【新学期の不安を和らげる】親子で整える“ルーティン”の力
春、新しいスタートが始まるとき
新学期を迎える中学生にとって、クラス替えや担任の先生、友達との関係など、目には見えにくい緊張や不安がつきものです。そんな子どもの心を、毎日の“ちょっとした習慣”がそっと支えてくれることをご存知ですか?この記事では、家庭でできる「ルーティン」の大切さと、その具体的な取り入れ方をご紹介します。特別なことをしなくても大丈夫。親子で安心して新学期を迎えるためのヒントを、ぜひご一読ください。
― 親子で整える、心と暮らしのリズム ―
春は出会いと始まりの季節。中学生にとって、新しいクラス、担任の先生、教室の雰囲気…小さな変化の積み重ねが、意外と大きなストレスになることがあります。
親としては、「ちゃんとやっていけるかな?」「無理してないかな?」と心配になりますよね。そんなとき、子どもの心をそっと支えてくれるのが、“家庭でのルーティン”です。
なぜ、ルーティンが大切なの?
心理学では、「ルーティン(習慣的な行動)」は人の心に安心と安定をもたらすと言われています。特に、外の世界で緊張やストレスを感じている子どもにとって、家の中での“いつもの流れ”は「自分をリセットできる場所」になります。
これは、脳が「予測できること」に安心する性質を持っているためです。毎日同じように過ごす時間があることで、心は自然と落ち着きを取り戻すのです。
どんなルーティンが子どもにとって安心になる?
・朝:一緒に朝食をとる「いってらっしゃい」の前に、10分でも同じ時間を過ごすことで、心にエネルギーが蓄えられます。
・帰宅後:お茶を入れて話す時間をもつたわいもない会話でかまいません。「今日はどうだった?」ではなく、「疲れてない?」という声かけのほうが、子どもは話しやすく感じます。
・寝る前:一言だけ声をかける「おやすみ」「今日もありがとう」。短い言葉の中に、“ちゃんと見てるよ”というまなざしをこめましょう。
ルーティンは、完璧である必要はありません。朝食がバラバラでも、「寝る前の一言」だけでもいいのです。大切なのは、“毎日同じ”という安心感が、子どもにとっての心の支えになるということ。
子どもが学校でがんばってきた分、家では「頑張らなくていい」場所であること。それを伝える最もやさしい方法が、日々のルーティンなのです。
日々のくり返しが、子どもを支える力になる
新学期は、子どもも親も肩に力が入りがちな時期。けれど、あたたかいごはん、笑顔のあいさつ、そして「いつも通り」のひとときが、何よりも子どもの心を守ります。
“特別なこと”をしようとしなくて大丈夫。「続けられることを、続ける」――それが、子どもにとって最大のサポートです。
「家庭は子どもにとっての安全基地である」―メアリー・エインズワース(愛着理論の研究者)
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「面倒くさい」で終わらせない子どもとの会話──その一言に隠された“やる気の奥”を見つけるには
「面倒くさい」で終わらせない子どもとの会話──その一言に隠された“やる気の奥”を見つけるには
「やってみたら?」と声をかけても、「面倒くさい」と返してくる。親としてはついイラッとしてしまうけれど、実はこの言葉には、子どもなりの“がんばれない理由”が隠れていることも。今回は、その奥にある気持ちを読み取るヒントと声かけの工夫について考えてみます。
なぜ「面倒くさい」と言うのか?
「ねえ、そろそろ宿題始めたら?」「えー、面倒くさい…」
こんなやり取り、家庭の中で一度は経験があるのではないでしょうか。
“面倒くさい”という言葉は、子どもたちがよく使う便利な表現です。でも、その本音はもう少し繊細な感情でできていることが多いのです。
たとえば:
本当はやってみたいけど失敗が怖い
どこから手をつけていいかわからず、不安だけが大きい
やるべきことが頭に浮かぶと、気持ちがすぐに重たくなってしまう
自分の努力が誰にも気づかれないのではという寂しさ
ある中学生の男の子は、提出物がたまっていたのに「面倒くさい」としか言いませんでした。しかし話を聴くうちに、「先生にはどうせ怒られるし、頑張ってもいい評価もされない」と感じていたことがわかりました。
“面倒くさい”は、心のブレーキをかけるための安全装置なのです。
「やればできるでしょ?」が効かない理由
「あなたならやればできるのに」「いつまでそうやって逃げるの?」
つい口から出てしまいがちな言葉たち。でもこれは、子どもの“傷”に塩を塗ってしまうようなものです。
「やればできる」ことは本人だって分かっている。だからこそ「やれてない自分」が情けなくて、腹立たしくて、“面倒くさい”という仮面をかぶってしまうのです。
あるお母さんは、「何度言っても動かないから、つい“なんでできないの?”と責め口調になってしまう」と話してくれました。でもそのあと、「それを言ったあと、いつも後悔するんです」とぽつり。
“効かない言葉”の背景には、親の「どうしたらいいのかわからない」という不安もあるのです。
「面倒くさい」の奥にある“やりたい気持ち”を見逃さない
本当はちょっと気になってる。ちょっとはやってみたい。だけどうまくいかないかもしれない。恥をかくかもしれない。だから「面倒くさい」って言っとこう。
この気持ちは、大人にも覚えがあるのではないでしょうか。
「面倒くさい」という言葉の裏には、「うまくできる自信がない」「否定されたくない」そんな切実な気持ちがあることがあります。
「やらないんじゃなくて、やれないんだよね」「ほんとはちょっと気になってるんでしょ?」
そんな風に“言葉にならない声”をすくい上げてくれる大人がいると、子どもは少しずつ、「じゃあ、ちょっとだけやってみようかな」と心を開いてくれます。
「その言葉の奥にある、声にならない気持ちに耳をすませて。」――児童精神科医・佐々木正美
文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。
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2025年6月15日
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