10月, 2021 | 不登校サポート | 家庭と子どもの再スタートを応援します

2021年10月

どうして親がカウンセリングを受けると子どもの不登校が改善するのか?

不登校の問い合わせの多くは親御さん、それもお母さまからがほとんどです。そして「娘のカウンセリングをお願いします」とか「息子に会ってもらえますか?」と言われます。

もちろん、こちらも不登校している本人に会えるのであれば喜んで日程を決めてセッティングします。

しかし、多くの場合は、そんなにうまくいきません。まあ、見知らぬおっさんが突然あらわれて「あなたの悩みを話してごらん」と言われてもまあ話さないです。

ですから、まずはお問合せくださった親御さん(多くはお母さま)のカウンセリングをお勧めします。

これはお母さまにどこか悪いところがあるからカウンセリングをする必要があるというのではありません。不登校のお子さんを持つことはかなりの精神的な負担があるからです。子どもを育てるというのは特に問題がなくても、大変なものです。

それが学校に行かないとなると「なんでうちの子が」というショックがあり、「私の育て方が悪かった」という自責の念もつのってきます。そんな状況で、仕事や家事、家族の世話をしているわけです。そして学校に行ってさえいてくれれば何とかなる子ども教育や進路を考え、場合によっては通院も必要になってと負担が一気に増します。

それを引き受けていて平気でいられる方がちょっと怖いです。

また、お母さまにカウンセリングをすすめる理由はお母さまの精神的な負担を解消するだけではありません。お子様への関わり方についても考えることができるからです。

不登校に限らず、精神的な不調は関係性の病と捉えることができます。親子の関係の在り方を変容させると改善していくことが予想できます。カウンセリングを通じて日々の何気ないかかわりが変化していくと、とうぜんその先に居るお子様や他の家族にも良い影響を及ぼしていきます。

不登校している娘のためなら何でもします、という思いでカウンセラーを探されている場合、まずはご自身のカウンセリングを設定することを強くお勧めします。

不登校の解決に向けたメルマガを読む…

どうして親がカウンセリングを受けると子どもの不登校が改善するのか? Read More »

不登校の相談をしたのに「様子を見ましょう」と言われてしまったら・・・

子どもが不登校になったら初めに相談するのは担任の初めとした学校の先生。そしてそこで登場するのがスクールカウンセラー。

多くの学校ではスクールカウンセラー(以下SC)は非常勤です。いつでも相談ができるわけではなく日時を伝えて学校に行きます。

おそらく、担任の先生から前情報が伝わっていますが、詳しいことは親御さんが話すことになります。

学校の時程に合わせて枠が設けられるので1回50分程度の時間での相談となります。

問題はそのSCが話を聴いてどう応答するかです。

たいていの場合は「様子を見ましょう」となります。

スクールカウンセラーに話を聴いてもらって親御さんとしてもんか心が軽くなります。そして、話をしているうちに、「何とかなるかな」と前向きな気持ちも出てきたりします。

そういうタイミングで「様子を見ましょう」と言われるとなんとなくそれでよいのかな、とも思ってしまいます。

様子を見るという対応で、生徒自身がなんか変化して学校に戻るケースもあります。

しかし、中には「様子を見る」という対応は、学校に相談に行く前の段階でずっとやってきていて、親御さんや担任の先生の対応だけではうまくいかないから相談に来ているわけです。

「様子を見る」は間違いではないですが、不登校の状況を改善する選択肢の一つでしかありません。

むしろ、すでにやってきているとなると、何かしら具体的なアクションが欲しいところです。

言葉のかかけたや接し方、時間の使い方に対してどう注意して、どこは許容するのか、勉強についてはなにもしなくていいのか、何らかのフォローアップが必要なのか。そしてそもそも、こんなに長いこと学校を休んでいて、今後の進路をどう考えていけばよいのか。

そんなことが思い浮かぶはずです。

学校に相談して「様子を見ましょう」と言われて、状況がよくならないとか、もっと具体的な行動を起こしたいとかお考えの方はぜひとも無料相談にお問合せください。

  無料相談のお申込み  …

不登校の相談をしたのに「様子を見ましょう」と言われてしまったら・・・ Read More »

2学期からお子さんの不登校が始まった親御さんへ 不登校の子どもさんに伝えてほしい3つのこと

1 不登校が始まると・・・

不登校が始まった段階では、、早く学校に戻って欲しいという願いが強いです。頼る相手も学校の先生やスクールカウンセラーになります。この対応自体は間違っていません。

高校1年生や中学1年生の生徒さんが2学期になって不登校になるというケースは珍しくありません。1学期は新しい環境に慣れようと必死に頑張っていて、夏休みにそこから離れてはホッとした。

そして、再びあの学校に行かないといけない・・・と思うと緊張が高まりおなかが痛くなったり、頭痛がしたり。または朝起きれなかったりと何らかの不調を訴えて休みます。

2 見守りましょうと言われても・・・

そして、休むことが決まると、体調は回復して普通に過ごせます。

親としては「こんなに元気なら学校に行けばよいのに」という思いにもなります。

家に居ても勉強するわけでもなく、スマホをいじったり、ゲームをしたりとだらだら過ごす。大事な2学期を無駄に過ごしているように思えて、イライラすることもあります。

しかし、担任の先生や、スクールカウンセラーに相談しても「今は無理をさせないで様子を見ましょう」と言われて、具体的に何か対応策があるわけではないと、いつまでこの状況が続くのか、不登校している本人以上にお母さんが気をもんでしまいます。

だから、不登校の相談の最初はお母さまから頂くことがほとんどです。

3 3つのことを伝えてください

不登校の初期にはどのような対応をするのがよいのでしょうか?

様子を見るということ以外にできることとして、まずは、学校の様子を尋ねることです。

不登校の原因は複雑で、本人だけが悪いとか、学校に何か原因がある場合もありますが、多くは学校と本人の関係性にあります。

勉強が難しいとかクラスの雰囲気になじめないとか、クラブの指導が厳しいとか・・・

そういったことがあります。原因を探しに行くというよりも、学校の状況を聴き取ることが必要になります。

初期の段階の子どもの心情としては、学校に行かない自分を責めています。この自責を外すのはカウンセラーの仕事になります。それも時に必要ですが、まずは、親御さんからこの3つを伝えてください。

1度だけでなく何度も言葉を変えて伝えて差し上げてください。そうすると子どもさんの気持ちが緩み、学校の状況を伝えてくれるようになります。

家庭が安心できる場になると不登校が長引くと考える人もいますが、家が安心基地になると学校に再び登校し始めるということも起こり得ます。

不登校の初めに子どもにも親にも必要なのは安心感なのです。

4 不登校しても進学はできる

不登校しても進学はできます。VCAでも中学で不登校した子が高校に進学、高校で不登校した子が大学に進学、大学で単位不足で退学の危機だった学生が卒業単位を満たして無事に卒業ということもありました。

不登校はその渦中にいるとマイナスで出口のない状況に見えますが、必ずしもすべてが終わりというわけではありません。相談したり、行動することで必ず活路が見いだせます。…

2学期からお子さんの不登校が始まった親御さんへ 不登校の子どもさんに伝えてほしい3つのこと Read More »