高校生におススメ!進路相談を上手に活用するための3つのポイント

進路の悩みの問題の一つは、相談相手がいないということです。先生は忙しい、場合によっては、関係があまりよくなく「相談したくない」と思っている場合があります。親も確かに相談相手ですが、いきなり結論を求めてきたり「そりゃ無理だろう」などと話を聴ききってくれる前に否定されたりします。でも、一人で考えていてもなかなか答えが出ない。そんなときに進路相談カウンセラーを活用してもらいたいと思います。

 1 自分の考えがうまくまとまっていなくても、相談しに行く

〇ある程度まとまってからじゃないといけないことはない

進路の悩みを考えるのは難しいことなんです。なぜなら、答えが決まっていないからです。テストの問題のように正解が定められていません。しかも、その答えは自分自身で出さないといけないのです。そして、考えるための方法も材料も不足しています。一方で今は、いろんなことがインターネットですぐに調べられます。情報が非常に多い時代ですので、分からないからと調べれば調べるほど混乱します。進路の悩みに対して、まとまった考えがないのに相談に行くのは恥ずかしいと考える人もいるかもしれません。しかし、考えがまとまらないから相談に行くのです。

 〇進路のことを考えるときに最初に聴かれる(考える)質問は・・・

「将来、どんな仕事をしたいんだろうか?」

「自分が学びたいこと、身に着けたいことって何だろう?」

「何のために進学するんだろう?」

 といった自分への問いかけが進路についての最初の問いです。この問いは結構、漠然としていて、考えるのが難しいです。答えが出ないまま、同じ問いをどんどん繰り返していくと、だんだん自分を責めているような感覚に襲われてきます。進路の相談をするとその状態から抜け出すことができます。

 たとえば、「将来、どんな仕事をしたいんだろう?」と問いかけると同時に「どんな仕事をしたくないだろう?」と考えてみる。または、「どんな仕事があるだろう?」とか「どんな仕事に興味があるだろう?」と相談相手が問いをいろいろと言い換えてくれます。すると、考え方も違ってきたりします。 

考えていても、なかなか答えらしいものにたどり着かなくても、小さいころに好きだった遊びだとか、これまで出会った大人であこがれたり、かっこいいなと思った人の話とか、を相談相手に語っているうちに、「ハッ」と何かが閃いたりもします。考えがまとまらないのは当然のこと、だから何でもいいし「将来のことって言われても、ピンとこないし、よくわからないんですが・・・」と相談をスタートすることも、進路相談としては大歓迎です。 

2 進路の相談をする相手は選ぶ

誰に相談するかで、自分の考えも変わってきます。進路について相談に行ったのに「それは難しい」とか、「君にはあまり向いていないと思うよ」なんて否定的なことを言われると気持ちがなえてしまいます。もちろん、そういう意見も貴重ですが、進路相談の入り口としてはNGです。否定的な人は避けましょう。相談相手として一番適当なのは、変にほめてくれる人でも、否定する人でもなく、的確な問いを投げかけて、じっくりと話を聴いてくれる人です。そういう相手に大胆に自分の夢を語ります。そうすると、自分が背伸びしていたり、考えが甘かったりするところが見えてきます。

 親や先生も相談相手としては悪くありません。最終的には相談に行って、結論を伝えないといけない相手であることは間違いありませんが、現実的なコメントをされたり、頭ごなしに否定されることもあります。親や学校の先生に否定されると、思いのほかへこんでしまいます。特に両親は、子どもを愛するあまり、いろんなことを言ってきます。一番応援してくれる存在ですし、経済的な面では親に支援してもらわないと普通は進学できません。最終的に相談して、味方になってもらいたい存在です。ですが、あまり考えがまとまらない間に相談すると、関係がこじれることがあります。考えがまとまらないうちは、第三に相談しましょう。

 3 早いうちに相談に行く

進路について悩んでいるのに、相談しても、しなくても結論を出さないといけない期日はどんどん迫ってきます。期日が迫ってくると当然焦ってきて、投げやりな答えを出しかねません。「まだ、自分は進路について考えるのは時期が早い」という人は誰もいません。進路については期限が決まっています。

 

進路のことは高校3年生になってから考えるのでは遅いです。できるだけ早いうちに相談に行くことをお勧めします。その理由は3つあります。

①答えを出すのに時間がかかる

進路の結論は、すぐに決められるものではありません。特にやりたいことがない場合は、それを考えたり、見つけたりしないといけません。考えるのに自分自身のこれまでの経験や、考えと、社会の動き、それに加えて、自分が選択可能な選択肢がどれだけあるかも検討しないといけません。オープンキャンパスに行ったり、資料を取り寄せたりということも必要になります。しかも、今は情報が多い時代です。調べ方が以前に比べて容易になりました。その分、時間がかかるようになったとも言えます。

期限が迫ってくると焦ってしまい、自分を納得させる答えが出しにくくなる

高校3年生になって場当たり的に進路を決める人がいます。しかし、うまくいかなかったケースをいくつか知っています。そのうちの一つです。

 高校3年生の2学期、ようやく進路を考え始めた男子生徒がいました。その時の成績をもとに、行けそうな大学に志望校を決めました。彼はその大学の経済学部に進学しました。しかし、実際に自分のやりたいことかどうか分からないまま、大学生活を続けていましたが、大学2年の春ごろに「なんか違う」と思うようになり、大学に行かなくなりました。結局2年休学したのちに、中退しました。

 これは進路考えるタイミングが遅すぎた結果と言えます。もし、後1年、半年はやく考え始めていれば、もっといろいろな選択肢を検討する時間、自分が進みたい大学がどんな学問をするところなのかを知ることができました。彼が進路を決める決定的なものは「時間がなかったから知っている大学にした」というものです。つまり、焦っていたのです。

 ③自分で答えを出さないといけない。

進路についての結論は自分で出さないといけないものです。誰も答えを出してくれないのです。実はこれが最大の難関でもあります。自分を納得させる必要があります。自分中で1回は結論を出して、親や学校の先生にも相談して、決定したとしても、「本当にこれでよかったのか?」と悩みが再びぶり返してくることさえあるのです。

 

まとめ

進路というのは自分ひとりで思い悩んで考えるものではありません。いろいろな情報を検討しつつ、人に相談しつつ考えるものです。また、将来のことを話すことは決して恥ずかしいことではありません。やりたいことがあるのに、恥ずかしくて相談できないというのはもったいないことです。人に話せばそれだけ、確かなものが見えてきます。進路の相談はあなたの可能性を広げるものになります。

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