが及び、勉強どころではなくなってしまいます。

勉強嫌いから抜け出すために 勉強を強制しない

勉強嫌いな子どもに無理やり勉強させても、逆効果になることがあります。 強制されることで、ますます勉強に対する抵抗感が強くなり、やる気を失ってしまいます。

将来に目を向けさせる

勉強の意義を見出すためには、将来について考える時間を持つことが大切です。 「将来の夢を叶えるために、今の勉強が必要なんだ」と気づくことで、勉強への意欲が湧いてきます。

雑談の力を活用する

勉強や学校とは関係のない雑談が、子どもの心を開くきっかけになります。 何気ない会話の中で、子どもが自分の気持ちを話しやすくなり、勉強への興味を取り戻すことがあります。

不登校や勉強嫌いの子どもに対して、無理に勉強をさせるのではなく、将来の目標や夢について話し合うことが大切です。 また、日常の雑談を通じて、子どもの心を開き、勉強への意欲を引き出すことができます。 子どもが自分のペースで前に進めるよう、温かく見守っていきましょう。

✨ ひとりで抱え込まず、状況を整理してみませんか ✨

このコラムを読みながら、 「これ、うちのことかもしれない」「少し話して整理したい」と感じた方へ。

初回は、今の状況を整理するための アセスメント(30分・3,000円)からお受けしています。 無理に継続的なカウンセリングをおすすめすることはありませんので、 どうぞ、安心してお問い合わせください。

.cta-buttons { display: flex; flex-wrap: wrap; justify-content: center; gap: 16px; margin-top: 32px; } .cta-button…

新学期、わが子が不登校にならないために背伸びをさせないために親ができる2つのこと Read More »