あなたはうそつきです。
と突然言われたら、カチンとくるかもしれません。
でも、あまり意識していませんが、実は誰もがうそをついているんです。
他人についていないかもしれませんが、
自分自身についているうそが結構あります。
自分では気が付いていないですが、あります。
些細なことでいけば、食事の時。
他人の家に行ったときに自分の嫌いなものが出た。
その時に、我慢して食べる。
友達とランチに出かけた。実は朝ごはんが遅かったからあまり食べたくなかったけど、友達と同じランチメニューを注文する。
他にも人間関係で行くと・・・
クラスのあまり好きではない人に誘われたので、一緒にカラオケに行く。
付き合っている彼氏と一緒にいてもつまらないけど、別れたいと切り出せないから惰性で付き合っている。
本当は親に甘えたいのに、強がって、反発してしまう。
全部自分についている嘘なんです。
自分についている嘘は自分を守ってもいるように見えますが、実際には傷つけています。
傷ついている証拠に人は愚痴をいいます。
これは正しい反応です。
でも、愚痴ばっかり吐いている人と仲良くなりたいでしょうか?
自分についている嘘は自分も他人も傷つける恐れがあります。
一時的にはその場しのぎができますから有効な場合もあります。
でも、長く続く場合は、良いことがあまりありません。
特に、人間関係の場合、自分の気持ちに嘘をついたまま関係を続けていくことは、大きなストレスとなります。
ではなぜ、自分に嘘をついてしまうのでしょうか?
それは、表現する方法を知らないからです。
自分の気持ちを言葉にして伝えることができれば問題は解決します。
ただ、伝える勇気いぜんに、表現する言葉がないのです。
気持ちを言葉にするためには、自分の表現を丸ごと受け止めてもらう経験が必要です。
受容と言います。受容された、大切にされたという経験が表現力を育て、コミュニケーション上手になるのです。
自分にも他人にも嘘をつかない。でも関係も崩れないコミュニケーションの方法があります。
それは、付け焼刃的なセリフを覚えるのではうまくいきません。
自分の気持ちをきちんと見る力を養う必要があるのです。