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子どもの自己肯定感を育むために最も大切な1つのこと

子どもの自己肯定感を高めるために最も大切な1つのこと 不登校になると、子どもの自己肯定感が下がる

子どもが不登校になり、スクールカウンセラーをはじめとした身近な相談者に話をすると、必ずと言っていいほど自己肯定感のことが話題になります。不登校は学校に行くという他の子が当たり前にやっていることができなくなるという状態でもあるので、自信を失って当然でもあります。学校に復帰するにしても、不登校してふさぎ込んでいる状態から抜け出すにも自己肯定感は必要です。そして、子どもの自己肯定感をあげるためのアドバイスとして、「ほめる」「みとめる」「否定しない」ということを伝えられます。これは落ちこんでいる人への接し方としては大事ですが、実はこれでは自己肯定感は育まれません。

自己肯定感を高めるためには自己理解が必要

自己理解をすると自己肯定感が確実にあがります。自分を知っていくというプロセスは結果として自己受容につながるからです。「この自分でいい」「今の自分でも大丈夫」と思えたら、不登校の問題は急速に解決に向かいます。

自己理解は、「ほめる」「みとめる」「否定しない」という外的な関わりにも連動します。自分のことが分かってくると何を認められたいのか、何を否定されたくないのか、ということが分かってきます。「自分」というものが徐々に形作られていることで、他者からの承認を受け取ることができるようになります。

逆に自己否定が強い人にいくら、ほめ言葉や承認の言葉を投げかけても受け取りません。また、否定しないように気を付けていても、本人が自分を否定しているので、肯定感を高めていくという状況から遠ざかっていきます。自己否定が強い人ほど、自己理解のプロセスが重要になります。

余談ですが、不登校に限らず発達に課題のあるお子さんも小学校の高学年頃から自分の特性の理解が必要と言われています。自分の特性が分かることで、自分自身で対処法を考えることができるようになります。

自己理解をうながす専門家とのやりとり

病気の人が、自分の病状のことを理解しないで、食事や生活習慣を変えてもあまり効果がありません。やみくもに薬を飲むとかえって病状を悪化させることもあります。そこで医者に行って、自分の状態を伝えて、適切な対処法を教えてもらうわけです。不登校もおなじで(不登校は病気ではありませんが)自分が何に困っているのかを専門家(医者やカウンセラー)に伝えることで、適切な対処法を知ることができます。このプロセスでいくつか質問されます。その質問は知識と経験に基づいた仮説です。当てはまるか当てはまらないか、ちょっとは当てはまるのか、ほとんど同じなのか。質問に応えながら、自分を語ることになります。

この専門家との対話のプロセスで「自分はこういう状態なのか」というのをはじめて言葉の上で理解していくことになります。同時に、語りながら「意外と大丈夫かもしれない」と思ったり、「結構大変なんだな」と自分自身をメタ認知(客観視)することで自然と自分を肯定してくことができるようになります。

これを定期的に振り返りながら、進めていくことで自己理解が深まり、自己肯定感が高まっていきます。

自己理解は裏切らない

自分のことを知り、そのことを肯定した人は、その先も自分のことを大切にして歩むことができます。不登校の課題が解決したからと言ってその先の人生が順風満帆というわけにはいきません。しかし、その都度、どう対処すればよいか、誰を頼ればよいか、そういったことが見えてきます。またこの問題に立ち向かうべきか、逃げるべきかの判断もできるようになります。自己理解を深め、今の自分を肯定できるまでになった人は、不登校の時に味わったようなメンタル不調に陥ることも極めて少ないです。

先日、ファイルの整理をしていると過去にかかわった方のリストが出てきました。過去と言っても3~4年前です。なんとそのリスト名前のある人がみんな、カウンセリングを終えて、それぞれ自立し、将来への歩みを進めていることに気づきました。自己理解を深めることは1日2日ではできない、時間と根気のいる作業ではありますが、そのプロセスを大事にしてくださったクライアントさんは、肯定的な変容を見せたのち、私のもとを巣立っていきました。

深まった自己理解は裏切りません。確実な自己肯定感を身に着けさせてくれるのです。

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不登校の解決に向けたメルマガを読む 不登校やキャリア教育に関するコラム 一学期の本番は連休明けから─子どもとどう乗り越えるか 一学期の本番は連休明けから─子どもとどう乗り越えるか

連休が明けると、学校生活はいよいよ本格的になります。定期テストや行事が続くこの時期、子どもとどう向き合い、乗り越えていくかを考えてみませんか。

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

連休明けは、一学期の“本番”のスタート

ゴールデンウィークが明けると、子どもたちの学校生活はいよいよ本格的に動き始めます。4月から5月前半までは、授業やクラブ活動もまだ準備段階という雰囲気がありますが、連休が明けた瞬間から、一学期の本番とも言える時期に入っていきます。

このタイミングで、定期テスト、クラブの大会、学校行事など、さまざまな“頑張りどころ”が一気に重なってきます。

子どもにとって、連休明けは意外にハード

連休中は生活リズムが乱れがちになり、休み明けには気持ちや体の調子が整わないこともあります。そんな状態で、いきなり学校生活のギアが上がることは、子どもにとって大きな負担です。

特に不登校や学校に不安を抱えている子にとっては、連休明けは“また一歩踏み出す”ことを求められるプレッシャーの時期でもあります。

定期テストはひとつの山場──結果がすべてじゃない

多くの中学校・高校では、5月下旬から6月にかけて定期考査が実施されます。「今回こそ頑張ってみよう」と思っている子にとっては、ある意味チャレンジの場となるでしょう。

ただし、努力しても思うような結果が出ないことは、よくあることです。そんなときは、「結果が出なかった=意味がなかった」ではありません。

取り組んだこと、頑張った時間、チャレンジした気持ち――それはすべて、子どもが前に進んだ証拠です。

親として、どう見守るか

結果に落ち込む子どもを見て、すぐに何か声をかけたくなることもあると思います。けれどもまずは、子どもが「くやしい」「思うようにいかなかった」と感じる時間を無理に励まさず、そっと見守ることも大切です。

声をかけるなら、

「がんばったね」「気持ち、ちゃんと伝わってるよ」といった、結果よりも気持ちに寄り添う言葉が響きやすくなります。

 

子どもが「今回はちょっとがんばってみた」「やってみてどうだったか考えている」といった反応を見せたときには、その気持ちの動きをぜひ認めてあげてください。うまくいかなかった経験も、成長の一部として受けとめていきましょう。

焦らず、比べず、「今のわが子」に目を向けて

この時期は、子どもたちが少しずつ自分なりのペースで前に進もうとする時間です。だからこそ、親として大事にしたいのは次の3つです。

焦らないこと

他の子と比べないこと

今のわが子に目を向けること

大きな目標でなくてもかまいません。1週間ごと、1行事ごとに、小さな区切りを作って「今できること」を大切にすることが、夏休みまでの歩みを支えていきます。

まとめ:連休明けからの学校生活を乗り越えるために

連休が明けると、学校生活はいよいよ本格化します。予定が多く、子どもも親も負荷が高くなるこの時期だからこそ、無理をせず、小さなステップを親子で積み重ねていくことが大切です。

結果よりも気持ちを見つめ、過程を認めてあげること。その繰り返しが、子どもたちの内側に少しずつ力を育てていきます。

「結果よりも努力を尊ぶべきだ。努力する者は、すでに前進している。」— ゲーテ(ドイツの詩人・思想家)

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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不登校対応は「様子を見る」だけでは足りない

不登校対応は「様子を見る」だけでは足りない スクールカウンセラーが設置されて30年近くたちます

文部科学省がスクールカウンセラーを設置するということを決めたのが1995年とされています。私立の学校や都道府県によってはそれ以前から独自の取り組みとして設置されている学校もあったようです。もうすぐ30年になろうとしています。いまではスクールカウンセラー(以下SC)のいない学校はなく、非常勤ではあるけれども週に1回以上は勤務されているので、つながりやすくなっています。学校によっては加配されて2名以上のSCが勤務されているところもあります。以前は、学校の先生を退職された元校長先生などがなさっていましたが、近年は専門教育を受けた、有資格者が多く、高圧的な面談をするカウンセラーは減ってきたという印象です。

不登校対応とスクールカウンセラー

不登校の対応として、学校はまずスクールカウンセラーとの面談をすすめます。おそらくこの記事を読まれている方も、SCと面談した経験のある人もいらっしゃると思います。SCとの面談が効果的なのは、学校に居ながら第三者という立場をとることができる点にあります。客観的な目でお子さんの状況をとらえてくださいます。これが担任や学年主任だと児童・生徒への先入観があったり、どうしても教師でかばい合うようなところがあり、なかなか客観的とは言えない対応になりがちです。

SCとの面談で担任とは別の視点での情報が入り、不登校の方策が講じられていきます。この方策が当たって状況が改善して、学校に戻るということも起こります。一方で何度も面談を重ねても「様子を見ましょう」といわれるばかりで不登校に向けた方策が立てられない場合もあります。

「様子を見る」以外の不登校対応

状況によっては様子を見るということは必要になりますが、いつまでも様子を見ていても何も変わりません。実際に私のところに問い合わせいただいた保護者の方からも「様子を見る」ことしか言われないためにそれが不満で学校への信頼を失ったというお話もありました。

では、具体的に何をするのが良いのかというと、対応の仕方を変えることです。

たとえば、毎朝、朝ご飯のために声をかけているならやめてみる。逆に声をかけていないならかけてみる。そしてそれをしばらく続けてみる。今までと対応のを変えると相手の反応が変わります。おなじパターンで生活をしないようなリズムをつくっていくことが大切です。

不登校対応で一番大事なことは

一番大事なことは、子どもさん自身に決める機会を多く作るということです。対応を変えて「うるさい」とか「なんで言ってくれないんだ」と言われたら、「お母さんはどう対応したらいいの?」ということでお子さんの要望を聴きます。朝起こすかどうか、食事を用意すべきかどうか、など、お子さん自身がどうしたいかということを尋ねて決めてもらうことです。

不登校解決にとって大事なことは精神的な自立です。ここを目指していくために押したり引いたりしながら、お子さん一人ひとりにあった対応を考えて行きます。

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連休が明けると、学校生活はいよいよ本格的になります。定期テストや行事が続くこの時期、子どもとどう向き合い、乗り越えていくかを考えてみませんか。

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

連休明けは、一学期の“本番”のスタート

ゴールデンウィークが明けると、子どもたちの学校生活はいよいよ本格的に動き始めます。4月から5月前半までは、授業やクラブ活動もまだ準備段階という雰囲気がありますが、連休が明けた瞬間から、一学期の本番とも言える時期に入っていきます。

このタイミングで、定期テスト、クラブの大会、学校行事など、さまざまな“頑張りどころ”が一気に重なってきます。

子どもにとって、連休明けは意外にハード

連休中は生活リズムが乱れがちになり、休み明けには気持ちや体の調子が整わないこともあります。そんな状態で、いきなり学校生活のギアが上がることは、子どもにとって大きな負担です。

特に不登校や学校に不安を抱えている子にとっては、連休明けは“また一歩踏み出す”ことを求められるプレッシャーの時期でもあります。

定期テストはひとつの山場──結果がすべてじゃない

多くの中学校・高校では、5月下旬から6月にかけて定期考査が実施されます。「今回こそ頑張ってみよう」と思っている子にとっては、ある意味チャレンジの場となるでしょう。

ただし、努力しても思うような結果が出ないことは、よくあることです。そんなときは、「結果が出なかった=意味がなかった」ではありません。

取り組んだこと、頑張った時間、チャレンジした気持ち――それはすべて、子どもが前に進んだ証拠です。

親として、どう見守るか

結果に落ち込む子どもを見て、すぐに何か声をかけたくなることもあると思います。けれどもまずは、子どもが「くやしい」「思うようにいかなかった」と感じる時間を無理に励まさず、そっと見守ることも大切です。

声をかけるなら、

「がんばったね」「気持ち、ちゃんと伝わってるよ」といった、結果よりも気持ちに寄り添う言葉が響きやすくなります。

 

子どもが「今回はちょっとがんばってみた」「やってみてどうだったか考えている」といった反応を見せたときには、その気持ちの動きをぜひ認めてあげてください。うまくいかなかった経験も、成長の一部として受けとめていきましょう。

焦らず、比べず、「今のわが子」に目を向けて

この時期は、子どもたちが少しずつ自分なりのペースで前に進もうとする時間です。だからこそ、親として大事にしたいのは次の3つです。

焦らないこと

他の子と比べないこと

今のわが子に目を向けること

大きな目標でなくてもかまいません。1週間ごと、1行事ごとに、小さな区切りを作って「今できること」を大切にすることが、夏休みまでの歩みを支えていきます。

まとめ:連休明けからの学校生活を乗り越えるために

連休が明けると、学校生活はいよいよ本格化します。予定が多く、子どもも親も負荷が高くなるこの時期だからこそ、無理をせず、小さなステップを親子で積み重ねていくことが大切です。

結果よりも気持ちを見つめ、過程を認めてあげること。その繰り返しが、子どもたちの内側に少しずつ力を育てていきます。

「結果よりも努力を尊ぶべきだ。努力する者は、すでに前進している。」— ゲーテ(ドイツの詩人・思想家)

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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スクールカウンセラーには何をしてもらうと良いか?

スクールカウンセラーには何をしてもらうと良いか? 不登校の対策にはカウンセリングは有効です 

不登校のことを学校に相談すると、ほとんどの場合、スクールカウンセラーとの面談を提案されます。間違った対応ではありません。まずはスクールカウンセラーに相談して、保護者の方が抱える不安や、悩みを言葉にすることは有効です。お子さんの状況を共有したうえで、専門性のもと、病院や専門の期間の紹介を受けるといいうことも良いことです。

はじめは保護者の方がカウンセリングを受けることになります。あとでも触れますが、まず本人がカウンセリングに出向くというのは稀です。

ただ、カウンセリングも良し悪しで、ただ聴くだけのカウンセリングは最初は良いですが、結果として解決に結びつきません。他にもいくつか効果の薄いものや逆効果の対応がありますので、それを紹介いたします。

1 「様子を見ましょう」と言われたとき

カウンセラーに相談して「しばらく様子を見ましょう」と言われることがあります。これに効果があるとしたら、様子を見るべきポイントがある時です。これまでと違った行動をとり始めた(たとえば、勉強しだした、家の手伝いを始めた、学校に登校するようになったなど)時には、様子を見つつ、言動や表情、行動などを観察する意味はあります。そこで、無理をしていないか、何か心変わりするきっかけがあったのかを見定めていきます。しかし、目的もなく様子を見ることは、あまり意味を成しません。もし、スクールカウンセラーにこのように言われたら、具体的に何の様子を見たらよいか尋ねてください。

2 具体的なアクションがないとき

不登校の面談でスクールカウンセラーにつながって一安心ではあります。しかし、具体的な方策がないカウンセリングに意味はありません。カウンセリングの基本は傾聴です。傾聴のないカウンセリングというのはあり得ませんが、傾聴の目的は相手のことを理解し、信頼関係を築くためのものです。そして、その信頼関係の上に、解決策を一緒に考えていくプロセスがあります。信頼関係があるから、言われっぱなしにならない、対話ができるのです。

具体的な解決の方策は人に寄ってい違います。カウンセラーが考えた方策が必ずしも当たるわけではないですし、すぐに効果は表れなくても、あとあと「あのときに○○してくれたのがよかった」なんていうこともあります。「聴くだけカウンセラー」遭遇したら、方策をたずねてみてください。それが「様子を見ましょう」であったら、具体的に何を見るか尋ねることです。

3 無理に子どもを連れて行かない

スクールカウンセラーに最初から会いに行く不登校の生徒はなかなかいません。特に中学生はほぼ無理だと思っていたほうが良いです。まずは保護者があって様子を伝えることです。その繰り返しの上に子どもがカウンセリングあらわれたりします。促しは必要ですが、首根っこつかんでカウンセラーに合わせることは逆効果です。

カウンセラーはスクールカウンセラー以外にもいます。最初に連れて行かれたカウンセラーで苦い思いをすると二度とそういうところに行きたくないと思います。

子どもがカウンセリングに行かなくても、不登校は解決することもあります。

学校のカウンセラーと合わない、ちょっとそのやり方に疑問があるという方はぜひこちらに音言わせください。 お問合せはこちらから…

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