大学受験、高校受験、ともに冬は追い込みの時期です。そんなときに、ふとやる気がなくなって、勉強に取り組みたくなくなるときがあります。頭の中では勉強しないといけないと分かっていてもなかなか体が向かない。
あとからやろうと思っていながらなかなか取り組まず、時間は過ぎ、「今日やろうと思っていたことができなかった」と後悔してしまう。この悪い習慣を繰り返していると、どんどんやる気はでなくなってしまいます。そうならないためにも、やる気を出すためのステップを紹介いたします。時間がかかるものではありませんし、特別なスキルも不要です。やる気を出すためのステップは4つあります。
受験勉強のやる気を出すためのステップ1
やる気がないことを自覚する
やる気を出すための最初のステップは「やる気がない」ことを自覚することです。やる気がなくなった時は気が付いたら机から離れていたり、いつの間にかスマホに手が伸びてSNSを見たりしています。やる気がなくなった時にはやる気がないことに気づかないことが多いのです。そして、しばらくして「しまった」と気が付くわけです。この気づきが最初の一歩です。その時に明確に自分自身で「今は勉強に対してやる気がないんだな」とか「今、勉強嫌なんだな」と自覚してください。この自覚があることで、このあとのステップの効果が発揮されます。
受験勉強のやる気を出すためのステップ2
受験がうまくいった自分をイメージする
受験に成功し、第一志望に進学できたとして、どんな学校生活を送っているのかをイメージします。何を学び、どんな友達ができて、クラブやアルバイトなど今の生活よりも、楽しい時間が流れているイメージをします。
具体的なイメージをしてもらうために質問してみます
●受験勉強がうまくいって第一志望に合格したら・・・
・どんな景色が見えますか?
・周りには誰がいますか?
・あなた自身はどんな服装をして、何をしていますか?
・どんな気持ちでその学校の中をあなたは歩いていますか?
・受験勉強がうまくいったイメージをするとどんな気持ちになりますか?
受験勉強のやる気を出すためのステップ3
自分の目標を確認する
志望校はどこか。その学校に行って何を学びたいのか。なんでその学校に行きたいのか?受験勉強のやる気を最も支えるのが目標なのです。ですから、「なんで自分はこんなに勉強しないといけないのか?」ということを改めて自覚する必要があります。ここまで来るとだいぶ、やる気が出てきているはずです。
2番目と3番目のステップはあらかじめ紙に書いておいたり、スマートフォンにメモしたり、机に貼ったりしておいて、すぐに目に入ってくるようにしておくことをお勧めします。毎回イメージしたり、自分に問いかけて考えるのは結構大変です。特に3つめの「目標」に関しては毎日確認することをお勧めします。そうすることでやる気がない状態、やる気が出ない状態を少なくすることができます。
受験勉強のやる気を出すためのステップ4
次の勉強は何に取り組むかを決める
次の行動を決めます。これはできるだけ具体的なほうが良いです。たとえば「5分後に数学の問題集の続きに取り掛かる」とか「トイレにいったら机に向かって、英語の長文の問題を解く」などです。この4番目のステップを飛ばしてしまうと、机に向かって「何をしようか?」と考え始めます。これを考えてしまうと、せっかくやる気が出てきていても、そのやる気がしぼんでしまうのです。勉強に戻るときは、次の行動を決めることを決めてください。
まとめ
受験勉強のやる気を支えるのは目標です。受験勉強はとても大変です。本当は遊びたい気持ちを抑えて、勉強しなければなりません。寝る時間を削ったり、好きなことを我慢して努力されている方もいるはずです。今まで以上に頑張らないといけない環境下で、やる気を維持したり、やる気を出したりするためには「なんでこんな大変な勉強をしているのか?」を自分自身が納得しておく必要があります。そのために必要なのが、目標設定です。
目標があいまいだとやる気はでません。仮にやる気になったとしても長続きしなかったりします。逆に目標はあるけど、やる気にならないという方。その目標は自分で決めたものですか?誰かに決められたものではないですか?目標があるのにやる気が出ない場合はその目標を見直す必要があります。自分が納得する目標があれば、やる気がなくなった時でも、すぐに勉強に戻ることができます。そうすると、自分が思っていた以上の成果がでて、結果も望んだものが得らる可能性が一気に高まります。
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