不登校の中学生が勉強嫌いになる理由と向き合い方|親ができる関わり方とは

不登校の中学生が勉強嫌いになる理由と向き合い方|親ができる関わり方とは 中学生になって不登校に。 「勉強嫌い」だった子が、少しずつ前を向き始めた理由

「小学生のころは、そこまで勉強が嫌いだったわけではないのに……」「中学生になった途端、まったく机に向かわなくなった」

中学生になってから不登校になり、「勉強嫌い」「まったく勉強しない」状態に不安を感じている親御さんは少なくありません。

不登校のご相談を受けていると、こうした声をとても多く聞きます。

特に中学生になると、不登校+勉強嫌い が一気に重なり、親としてはどう関わればいいのか分からなくなることも少なくありません。

この記事では、

なぜ不登校になると勉強嫌いが強まるのか

実際に、勉強に向かう「きっかけ」が生まれたケース

親としてできる現実的な関わり方

を、具体例を交えながらお伝えします。

なぜ「不登校の中学生」は勉強嫌いになりやすいのか― 勉強しない状態が続く理由

不登校と勉強嫌いは、別々の問題のように見えて、実は深くつながっています。

① 学習内容が急に難しくなる

中学生になると、授業のスピードも抽象度も一気に上がります。分からないところをそのままにした状態で欠席が続くと、

「もう何が分からないのか分からない」という感覚に陥りやすくなります。

② 「できない自分」を突きつけられる

不登校になると、

テスト

成績

周囲との比較

が、より強いプレッシャーとしてのしかかります。

勉強そのものが嫌いというより、「できない自分を感じる時間」がつらいというケースはとても多いです。

③ 勉強の意味が見えなくなる

「どうせ学校に行っていないのに」「今さら勉強しても意味がない」

こうした気持ちが重なると、勉強=無意味なものとして心がシャットアウトしてしまいます。

勉強嫌いが強まる「悪循環」

不登校の中学生によく見られる流れがあります。

勉強が分からなくなる

自信がなくなる

勉強を避ける

さらに分からなくなる

この悪循環に入ると、「やる気を出しなさい」「少しでいいから勉強しなさい」という言葉は、逆効果になることもあります。

勉強に向かう“きっかけ”が生まれたケース

ここで、実際にあったケースをご紹介します。

このお子さんも、中学生になって不登校になり、「勉強はもうやらない」「意味がない」と話していました。

親御さんが意識されたのは、勉強させることではなく、「話を聞くこと」 でした。

どこがつらいのか

何が一番しんどいのか

本当はどうしたいのか

評価やアドバイスを急がず、「そう感じているんだね」と受け止め続けたそうです。

するとある時、本人の口から「このままでいいのかな…」という言葉が出てきました。

そこから、

教科を絞る

時間を決めない

成果を求めない

という形で、少しずつ「関われる勉強」が始まりました。

親ができる、現実的な関わり方

不登校の中学生に対して、「これをすれば必ず勉強するようになる」という万能な方法はありません。

ただ、共通して大切にしたい視点があります。

勉強の前に「安心」が必要

安心できない状態では、人は学べません。まずは 気持ちが守られている感覚 を優先することが大切です。

・「勉強=学校復帰」と結びつけすぎない

勉強は、将来の選択肢を広げるためのもの。今すぐ学校に戻るかどうかとは、切り離して考えてみてください。

・親が一人で抱え込まない

不登校も、勉強の悩みも、親御さん一人で抱え続けるには重すぎます。

よくある質問(FAQ)

Q:不登校でも勉強はさせた方がいいですか?A:無理に「させる」必要はありません。まずは、本人が向き合える状態かどうかを大切にしてください。

 

Q:全く勉強しないのが不安ですA:不安になるのは自然なことです。その不安を、ぜひ一人で抱え込まないでください。

もし今、行き詰まりを感じているなら

ここまで読んでくださった方の中には、

どう関わればいいのか分からない

声をかけるたびに関係が悪くなる

この先が見えず、不安でいっぱい

そんな気持ちを抱えている方もいらっしゃると思います。

不登校と勉強の問題は、子どもだけの問題ではありません。親のしんどさも、同じくらい大切にされていいものです。

👉「不登校×勉強」の悩みを整理したページはこちら(※ここから【別ページ=受け皿ページ】へ内部リンク)

まとめ

不登校の中学生が勉強嫌いになるのには理由がある

勉強に向かう前に、必要なのは「安心」

小さなきっかけが、少しずつ流れを変えることもある

今は動かなくても、「何も起きていない時間」が、土台になることもあります。

“人は、強制されたときではなく、自分で選んだと感じたときに、最もよく学ぶ。”― エドワード・デシ(心理学者)

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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