1月, 2019 | 不登校サポート | 家庭と子どもの再スタートを応援します

2019年1月

友達とのトラブルを解決できるアサーション

アサーションというのは自分も相手も大切にする話し方です。そのポイントとは?

アサーションというのは、自分の言いたいことは伝えるけれども、相手にも配慮した伝え方をするというものです。

アサーションのポイントは怒りを伝えるのではなくて、素直な「気持ち」や「お願い」したいことを伝えます。

大事なことは文字ではなく言葉で伝えてほしいのです。

アサーションで自分の気持ちを伝えたり、お願いをすることで、自分の中に不快な感情、怒りをため込むことも防げますし、友達との関係をより深めるきっかけにもなります。

確かに、言いたいことを言うことは勇気がいります。しかし、言いたいことを言える関係こそが、本当の友達です。学校におけるストレスはいろいろあります。

勉強、クラブ、先生のことなどありますが、頭の中に多くある悩みは友達や彼氏・彼女のことではないでしょうか?

友達関係のもやもやが解消することは、学校でのストレスを減らすだけでなく、勉強やクラブ活動などへの集中力や意欲を高めることにもつながります。

トラブルはアサーションで解決!

例えば、毎晩の10時過ぎにLINEが来る友達がいたとします。その時間あなたは勉強の真っ最中で、LINEが来ると、勉強に集中できないからスマートフォンの電源を切っていた。すると、次の日、朝起きるとともだちからLINEが来て「何で返信くれないの?」ととても怒ったメッセージが残っていて嫌な気分で学校に行くことになりました。この時どのように対処したらよいと思いますか?

確かに夜何も言わないで、受信できないようにしたことは詫びたほうがよいとおもいます。その後何て言うかです。「なんであの時間に毎日LINEをくれるの?」と言ってしまうと、これは怒りを伝えていることになります。そうではなくって、「あの時間は私勉強しているからLINEの返信がすぐにできない」とか、「メッセージを送られても読むことができないんだ」というふうに伝えることもできますね。また、「LINEは21時までに送ってもらえれば返すことはできる」と言うこともできます。

アサーションは怒りを伝えるのではないけれども、こちらの言いたいことはちゃんと伝えるということです。ただし、もう一つ重要な点があります。それは、相手がそれで納得するかどうかは別の問題だということです。

「10時以降のLINEは送らないでほしい」という伝え方もアサーションです。

しかし、こう伝えてしまうとあいては「私のこと嫌いなの?」とか「私って迷惑なの?」と言ってくることも考えられます。

さて、アサーションで伝えても、トラブルになるじゃないかと思われたかもしれませんが、単に言いたいことを伝えるだけではまだ70点くらいです。大切なのは「何のために私が、あなたにお願いをしているか?」を伝えることです。

仲の良い友達になかなか言えないことを伝えるのは、その友達との関係を今後も続けていきたい、より仲良くなりたいからではないでしょうか?

そのこともきちんと言葉で伝えないといけません。

つまり、アサーションで伝えていることの目的も伝えるのです。「あなたとこれからも仲の良い友達でいたいから伝えているんだ」ということを言われて悪い気分になることは少ないと思います。

さらに、「もし、今伝えていなかったら、だんだんあなたのことが嫌になると思ったから、それだけは避けたかった」と言わないことのデメリットも伝えるとなお良いです。

そもそも友達とのトラブルの原因は「言えない」こと

友達との関係においてトラブルの原因は「言いたいことが言えない」ということです。言いたいことを言うと相手を怒らせてしまう、今の関係が壊れてしまうという恐れがあります。しかし、アサーションを使ってコミュニケーションをすれば、言いたいことを言えるだけでなく、よりよい関係に発展させていくことができます。

しかしながら、私たちはイラッとしたときに、つい怒りをぶつけてしまいます。

「何でこんなことするの?」とか、「どうしてそんな言い方をするわけ?」と、文字で見ると疑問文ではありますが、この言葉は相手を責める言い方です。(これをあなたメッセージとかやっつけメッセージといいます。)

これは、言葉をつたえるというよりも「怒り」を伝えてしまいます。その結果、けんかになってしまうのです。

しかも今はコミュニケーションの仕方が複雑になっています。LINE、Twitter、Instagram、Facebook、など、SNSがいっぱいあります。

基本的にSNS文字でのコミュニケーションになるわけです。

文字のコミュニケーションは表情や声のトーン、大きさなどがとても伝わりにくいものです。

これらを非言語コミュニケーションと言うんですけれども文字だけのコミュニケーションではくみ取れない情報があるので誤解を招きやすいのです。

SNSで起きた誤解を実際のコミュニケーションで解いていくという面倒なことをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

互いに不快な状況からコミュニケーションが始まるので、けんかにもなりやすいですし、できれば避けたいトラブルになるわけです。

アサーションを身につけるための最初の一歩は?

アサーション、分かった!よし、あの子に言いにくかったことを言おう!

といきなり問題解決に行くと失敗する可能性が大きいです。

言いにくいことを相手に伝えるのは本番です。本番に向けては練習が必要です。

その練習として、身近な人に言いやすくアサーションをするのです。

自分の気持ちを言葉で伝える、自分がお願いしたいことを、相手の反応も踏まえてお願いするのです。

そうやって、「うまくいく感覚」をつかんでいくことです。

これが繰り返されていくと、気になるあの人になんて伝えたらいいかを、あれこれ言葉を選んで考えられるようになります。

そのころにはアサーションが身に付いているといえるでしょう。…

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受験勉強をしていて集中力が続かず、気が散るあなたへ。実はやる気はコントロールできる。

1 受験勉強をしていて気が散るとき

勉強しようと思ったタイミングで「勉強しなさい」と母親に言われたから余計にやる気がなくなったり、さてようやく机に向かって鞄を開いて問題集を取り出し、筆箱からペンを取り出そうとした瞬間、LINEのメッセージが来て気が散ってしまう。やる気がそがれる要素はたくさんあります。

やる気がなくなると人のせいにしてしまいます。確かに、親や友達によってやる気がそがれます。しかし、やる気が出てこないことは他人のせいだけにはできません。実は、やる気は自分でコントロールできるのです。やる気を引き出すには小さな行動が必要だといわれます。それは、脳を刺激することでやる気が出てくるわけです。でもこれってなんか変な感じしませんか?やる気がないから行動できないでこまっているのです。

2やる気は自分でコントロールできる

勉強しないといけないと分かっていても、机に向かわないのはやる気がないから。

3小さな行動をすると脳が刺激される

では、やる気を自分で出す方法というのは何かというとそれは?それは小さな行動です。勉強を例に考えると、教科書を開くとか、問題集を眺めるとか、机を片付けるという準備をするだけでも効果があるのです。それを1分~3分やっていると、自然と手が動き始めます。そこまでくると大丈夫です。やり始めると集中している状態を自然とつくることもできます。

なぜ、小さな行動がやる気と関係しているのか?実はこれは脳の仕組みなのです。やる気をつかさどる淡蒼球という部位。ここを刺激する一つの方法が行動だからです。しかもそれは、行動の量や質ではなく、単にやったかどうか。動いているかどうか、によるのです。動いているとやる気がでるのです。学校帰りに今日は家に帰ってあれをやろう、これをやろうと、頭の中でプランを立てることがあると思います。家についてから、そのプラン通りに行動できるでしょうか?なかなか難しいと思います。まず、体が疲れています。荷物を置いて、制服を着替えて、リビングのソファーに座って、テレビをぼーっと眺める。家に帰っているときの行動からすればかなり、脳への刺激は減ってしまうわけです。そして、夕食を食べて、お風呂に入る。体は眠りにむかって準備を整えていきます。

やる気をだす行動からは程遠くなってしまうのです。そこにいきなり「今から2時間は勉強するぞ」というのは余計にプレッシャーをかけることになり、逆に行動を遠ざける可能性すらあるのです。まず、初めは準備程度の小さな行動で十分なので、少し動いてみることが重要になります。やる気は初めからある必要はありません。形からでもいいのでやってみることです。

実はスマホに時間を取られてしまうのも同じことなのです。何気なく手にしているうちにSNSやインターネットの情報に触れ、そこでの行動に対してやる気がでてしまっているわけです。やる気がでてくると、ある程度気が済むまで行動は止まりません。これが勉強であっても同じです。何気なく眺めているうちにやろうかなという気になってしまいます。手が動き出すとかなり有効で、ある程度区切りがくるまでやり切ってしまいます。

4やる気とごほうびの関係

人がやる気を出してくれるという考えは間違いです。

テストで平均80点以上とれたら新しいゲームソフトを買ってもらえる。とか、クラスで10番以内に入ったらディズニーランドに連れて行ってもらえるとか、ごほうびを設定されることもあります。人を頼らないと得られないごほうびには一時的な効果しかありません。

ご褒美を設定すること自体は間違いではないんです。それは、自分で自分にしてあげることのできるごほうびならやる気の源になります。平均80点以上取れて新しいゲームソフトを買うとしても自分のお小遣いで買うことにしていれば、かなりよいご褒美になりますし、やる気も刺激されます。何より、自分で設定したゴールを達成したという事実が、自信をもたらします。ただ、できれば、ごほうびも一回で終わってしまうよりも、続けられるごほうびがよいですね。大きな結果に大きなごほうびではなく、小さな努力に小さなごほうびをちょっとずつあげていくほうが、継続することが必要な努力(受験勉強のように時間をかけるもの)には有効です。

5やる気を継続させるためには?

やる気を出すには小さな行動を起こす、形から入ることが有効だと述べてきましたが、じゃあ、その最初の小さな行動はどうやってやるのか?ということです。やる気を引き出す、最初の行動をどうやって起こすのか?ということが一つ課題となるわけです。そこで必要になるのが、努力の意味です。目標・目的になるのです。この努力は何のためにやっているのか。努力の先にどんな達成があるのか?

そこがなかったり、漠然としていると、いくらやる気を出そうと行動しても、長続きしません。ごほうびを設定してもむなしいだけなのです。

行動の前に必要な目標。その目標を支える目的。ここが自分自信のやる気を続かせる力の源になるのです。

・やる気は行動で引き出される

・最初の小さな行動は形だけでもいい

・人に設定されたごほうびではなく、自分で決めたごほうびの方が効果的

・小さなやる気、行動にたいして小さなごほうびをあげる

・やる気の力の源は目標と目的。この二つがあることで、やる気があってもなくても行動を起こすことができる

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