不登校で心療内科に行くと薬を処方された

不登校している生徒さんの中には何らかの精神疾患を抱えていることがあります。うつ病であったり、気分障害のようなものであったり、解離性障害、パーソナリティ障害、適応障害。診断名はたくさんありますし、診断が下りることで、対処の仕方が分かり、改善に向かうケースもあります。

しかし、中には薬に対して抵抗を感じる人もいらっしゃるようです。特に保護者の方が、診断名や薬の処方にショックを受けることがおありのようでもあります。それほど重症なのか?と思われたり、長引くのではないかと不安になられたりする方もいらっしゃいます。

薬物療法については良しあしがあります。心の病に出される薬は体に合うのに時間がかかる場合があり、「様子を見ましょう」という状況がしばらく続いたりもします。そういった意味では、長くなる恐れというのは可能性としてあります。一方で、薬を使うことで、心が安定してきて、生活のリズムを取り戻し学校に復帰できることもあります。

確かに薬は合うあわないがありますし、投薬に対する不安な面もありますが、効果が全くないということはないはずです。また、状況によって、薬の種類を変えていき、やがては無しでも生活できるようにすることを目指しています。薬に頼ることは悪いことでも恥ずかしいことでもありません。

薬物療法に抵抗があるのであれば使わないという方法もあります。徹底的にカウンセリングを受ける、くらいしか対処の方法はありません。親御さんだけで解決できる場合もありますが、やはり何らかの形で第三者の力を借りることをお勧めします。というのは、不登校している本人より先に親御さんが参ってしまうケースもあるからです。また、子どもの不登校が解決すると、それまで抑えてきたストレスがグッとのしかかってきて、親御さんの心が不調になるというケースもありました。

いずれにしろ、親子の心が健全であるようになれば、薬を使っても使わなくてもよいのです。不登校自体の解決と、心の健康を切り分けて考えることをお勧めします。

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