7月, 2022 | 不登校サポート | 家庭と子どもの再スタートを応援します

2022年7月

不登校の原因がいじめだった・・・

不登校の原因が「いじめ」であるケースは珍しくありません。

今は学校自体が「いじめ」に敏感であり、ときに過剰反応をされます。

だから、子ども自身もなかなか「いじめ」を言い出しにくい場合があります。

特に中学生くらいの年齢だと、反抗期であることも重なって、親や先生に助けるなんてかっこ悪くてできないのです。

また、いじめられていることを大人に相談して、介入されてしまうと、あとから報復が来るということを怖がってしまうケースもあります。

いじめについては、学校はアンケートをしたり定期的な面談をしたりして、早期に発見しようとしますが、なかなか見つからないというのが現状です。

傍から見ると明らかに、「いじめ」という場合でも、いじめられている本人が「仲間」とか「友達」と思っていて、そのグループにいるための手段としていじめられるということを選択しているケースもあるのです。

嫌な奴がいて意地悪をしてくるというケースであれば、比較的解決の方法は見いだしやすいです。

本人が認めない場合や、巧妙に隠されている場合はなかなか見つかりにくい。本人もなかなかそのことを相談しません。

言葉にできない代わりに不登校をするという場合がいじめが原因の場合です。

無理に学校に行かせると実は辛いかもしれない

ということを念頭において「学校に行きたくない」と言ったときは様子を見る必要もあります。

「いじめ」があるかどうかは、やはり学校に相談すべきです。ただし、学校側が把握できていない場合も多々あります。

不登校になったのは「いじめではないか」と仮説をもちつつも、お子さんの交友関係について尋ねるほうがよいと思います。

「いじめ」が原因である。ということが分かった場合は、不登校の解決は早いかもしれません。

というのは原因が取り除かれる可能性が出てくるからです。

確かに報復は怖いです。でも実際には「いじめ」で生徒指導の対象になった場合、該当生徒どうしが接触する機会は極力少なくするように学校側が配慮します。学校としても「いじめ」の再発は何としても避けたいからです。

しかし、いじめが原因と思っていて、それが解決しても不登校が続く場合もあります。

実は本当は別のところに理由がある場合もあります。いじめはきっかけにすぎず、不登校原因が自身の内面世界にあるのです。

これは嘘をついているわけではなく、本人もいじめが原因であるということは認めていてその解決を願っています。

しかし、それが解決されも自分の精神的な不調が改善されないということがあります。

この場合は、いじめ以外の原因を探っていく必要があります。

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カウンセリングが怖い・・・!?

以前、高校でスクールカウンセラーをしているときの話です。高校2年生の男子が相談室にやってきました。入ってくる様子でおびえている様子が分かりました。その生徒は、友達とトラブルを起こしてしまい、謹慎中でした。学校に出てくるのも久しぶりということで怖がっているのだろうと思いました。

今回のトラブルの経緯を話してもらいながら彼の精神的な安定を目指していくことがそのカウンセリングの目的でした。

話をするうちに徐々に緊張は緩み、時折笑顔も見せてくれました。そして、カウンセリングの最後には「今日、カウンセリングに来るのは怖かったのかな?」と尋ねると「はい。めちゃくちゃ怖かったです」というのです。

彼が言うには、中学生の時に、学校で一番のワルだった生徒が、カウンセリングに行くとその後は落ち着いて授業を受けていたそうです。その様子を見ていた彼は「あいつがあんなに黙ってしまうんだからカウンセリングってのはよっぽど怖い指導を受けるところなんだろうな」と思ったそうです。そのイメージがあったから、「今日はめちゃくちゃ怒られる」と思って部屋に入ってきたそうです。

幸い、彼がもっていたカウンセリングのイメージは払拭されました。

人は未知なるものにはどちらかと言うとネガティブなイメージを持ってしまいがちです。

安全なのだろうか、だまされていないだろうか、効果があるのだろうか・・・

ネガティブな思いが先行しすぎると、未知なものに飛び込むということはできません。

やはりそこにはリスクをとる勇気がどうしても必要になります。

ただし、未知なるものに飛び込むリスクをとらないということも、今の状態を続けるというリスクであることも事実です

変化に向けたチャレンジも、チャレンジせずにとどまることも、実はリスクなのです。

スクールカウンセリングの場合は、学校の制度なので半強制的にカウンセリングに連れてこられてしまいます。しかし、社会に出てしまえば一歩踏み出す勇気は自身の決断によるところが大きくなります。

最初の恐れや緊張感。これを乗り越えてでも自分が変わりたいという思いがあれば、その選択は正しい方向に作用します。

実はこのコラムを読んでくださっていること自体も変化の一歩目を歩み始めている証拠ですね。

最後までお読みくださりありがとうございました。…

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