春 | 不登校サポート | 家庭と子どもの再スタートを応援します

親として、どこまで関わるべき?春の“ちょうどいい距離”の話

親として、どこまで関わるべき?春の“ちょうどいい親子の距離”の話 新学期が始まり、生活のリズムが少しずつ整ってきた頃。でも、なんとなく不安定な子どもの様子に、つい心がざわついてしまう。そんな今だからこそ、あらためて“親子の距離感”について考えてみませんか? 春の始まり、親の心は揺れやすい

新学期が始まり、少しずつ日常のペースが戻ってくる頃。その一方で、子どもの様子に一喜一憂し、

「ちゃんと学校に行けるのかな」「このままで大丈夫かな」と、心がざわつく日もあるかもしれません。

距離を詰めてしまうのは、"心配"の裏返し

そんなとき、親はつい距離を詰めてしまいがちです。

「今日はどうだった?」「勉強はしてる?」と声をかけるのも、

本当は心配だからこそ。「見守りたい」ではなく「見逃したくない」という想いがあるのだと思います。

 

でも、その距離の詰め方が、子どもにとってはプレッシャーになることもあります。

子どもは親の気持ちを敏感に感じ取ります。

だから、何も言われなくても「ちゃんとしなきゃ」と無言の期待を背負ってしまうことがあるのです。

まずは自分の「心配」をやさしく見つめる

カウンセラーとして多くのご家庭と関わってきましたが、

“距離の取り方”に悩まない親はいないのではないかと感じています。

私も2人の娘の父親であり、わが子たちとの距離の取り方は日々悩まされます。

特に上の娘が思春期に差し掛かる時期なので、いろいろと考えさせられます。

 

近づきすぎれば干渉になり、離れすぎれば無関心に見えてしまう。

そのちょうどいい距離は、いつも手探りです。

 

今、親として何かしてあげたい気持ちがあったら、

まずはご自身の気持ちをノートに書いてみたり、信頼できる人に話してみたりするのも一つの方法です。

不安が少し軽くなると、子どもに向けるまなざしにも、ふっと余白が生まれます。

ちょうどいい距離は、自分の中にある

近づきすぎず、離れすぎず。

親子の距離は「正解」があるわけではありません。

でも、自分自身の心の状態に気づいてあげることで、自然とその距離感が見えてくるものです。

そして、こんな言葉もあります。

“子どもは、放っておいても育つ。でも、見ていないと育たない。” ― 小児科医・毛利子来

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

こちらの記事もおすすめです 親として、どこまで関わるべき?春の“ちょうどいい距離”の話 2025年4月21日 親として、どこまで関わるべき?春の“ちょうどいい親子の距離”の話

新学期が始まり、生活のリズムが少しずつ整ってきた頃。でも、なんとなく不安定な子どもの様子に、つい心がざわついてしまう。そんな今だからこそ、あらためて“親子の距離感”について考えてみませんか?

春の始まり、親の心は揺れやすい

新学期が始まり、少しずつ日常のペースが戻ってくる頃。その一方で、子どもの様子に一喜一憂し、

「ちゃんと学校に行けるのかな」「このままで大丈夫かな」と、心がざわつく日もあるかもしれません。

距離を詰めてしまうのは、”心配”の裏返し

そんなとき、親はつい距離を詰めてしまいがちです。

「今日はどうだった?」「勉強はしてる?」と声をかけるのも、

本当は心配だからこそ。「見守りたい」ではなく「見逃したくない」という想いがあるのだと思います。

 

でも、その距離の詰め方が、子どもにとってはプレッシャーになることもあります。

子どもは親の気持ちを敏感に感じ取ります。

だから、何も言われなくても「ちゃんとしなきゃ」と無言の期待を背負ってしまうことがあるのです。

まずは自分の「心配」をやさしく見つめる

カウンセラーとして多くのご家庭と関わってきましたが、

“距離の取り方”に悩まない親はいないのではないかと感じています。

私も2人の娘の父親であり、わが子たちとの距離の取り方は日々悩まされます。

特に上の娘が思春期に差し掛かる時期なので、いろいろと考えさせられます。

 

近づきすぎれば干渉になり、離れすぎれば無関心に見えてしまう。

そのちょうどいい距離は、いつも手探りです。

 

今、親として何かしてあげたい気持ちがあったら、

まずはご自身の気持ちをノートに書いてみたり、信頼できる人に話してみたりするのも一つの方法です。

不安が少し軽くなると、子どもに向けるまなざしにも、ふっと余白が生まれます。

ちょうどいい距離は、自分の中にある

近づきすぎず、離れすぎず。

親子の距離は「正解」があるわけではありません。

でも、自分自身の心の状態に気づいてあげることで、自然とその距離感が見えてくるものです。

そして、こんな言葉もあります。

“子どもは、放っておいても育つ。でも、見ていないと育たない。” ― 小児科医・毛利子来

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

こちらの記事もおすすめです .cta-buttons { display: flex; flex-wrap: wrap; justify-content: center; gap: 16px; margin-top: 32px; } .cta-button { background-color: #f98c5f; color: #fff; padding: 12px 24px; border-radius: 30px; text-decoration: none; font-weight: bold; transition: 0.3s; } .cta-button:hover { background-color: #e67646; } .cta-button.secondary { background-color: #eee; color: #333; }

無料相談してみる メルマガを受け取る…

続きを読む 治そうとすると治らない不登校の不思議 2024年10月13日 治そうとすると治らない不登校の不思議 不登校の治るとは?

不登校を何をもって治るとみなすかは難しいところです。登校することを目指すこともあるようですが、登校といっても、別室登校、遅刻や早退を伴う登校、放課後の登校、クラブ活動だけの登校などいろいろとあります。

私が「治る」と考えている基準は、具体的な将来をイメージできるようになることとしています。その過程では、自己決定ができること、ちょっとオーバーな未来を描くこと、日常生活が安定することなどがあります。どういう順番で来るかは人によっては異なります。ただ、その過程を早く取り入れようとか、将来を早く決めてもらおうという焦りをもってかかわるとうまくいかないのです。

「治る」ことに執着すると治らない

たとえば、不登校から脱しようと、いろいろな働きかけをすると、かえって回復が遅くなります。それは、「力み」が生まれるからです。

不登校の多くは身体的には元気だけど、なんだか分からないメンタルの不調を起こしていることがほとんどです。心の不調は、「良くしよう」」と力むことによって、かえって、自分ができていないことに目が向きやすくなるのです。

目標を「治る」ことにおくことは大事ですが、日々の生活ではできるだけそのことを忘れているほうがプレッシャーなく過ごせて、回復が早まるのです。

先のことを考える前に、今を肯定していく

治ることを具体的な将来のイメージを持てること、とお伝えしましたが、そういいながら、日々の生活は逆で、「今、ここ」の状況を肯定していくことが大事です。すでにできていることや、日々の生活が順調に送れていることを肯定的にとらえます。

その肯定感がはぐくまれることで、徐々に将来を考える力が付いてきます。もちろん、昨日できたことが今日できない、ということもあり、一喜一憂することもありますが、全体として「良くなっている」と関わる側は思っておくことも大事です。こういう心構えを持っておくと、子どもの良い面を見つけたり、微妙な変化を感じ取り、肯定的な言葉がけをたくさんすることができるようになります。

 

心の世界の逆説

心の世界は逆説的です。実際に逆説療法というものもあるくらいで、これが結構、功を奏すことがあります。「治そう」とするとかえって力んでしまい緊張感が生まれます。心の病の多くは緊張によってよくなることはありません。不登校も同じで、学校に行かない自分を責めていること、そして言葉にはしないけど「責められるかもしれない」という緊張感の中にいます。そんな中で「いつから登校するの?」とか「勉強しないで大丈夫?」などの心配の声掛けをすると、余計に緊張して、自分を責めてしまいます。

この自分を責めることをやめさせるには、リラックスすること、その場にいても安心できると思えることが大事です。緊張感を取り除くために「力み」は逆効果になります。「治らなくていい」というよりも「もっと悪くなるにはどうしたらよいか?」と逆を考えてみるとよいです。その働きかけをしなければ、悪くなることはありません。

逆説的な考え方に基づいて、関わり方を再考してみるのもよいかもしれません。

不登校のお子さんへの対応をメルマガで学べます

不登校の解決に向けたメルマガを読む

不要な方はいつでも解除することができます。

不登校やキャリア教育に関するコラム Elementor #3336

不登校は治そうとすると治らない 不登校の治るとは? 不登校を何をもって治るとみなすかは難しいところです。登校することを目指すこともあるようですが、登校といっても、別室登校、遅刻や早退を伴う登校、放課後…

もっと読む 2024年10月13日 コラム

不登校のお子さんが傷ついてしまうNGの問いかけ

不登校のお子さんが傷ついてしまうNGの問いかけ 会話のきっかけは問いからスタートしている 会話の中には多くの問いかけがあります。「お昼ごはんどうしようか?」、「は?」などの問いかけです。日常的な会話の…

もっと読む 2024年9月29日 コラム, 不登校コラム, 子どもの自立のためのコラム, 子育て, 親子コミュニケーション

子どもが不登校になったら、 親は何をしてあげればよいか?

子どもが不登校になったら、親は何をしてあげればよいか? 「どうしてあげればよいですか?」 不登校になった、またはなりそうだという方からのお問合せをいただくことがしばしばあります。 皆さん、悩まれている…

もっと読む 2024年9月16日 カウンセリング, コラム, 不登校コラム, 子育て, 親子コミュニケーション

不登校の中学生の悩みの根っこにあるもの

不登校の中学生の悩みの根っこにあるもの 不登校の悩みの根っこにあること これまで多くの不登校をしてる中学生、高校生のカウンセリングをしてきました。はじめは学校の愚痴や親への文句などが出てきます。そうい…

もっと読む 2024年9月8日 カウンセリング, キャリア教育, コラム, 不登校コラム, 子どもの自立のためのコラム, 親子コミュニケーション

子どもが学校に生き渋ったらどんな対応をするべきか?

子どもが学校に生き渋ったらどんな対応をするべきか? 長期休み明けは、学校に行きたくないと思う子どもはすくなくない 夏休みや冬休みなど、長い休みがあると、学校に戻るのがしんどいです。生活リズムが戻ってい…

もっと読む 2024年9月1日 カウンセリング, コラム, 不登校コラム, 親子コミュニケーション

不登校生の夏休み

不登校生の夏休み 夏休みになっても 夏休みは不登校している中学生、高校生にとってはホッとできるひと時になります。「みんなが学校に行っているのに自分は家にいる・・・」という自責の念が緩むからです。かとい…

もっと読む 2024年7月21日 カウンセリング, キャリア教育, コラム, 不登校コラム, 子どもの自立のためのコラム …

続きを読む 新学期、中学生、高校生の不登校のリスクを下げるためにできること 2025年3月5日 新学期、中学生、高校生の不登校のリスクを下げるためにできること 新学期に向けた心の準備

新学期が始まると、親としては「うちの子、大丈夫かな?」と気になるものです。人間関係の悩みが増えたり、学校に行くこと自体が負担に感じたりすることもあります。

そんな中、「気合を入れすぎず、自然体で人間関係を築く」ことは、不登校のリスクを下げる大切な要素になります。なぜなら、無理に頑張ろうとすると、心が疲れてしまい、学校が「しんどい場所」になってしまうからです。では、子どもが自然に人間関係を築き、安心して学校に通うためには、どんなことを意識すればいいのでしょうか?

〇 「友達を作らなきゃ」というプレッシャーをかけない

新学期はクラス替えもあり、親としては「新しい友達できた?」と聞きたくなるもの。でも、子どもにとっては「友達を作らなきゃ」というプレッシャーが逆に負担になることもあります。無理に交友関係を広げようとしなくても、「話せる人が1人いればOK」くらいの気持ちでいられると、気持ちが楽になります。

思春期は周りと比べがち。「あの子は友達が多いのに、自分は…」と感じると、学校がつらくなることもあります。でも、人間関係の築き方は人それぞれ。無理に合わせるより、自分のペースで関わる方が、結果的に居心地のいい友達ができます。

〇 無理にテンションを上げなくてもいい

「友達を作るには明るくしないと」と考えすぎると、学校で気を張って疲れてしまいます。人付き合いは、無理をしないほうが長続きするもの。おとなしい性格なら、そのままで大丈夫。「静かでもいいし、話せるときに話せばいい」と思えると、心の負担が減ります。

いきなり仲良くなろうとするより、「授業どうだった?」くらいの軽い会話を積み重ねる方が、自然な関係が生まれます。「友達を作る」というより、「少し話せる人がいればいい」くらいの気持ちでいる方が気楽です。

 

焦らず、ゆっくり、子どものペースを大切に

子どもが新学期に「自然体で過ごす」ことは、心の負担を減らし、学校を安心できる場所にするための大切な要素です。「頑張りすぎなくてもいい」「自分のペースでいい」と思えることで、不登校のリスクも下がります。

親としてはつい「大丈夫?」「友達できた?」と気になってしまいますが、あえて「ゆっくりでいいよ」と見守ることで、子どもが自分のペースで学校に馴染んでいけるかもしれません。大切なのは、無理に人間関係を築こうとせず、「そのままの自分でいても大丈夫」と思えること。そうすれば、自然と気の合う友達も見つかっていくはずです。

不登校の解決のための情報発信をメルマガを通じて行っております。

いきなり問い合わせはちょっと抵抗があるなという方におすすめしております。不要だと思われたら解除もできますので、お気軽にご登録ください。すぐにお問合せしたい方はページの下方に問合せフォームのボタンがございますので、そちらからご連絡ください。

不登校の解決に向けたメルマガを読む

不登校やキャリア教育に関するコラム Elementor #3616

新学期、中学生、高校生の不登校のリスクを下げるためにできること 新学期に向けた心の準備 新学期が始まると、親としては「うちの子、大丈夫かな?」と気になるものです。人間関係の悩みが増えたり、学校に行くこ…

もっと読む 2025年3月5日 コラム

もうすぐ中学3年生になる不登校している息子さんにどう声をかけたらよいか?

受験を控える不登校の息子さんへの声かけ 受験の不安は親も感じて当然 「もうすぐ中学3年生なのに、このままで大丈夫だろうか」「受験のこと、どう考えているんだろう」と、不安な気持ちでいっぱいかもしれません…

もっと読む 2025年2月23日 カウンセリング, キャリア教育, コラム, 不登校コラム, 受験

カウンセリングの予約方法

カウンセリングの予約方法 カウンセリングのご予約の方法 下記のフォームより、カウンセリングの予約をすることができます。 お名前、ご連絡先、現在抱えていらっしゃるお悩みの欄に課題などを明記の上、送信くだ…

もっと読む 2025年2月7日 コラム 不登校の中学生は勉強しなくてよいのか?​

不登校の中学生は勉強しなくてよいのか? 不登校している子どもが全く勉強しない 「不登校している中学1年生の息子が勉強しません。家に居てゲームばかりしています。」「中3の娘は受験を控えているのに、You…

もっと読む 2025年1月12日 コラム

不登校の解決メソッドをメールにて公開中

お子さんの『不登校』に悩む ママさんへー 不登校の解決メソッドをメールにて公開中 不登校に向き合うお母さま必見!子どもの心理を理解して、 良好なコミュニケーションを築く方法を学べるメソッド 不登校の解…

もっと読む 2024年12月17日 カウンセリング, コラム, 不登校コラム, 親子コミュニケーション 不登校の中学生 高校生を持つ親御さんに知ってほしいこと

不登校の中学生、高校生をもつ親御さんに知っておいてほしい、子どもの内面世界 不登校のカウンセリングでたどり着くのは「生きる意味」への問い 私が以前に書いた記事で、「不登校の中で苦しくなる問い―生きる意…

もっと読む 2024年11月27日 カウンセリング, キャリア教育, コラム, 不登校コラム, 親のメンタルヘルス, 親子コミュニケーション 相談したいという方はこちらからお気軽にお問合せください

お問合せはこちらから …

続きを読む .cta-buttons…

親として、どこまで関わるべき?春の“ちょうどいい距離”の話 Read More »

【新学期の不安を和らげる】親子で整える“ルーティン”の力

【新学期の不安を和らげる】親子で整える“ルーティン”の力 春、新しいスタートが始まるとき

新学期を迎える中学生にとって、クラス替えや担任の先生、友達との関係など、目には見えにくい緊張や不安がつきものです。そんな子どもの心を、毎日の“ちょっとした習慣”がそっと支えてくれることをご存知ですか?この記事では、家庭でできる「ルーティン」の大切さと、その具体的な取り入れ方をご紹介します。特別なことをしなくても大丈夫。親子で安心して新学期を迎えるためのヒントを、ぜひご一読ください。

― 親子で整える、心と暮らしのリズム ―

春は出会いと始まりの季節。中学生にとって、新しいクラス、担任の先生、教室の雰囲気…小さな変化の積み重ねが、意外と大きなストレスになることがあります。

親としては、「ちゃんとやっていけるかな?」「無理してないかな?」と心配になりますよね。そんなとき、子どもの心をそっと支えてくれるのが、“家庭でのルーティン”です。

なぜ、ルーティンが大切なの?

心理学では、「ルーティン(習慣的な行動)」は人の心に安心と安定をもたらすと言われています。特に、外の世界で緊張やストレスを感じている子どもにとって、家の中での“いつもの流れ”は「自分をリセットできる場所」になります。

 

これは、脳が「予測できること」に安心する性質を持っているためです。毎日同じように過ごす時間があることで、心は自然と落ち着きを取り戻すのです。

どんなルーティンが子どもにとって安心になる?

朝:一緒に朝食をとる「いってらっしゃい」の前に、10分でも同じ時間を過ごすことで、心にエネルギーが蓄えられます。

帰宅後:お茶を入れて話す時間をもつたわいもない会話でかまいません。「今日はどうだった?」ではなく、「疲れてない?」という声かけのほうが、子どもは話しやすく感じます。

 

寝る前:一言だけ声をかける「おやすみ」「今日もありがとう」。短い言葉の中に、“ちゃんと見てるよ”というまなざしをこめましょう。

ルーティンは、完璧である必要はありません。朝食がバラバラでも、「寝る前の一言」だけでもいいのです。大切なのは、“毎日同じ”という安心感が、子どもにとっての心の支えになるということ。

 

子どもが学校でがんばってきた分、家では「頑張らなくていい」場所であること。それを伝える最もやさしい方法が、日々のルーティンなのです。

日々のくり返しが、子どもを支える力になる

新学期は、子どもも親も肩に力が入りがちな時期。けれど、あたたかいごはん、笑顔のあいさつ、そして「いつも通り」のひとときが、何よりも子どもの心を守ります。

“特別なこと”をしようとしなくて大丈夫。「続けられることを、続ける」――それが、子どもにとって最大のサポートです。

「家庭は子どもにとっての安全基地である」―メアリー・エインズワース(愛着理論の研究者)

メルマガ登録くださった方に無料のカウンセリングを実施しております。

不登校解決のために持つべき親の心構えや不登校に対する考え方、言葉のかけ方などを発信しております。いつでも解除もできますので、お気軽にご登録ください。

不登校の解決に向けたメルマガを読む 不登校やキャリア教育に関するコラム 一学期の本番は連休明けから─子どもとどう乗り越えるか 一学期の本番は連休明けから─子どもとどう乗り越えるか

連休が明けると、学校生活はいよいよ本格的になります。定期テストや行事が続くこの時期、子どもとどう向き合い、乗り越えていくかを考えてみませんか。

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

連休明けは、一学期の“本番”のスタート

ゴールデンウィークが明けると、子どもたちの学校生活はいよいよ本格的に動き始めます。4月から5月前半までは、授業やクラブ活動もまだ準備段階という雰囲気がありますが、連休が明けた瞬間から、一学期の本番とも言える時期に入っていきます。

このタイミングで、定期テスト、クラブの大会、学校行事など、さまざまな“頑張りどころ”が一気に重なってきます。

子どもにとって、連休明けは意外にハード

連休中は生活リズムが乱れがちになり、休み明けには気持ちや体の調子が整わないこともあります。そんな状態で、いきなり学校生活のギアが上がることは、子どもにとって大きな負担です。

特に不登校や学校に不安を抱えている子にとっては、連休明けは“また一歩踏み出す”ことを求められるプレッシャーの時期でもあります。

定期テストはひとつの山場──結果がすべてじゃない

多くの中学校・高校では、5月下旬から6月にかけて定期考査が実施されます。「今回こそ頑張ってみよう」と思っている子にとっては、ある意味チャレンジの場となるでしょう。

ただし、努力しても思うような結果が出ないことは、よくあることです。そんなときは、「結果が出なかった=意味がなかった」ではありません。

取り組んだこと、頑張った時間、チャレンジした気持ち――それはすべて、子どもが前に進んだ証拠です。

親として、どう見守るか

結果に落ち込む子どもを見て、すぐに何か声をかけたくなることもあると思います。けれどもまずは、子どもが「くやしい」「思うようにいかなかった」と感じる時間を無理に励まさず、そっと見守ることも大切です。

声をかけるなら、

「がんばったね」「気持ち、ちゃんと伝わってるよ」といった、結果よりも気持ちに寄り添う言葉が響きやすくなります。

 

子どもが「今回はちょっとがんばってみた」「やってみてどうだったか考えている」といった反応を見せたときには、その気持ちの動きをぜひ認めてあげてください。うまくいかなかった経験も、成長の一部として受けとめていきましょう。

焦らず、比べず、「今のわが子」に目を向けて

この時期は、子どもたちが少しずつ自分なりのペースで前に進もうとする時間です。だからこそ、親として大事にしたいのは次の3つです。

焦らないこと

他の子と比べないこと

今のわが子に目を向けること

大きな目標でなくてもかまいません。1週間ごと、1行事ごとに、小さな区切りを作って「今できること」を大切にすることが、夏休みまでの歩みを支えていきます。

まとめ:連休明けからの学校生活を乗り越えるために

連休が明けると、学校生活はいよいよ本格化します。予定が多く、子どもも親も負荷が高くなるこの時期だからこそ、無理をせず、小さなステップを親子で積み重ねていくことが大切です。

結果よりも気持ちを見つめ、過程を認めてあげること。その繰り返しが、子どもたちの内側に少しずつ力を育てていきます。

「結果よりも努力を尊ぶべきだ。努力する者は、すでに前進している。」— ゲーテ(ドイツの詩人・思想家)

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

.cta-buttons { display: flex; flex-wrap: wrap; justify-content: center; gap: 16px; margin-top: 32px; } .cta-button { background-color: #f98c5f; color: #fff; padding: 12px 24px; border-radius: 30px; text-decoration: none; font-weight: bold; transition: 0.3s; } .cta-button:hover { background-color: #e67646; } .cta-button.secondary { background-color: #eee; color: #333; }

無料相談してみる メルマガを受け取る

こちらの記事もおすすめです 一学期の本番は連休明けから─子どもとどう乗り越えるか

2025年5月6日 コメントはまだありません .elementor-widget-heading .elementor-heading-title{font-family:var( –e-global-typography-primary-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-primary-font-weight );color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-4047…

【新学期の不安を和らげる】親子で整える“ルーティン”の力 Read More »