11月, 2023 | 不登校サポート | 家庭と子どもの再スタートを応援します

2023年11月

不登校しているお子さんの自己肯定感をあげるためにできる3つのこと

不登校しているお子さんの自己肯定感をあげるためにできる3つのこと 不登校や行き渋りがあると自己肯定感は下がる

不登校しているお子さんの多くは自己肯定感が低いです。不登校=ダメなこと、という認識があるので、学校に行けない自分はダメな存在ということで自分をたたくことをします。逆に、自己肯定感が低いから「自分なんかが学校にいっても意味がない」という理由で不登校になるケースもあります。どちらが先かは人や状況に拠りますが、低くなった自己肯定感はある程度回復させたいというのは親御さんの思いとして当然です。それはカウンセラーである私も同じ考えです。ではどうやったら回復していくのか、3つ提案いたします。

1 成功体験のハードルを下げる

成功体験というと、何かの大会で優勝するとか、表彰されるとかを思いつくかもしれませんが、そんなことである必要はありません。日常の中での些細なことで、たとえば、朝起きられなかった人が起きられるようになった、部屋の片づけをした、家事を手伝った、頼まれごとを引き受けてやってくれた、など何でも大丈夫です。

不登校になる要因の中に「完璧主義」があるお子さんがいらっしゃいます。完璧にできない=ダメと決めつけている状態です。なんでも完璧にできる人はいないし、そうする必要もないということが分かってくれれば気持ちにゆとりが生まれます。成功体験のハードルが下がれば下がるほど、肯定感を味わう機会も増えます。

2 どんな状況に対しても「順調」と捉える

不登校は、結果ではなくて、プロセスです。ですから、何らかの形で終わりがあるものというとらえ方に変えます。確かに、学校に行かないで、昼夜逆転して、まったく勉強しないで、起きている時間はゲームとYoutubeとtiktokばっかり見ている様子は心配です。ただ、この状況がずっと続くというわけではありません。そのことをお子さんにもお伝えするということで、「今はそういう時期だから順調なのね」とその状況を肯定していくということが大事です。この辺り、親としては忍耐が必要になりますので、必要であれば相談をしたり、親の会に出向いたりして不安や愚痴を吐き出すことをお勧めします。

不登校のなかで起きているできごとを全て「順調」と捉えると不登校に対する意味付けが変わります。お子さんによっては「親の手のうちに居るのは嫌だ」という思いから「順調」という思いを嫌う場合もあります。こういう反応があればシメたものです。次の行動が何か生まれてきやすくなります。

3 良いところをたくさん見つける

自己肯定感が下がる大きな要因の一つが、自分への自信のなさです。自分に良いところがない、という認識があるとなかなかほめても、成果が出ても肯定的にはなれません。結果を出すことももちろん大切ですが、いま、目の前に在る状況やこれまでの経過の中でプラスの材料を見つけていくことが大事です。これについては、第三者の介入があるとよりスムーズです。先入観のない、第三者に言われると親や教師の贔屓目な見方とは違ったものとして、お子さんが自身のよいところをたくさん見いだすことになります。

私がこれまで関わってきたお子さんで、良いところが一つもないお子さんは誰一人いませんでした。むしろ、本人が持っている才能や能力がたくさんあるのにそれに気づいていないという状況です。何気なく伝えた言葉が、親御さんはお子さん本人にとって新鮮に響いているようです。

カウンセリングは8,800円ですが、初回はこれを無料で行い、状況をヒアリングさせていただき、求めに応じて方策を提案しております。

不登校の解決のための情報発信をメルマガを通じて行っております。

いきなり問い合わせはちょっと抵抗があるなという方におすすめしております。不要だと思われたら解除もできますので、お気軽にご登録ください。すぐにお問合せしたい方はページの下方に問合せフォームのボタンがございますので、そちらからご連絡ください。

不登校の解決に向けたメルマガを読む 不登校やキャリア教育に関するコラム 「面倒くさい」で終わらせない子どもとの会話──その一言に隠された“やる気の奥”を見つけるには 「面倒くさい」で終わらせない子どもとの会話──その一言に隠された“やる気の奥”を見つけるには

「やってみたら?」と声をかけても、「面倒くさい」と返してくる。親としてはついイラッとしてしまうけれど、実はこの言葉には、子どもなりの“がんばれない理由”が隠れていることも。今回は、その奥にある気持ちを読み取るヒントと声かけの工夫について考えてみます。

なぜ「面倒くさい」と言うのか?

「ねえ、そろそろ宿題始めたら?」「えー、面倒くさい…」

こんなやり取り、家庭の中で一度は経験があるのではないでしょうか。

“面倒くさい”という言葉は、子どもたちがよく使う便利な表現です。でも、その本音はもう少し繊細な感情でできていることが多いのです。

たとえば:

本当はやってみたいけど失敗が怖い

どこから手をつけていいかわからず、不安だけが大きい

やるべきことが頭に浮かぶと、気持ちがすぐに重たくなってしまう

自分の努力が誰にも気づかれないのではという寂しさ

ある中学生の男の子は、提出物がたまっていたのに「面倒くさい」としか言いませんでした。しかし話を聴くうちに、「先生にはどうせ怒られるし、頑張ってもいい評価もされない」と感じていたことがわかりました。

“面倒くさい”は、心のブレーキをかけるための安全装置なのです。

「やればできるでしょ?」が効かない理由

「あなたならやればできるのに」「いつまでそうやって逃げるの?」

つい口から出てしまいがちな言葉たち。でもこれは、子どもの“傷”に塩を塗ってしまうようなものです。

「やればできる」ことは本人だって分かっている。だからこそ「やれてない自分」が情けなくて、腹立たしくて、“面倒くさい”という仮面をかぶってしまうのです。

あるお母さんは、「何度言っても動かないから、つい“なんでできないの?”と責め口調になってしまう」と話してくれました。でもそのあと、「それを言ったあと、いつも後悔するんです」とぽつり。

“効かない言葉”の背景には、親の「どうしたらいいのかわからない」という不安もあるのです。

「面倒くさい」の奥にある“やりたい気持ち”を見逃さない

本当はちょっと気になってる。ちょっとはやってみたい。だけどうまくいかないかもしれない。恥をかくかもしれない。だから「面倒くさい」って言っとこう。

この気持ちは、大人にも覚えがあるのではないでしょうか。

「面倒くさい」という言葉の裏には、「うまくできる自信がない」「否定されたくない」そんな切実な気持ちがあることがあります。

「やらないんじゃなくて、やれないんだよね」「ほんとはちょっと気になってるんでしょ?」

そんな風に“言葉にならない声”をすくい上げてくれる大人がいると、子どもは少しずつ、「じゃあ、ちょっとだけやってみようかな」と心を開いてくれます。

「その言葉の奥にある、声にならない気持ちに耳をすませて。」――児童精神科医・佐々木正美

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

.cta-buttons { display: flex; flex-wrap: wrap; justify-content: center; gap: 16px; margin-top: 32px; } .cta-button { background-color: #f98c5f; color: #fff; padding: 12px 24px; border-radius: 30px; text-decoration: none; font-weight: bold; transition: 0.3s; } .cta-button:hover { background-color: #e67646; } .cta-button.secondary { background-color: #eee; color: #333; } 無料相談してみる メルマガを受け取る こちらの記事もおすすめです Elementor #4091 2025年6月15日 コメントはまだありません .elementor-widget-heading .elementor-heading-title{font-family:var( –e-global-typography-primary-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-primary-font-weight );color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-4091 .elementor-element.elementor-element-57785509{text-align:center;}.elementor-widget-text-editor{font-family:var( –e-global-typography-text-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-text-font-weight );color:var( –e-global-color-text );}.elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-stacked .elementor-drop-cap{background-color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-framed .elementor-drop-cap, .elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-default .elementor-drop-cap{color:var( –e-global-color-primary );border-color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-widget-image .widget-image-caption{color:var( –e-global-color-text );font-family:var( –e-global-typography-text-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-text-font-weight );}.elementor-4091 .elementor-element.elementor-element-59562195…

不登校しているお子さんの自己肯定感をあげるためにできる3つのこと Read More »

応用行動分析で対応のバリエーションを増やす

応用行動分析で対応のバリエーションを増やす 焦点を当てるのは問題行動ではない

問題行動が起きた時に、その行動に焦点を当ててやめさせようとしてもうまくいきません。

たとえば、「朝、決められた時間に起きてこない」ということがある場合、

「早く起きなさい」という声がけや、目覚ましをたくさんセットしておく、というだけでは

なかなか治りません。その先行している事象、つまり「朝おきたくない」という理由と、

朝起きないことで得られること「結果」があるのです。

問題行動の前後を看取る

先行事象 → 行動 → 結果 という3つを整理します。

朝起きてこない という行動に対して、それをお引き起こしてくる先行事象としては夜更かし 体の疲れ 睡眠の質 などいろいろな理由が仮説として考えられます。

得られる結果としては、眠ることで体力が回復する 朝寝ておけば家族に会わずに済む、などなどがあります。

不登校していると、家族に会いたくないというのがあったりするので、家族が寝ている時間に活動(夜更かし)をして、朝起きてこないで(行動)家族に会わない(結果)を得ている可能性があります。

もちろん、もっと丁寧に聞き取れば、実は起立性調節障害とか低血圧とかある場合もあります。いろいろな仮説を検討して、その先行事象を操作する。

たとえば、家族に会いたくないのであれば、家族に会うことで何が嫌なのか、どんな気持ちになるのかを聴き取り、家族にそのことを共有する、または一人でいる時間を増やす、などの対処ができるかもしれません。夜更かししてまでしたいことがある場合は、それをお昼の時間にできるようにする方法を考えると良いのかもしれません。などなど、「朝起きてこない」以外の部分への対応を考えて行くことができます。

うまくいかない方法を繰り返すより、よっぽど効果が期待できます。

  行動には理由がある

行動には理由があります。その理由を丁寧に観察し、時には聴き取ることで

結果として、コミュニケーションの機会が増え、またお子さんへの理解が深まる、という副次的な要素ももたらされます

不登校の解決のための情報発信をメルマガを通じて行っております。

いきなり問い合わせはちょっと抵抗があるなという方におすすめしております。不要だと思われたら解除もできますので、お気軽にご登録ください。すぐにお問合せしたい方はページの下方に問合せフォームのボタンがございますので、そちらからご連絡ください。

不登校の解決に向けたメルマガを読む 不登校やキャリア教育に関するコラム 「面倒くさい」で終わらせない子どもとの会話──その一言に隠された“やる気の奥”を見つけるには 「面倒くさい」で終わらせない子どもとの会話──その一言に隠された“やる気の奥”を見つけるには

「やってみたら?」と声をかけても、「面倒くさい」と返してくる。親としてはついイラッとしてしまうけれど、実はこの言葉には、子どもなりの“がんばれない理由”が隠れていることも。今回は、その奥にある気持ちを読み取るヒントと声かけの工夫について考えてみます。

なぜ「面倒くさい」と言うのか?

「ねえ、そろそろ宿題始めたら?」「えー、面倒くさい…」

こんなやり取り、家庭の中で一度は経験があるのではないでしょうか。

“面倒くさい”という言葉は、子どもたちがよく使う便利な表現です。でも、その本音はもう少し繊細な感情でできていることが多いのです。

たとえば:

本当はやってみたいけど失敗が怖い

どこから手をつけていいかわからず、不安だけが大きい

やるべきことが頭に浮かぶと、気持ちがすぐに重たくなってしまう

自分の努力が誰にも気づかれないのではという寂しさ

ある中学生の男の子は、提出物がたまっていたのに「面倒くさい」としか言いませんでした。しかし話を聴くうちに、「先生にはどうせ怒られるし、頑張ってもいい評価もされない」と感じていたことがわかりました。

“面倒くさい”は、心のブレーキをかけるための安全装置なのです。

「やればできるでしょ?」が効かない理由

「あなたならやればできるのに」「いつまでそうやって逃げるの?」

つい口から出てしまいがちな言葉たち。でもこれは、子どもの“傷”に塩を塗ってしまうようなものです。

「やればできる」ことは本人だって分かっている。だからこそ「やれてない自分」が情けなくて、腹立たしくて、“面倒くさい”という仮面をかぶってしまうのです。

あるお母さんは、「何度言っても動かないから、つい“なんでできないの?”と責め口調になってしまう」と話してくれました。でもそのあと、「それを言ったあと、いつも後悔するんです」とぽつり。

“効かない言葉”の背景には、親の「どうしたらいいのかわからない」という不安もあるのです。

「面倒くさい」の奥にある“やりたい気持ち”を見逃さない

本当はちょっと気になってる。ちょっとはやってみたい。だけどうまくいかないかもしれない。恥をかくかもしれない。だから「面倒くさい」って言っとこう。

この気持ちは、大人にも覚えがあるのではないでしょうか。

「面倒くさい」という言葉の裏には、「うまくできる自信がない」「否定されたくない」そんな切実な気持ちがあることがあります。

「やらないんじゃなくて、やれないんだよね」「ほんとはちょっと気になってるんでしょ?」

そんな風に“言葉にならない声”をすくい上げてくれる大人がいると、子どもは少しずつ、「じゃあ、ちょっとだけやってみようかな」と心を開いてくれます。

「その言葉の奥にある、声にならない気持ちに耳をすませて。」――児童精神科医・佐々木正美

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

.cta-buttons { display: flex; flex-wrap: wrap; justify-content: center; gap: 16px; margin-top: 32px; } .cta-button { background-color: #f98c5f; color: #fff; padding: 12px 24px; border-radius: 30px; text-decoration: none; font-weight: bold; transition: 0.3s; } .cta-button:hover { background-color: #e67646; } .cta-button.secondary { background-color: #eee; color: #333; }

無料相談してみる メルマガを受け取る

こちらの記事もおすすめです Elementor #4091

2025年6月15日 コメントはまだありません .elementor-widget-heading .elementor-heading-title{font-family:var( –e-global-typography-primary-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-primary-font-weight );color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-4091 .elementor-element.elementor-element-57785509{text-align:center;}.elementor-widget-text-editor{font-family:var( –e-global-typography-text-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-text-font-weight );color:var( –e-global-color-text );}.elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-stacked .elementor-drop-cap{background-color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-framed .elementor-drop-cap, .elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-default .elementor-drop-cap{color:var( –e-global-color-primary );border-color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-widget-image…

応用行動分析で対応のバリエーションを増やす Read More »