不登校しているお子さんにカウンセリングよりも必要なこと
最初は不登校のカウンセリングではなかったのです
ビジョナリーキャリアアカデミーは不登校や引きこもるかた、またはそのご家族のカウンセリングを軸としておりますが、実はカウンセリングをしつつももっと大事なことがあると思ってこの事業を立ち上げました。
それは子どもたち一人ひとりが自分が進みたい道を、を自分で考えて、自分で決めていくこと。そのサポートができればよいなという思いでスタートしました。
ただ、学校に行っている人は学校をはじめ、塾や習い事などを通じてそういう未来を考えることをしています。一方で、不登校になってしまうと、将来のことなんか考えられなくなる人が大半です。
「勉強しない自分は社会に出られない」
「学校に行けない自分はダメだ」
という自己否定の思いから、スタートするので、自己肯定感を取り戻すためにどうしてもカウンセリングが必要になります。
大切なのは、自己肯定感を取り戻したあと
ただ、自己肯定感を取り戻しても、そこで「元気になったね、はいさようなら」では、ちょっと冷たいなという印象があります。実際にこれまで関わってきたケースの多くは、元気になったあと、どう進路を構築するか、自分は何をする人なのか?という問いに一緒に向き合いました。
そしてだいたいが、受験や就職という次のステップまで見届けてから終了する、ということになっております。
学校や塾のように「○○大学何名合格」とか「△△高校への合格率80%」とか数字に追われる必要はなく、関わりを持った生徒一人ひとりに寄り添いながら、進路を見いだしていきます。
そういう甲斐もあってか、ある程度の期間、寄り添った人は、中学も高校も大学も全員第一志望に合格するというミラクルが起きています。
自分で考え抜いた道だから実現しようとする
でもこれは、本人が自分で決めて選び取った進路なので、当然の結果とも言えます。ちなみに勉強自体を直接教えるということはほとんどしていません。勉強の仕方、進路の考え方をお伝えすることはあります。自分で進路を見いだすと子どもたちは自発的に努力を始めます。そこまでの見守りが忍耐ではあります。でも、自分で考えて、自分で決めて、自分で行動できるようになれば、それは一生モノの力になります。しかも不登校という一種の挫折経験から、そこにたどり着いた子たちはメンタルが人一倍強いので、その後の人生でも多少の試練困難ではへこたれない強さも身につけることになります。
無料でご相談受付ております
カウンセリングだけでなく、キャリアや進路に関すること、勉強の仕方などを
ワンストップで、しかも個別にお世話できるのが強み何だろうと思っています。
メンタルケアのことでも、進路のことでも是非、ご相談ください。
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不登校やキャリア教育に関するコラム
沈黙もまた、親子の大切な対話のかたち──子どもが話さない時間にできること
沈黙もまた、親子の大切な対話のかたち──子どもが話さない時間にできること
子どもが学校から帰ってきて、「おかえり」と声をかける。でも返ってくるのは、目も合わせずにボソッと「あー…」。表情が暗くて気になり、「何かあったの?」と聞いても、「別に」。それでもやっぱり心配になって、「なんか、表情が険しいけど…」と重ねて聞くと、「うるさいな!」と強い口調で返されてしまう──。
こんなとき、親の胸の中には不安が広がります。「私、嫌われたのかな」「何か地雷を踏んじゃったのかな」と戸惑ってしまう方も多いでしょう。
でも実は、子ども自身も、自分の中にあるモヤモヤをまだうまく言葉にできていないことがあります。学校でのちょっとしたストレス、人間関係の複雑さ、なんとなくうまくいかなかった一日。それらを一から説明するのも面倒で、気づけば感情だけが先に溢れてしまう──その矛先が、いちばん近くて安心できる親に向いてしまうのです。
決して、親が嫌いになったわけではありません。むしろ、“話せない気持ちごと受けとめてくれる存在”だと信じているからこそ、不機嫌や反発という形で感情が出てくるのかもしれません。
今回は、そんな沈黙や反発の奥にある子どもの気持ちに、親としてどう寄り添えばいいのかを、一緒に考えてみたいと思います。
子どもとの沈黙が不安に感じるとき
言葉が返ってこない、目も合わせてくれない、なんとなく不機嫌。そんな子どもの態度に、親は「今、私どう接するのが正解なんだろう?」と迷ってしまうことがあります。
特に、学校で何を感じてきたかなんて、親には見えません。でも、子どもにとっては「いちいち全部説明するのも面倒」「細かいことを話す気力もない」そんな気持ちで口数が減っていることもあります。
親に悪気があるわけでも、子どもに敵意があるわけでもないのに、「話す気になれない空気」と「心配して深く聞く空気」がぶつかってしまうこともあるのです。
沈黙の中にも、関係はちゃんと育っている
思春期や心が揺れているとき、子どもは「話したいけど、うまく言えない」「伝えたいけど、まとまらない」――そんなもどかしさを抱えていることがあります。
親が無理に引き出そうとすると、かえって子どもは心を閉ざしてしまうことも。でも、沈黙は関係が壊れている証拠ではありません。むしろ、「今は話せないけど、ここにいてくれることが安心」という、信頼の表れでもあるのです。
話すことより、「話せる空気」をつくる
親子のコミュニケーションは、言葉のキャッチボールだけではありません。大切なのは、**「何を言うか」より「どんな空気でそこにいるか」**です。
話しかけても反応がなくても、そばで静かに一緒にいる。ごはんを並べて「おかえり」とだけ言う。そんなふうに、**沈黙に寄り添う“まなざし”**が、子どもにとって何よりも安心になることがあります。
沈黙を信じられる親でいるために
子どもの沈黙に耐えるには、親にも心の余裕が必要です。「今は話せないときなんだ」「言葉にならない気持ちがあるんだ」と思える安心感。それは、親自身が自分の不安にも優しくできているときに生まれます。
「話してくれない=うまくいっていない」と決めつけず、「きっと話してくれる時が来る」と信じて、日常を丁寧に過ごしていく。その姿勢こそが、子どもとの信頼をゆっくりと育んでいきます。
「沈黙もまた、親子の大切な対話のかたち。」― トマス・ゴードン(臨床心理学者、『親業』より)
文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。
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2025年5月24日
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