学校に行き渋る中学生が強く感じる新年度の「疲れ」の正体

学校に行き渋る中学生が強く感じる新年度の「疲れ」の正体 子どもたちは何に疲れるのか?

新年度が始まって、疲れが出てくるのが、この4月の下旬です。この疲れですが、一体何か?ということです。体力的な疲れはありますが、若い中学生ですから、しっかり休めばそれは回復します。新しい環境への疲れが大きいです。これは、大きく、人間関係と環境に分かれます。人間関係は小学校とは違う人と出会い、「この人と仲良くして良いのだろうか?」とか、それまで仲の良かった友達が別の人と仲良くなってなんとなく一緒に居づらくなったので、別の友達と一緒にいないといけなくなったり、単純に、自分のことを知ってもらいつつ、相手のことも知ってもらう、そのためのやり取り、というのにも苦労しています。もう一つの環境と言うのは、生活時間、通学経路の違い、持ち物、朝の支度の仕方の違いなどです。慣れている行動を繰り返すことは脳への負荷はそこまでではないですが、新しいものが一気に増えるこの時期の負荷はかなり大きいものと思われます。こういったいろんなものが「疲れ」という言葉で表現されます。

終わらない人間関係

新しい環境に身を置くことで、疲れるを感じるということは大人でも分かると思います。しかし、思春期世代の子どもの場合は特に人間関係がもたらす「緊張感」に晒されます。特に、最近は中学生でもSNSでつながり、学校にいない時間もネット上でコミュニケーションが取れてしまいます。返事が遅れたり、見ていなかったりすると相手に嫌われるかもしれないという不安からスマホを手放せなくなるお子さんさえいます。

宿題や部活はそれぞれ区切りがあり「終わり」があります。しかし人間関係には「終わり」がなくずっと続きます。その緊張感が続くと、結果として体調を崩す、朝起きられない、と言うことになります。この緊張感を感じるセンスには個人差があります。ただ、これまで接してきた不登校のお子さん、学校に行き渋るお子さんの場合は人一倍、この緊張感を感じて(時に過度に)しまうようで、辛い思いをしています。

緊張感の正体

SNSが良くないからと、スマホの利用時間を定めておくことをします。確かに、夜は何時までと決めておくことで、それ以降は友達のメッセージを目にしなくて済みます。しかし、この方法だと、メッセージ見られないから、最後に送ったメッセージにたいして「何か応答が来ているかもしれない」と結果としてソワソワしてしまい、緊張感が続いてしまいます。そもそもSNSにおけるに人間関係の疲れがテキストのみのやり取りで相手がどんな顔をして、どんな思いでその文字を打ったのかが分からないところにあります。分からないからこそ、それを適当に想像してしまいます。特に人間関係ができて日が浅い場合は「嫌われないように」という思いが強いので、その分「嫌な思いさせていないかな」が気になります。このネガティブな想像が実は緊張感のもとになっています。

緊張感からの解放のために

緊張感から疲れを取るには、友達と距離を取ることが大事です。そのための休みということがどうしても必要な場面が出てきます。4月末から始まるゴールデンウイークは心を休めるための休みとして良い時期にあります。また、緊張感からの解放に必要なのは、日々自分のメンタルをケアする力です。これに有効なのがメタ認知です。自分の感情を外に出すことによって、客観的に見ることです。そうすると、中学生であっても自分が抱えている悩みが思ったほど大きなものではなと言うことや、どういう対処をすれば自分が苦しまないで済むかを考えることが出来ます。

メタ認知することを早いうちから覚えておくと、自分のことをよく観察できるようになるので、精神的に参ってしまう前に、休んだり、距離をとったり、場合によっては自分の思いを伝えたりすることができるようになります。

 

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不登校の解決に向けたメルマガを読む 不登校やキャリア教育に関するコラム 「面倒くさい」で終わらせない子どもとの会話──その一言に隠された“やる気の奥”を見つけるには 「面倒くさい」で終わらせない子どもとの会話──その一言に隠された“やる気の奥”を見つけるには

「やってみたら?」と声をかけても、「面倒くさい」と返してくる。親としてはついイラッとしてしまうけれど、実はこの言葉には、子どもなりの“がんばれない理由”が隠れていることも。今回は、その奥にある気持ちを読み取るヒントと声かけの工夫について考えてみます。

なぜ「面倒くさい」と言うのか?

「ねえ、そろそろ宿題始めたら?」「えー、面倒くさい…」

こんなやり取り、家庭の中で一度は経験があるのではないでしょうか。

“面倒くさい”という言葉は、子どもたちがよく使う便利な表現です。でも、その本音はもう少し繊細な感情でできていることが多いのです。

たとえば:

本当はやってみたいけど失敗が怖い

どこから手をつけていいかわからず、不安だけが大きい

やるべきことが頭に浮かぶと、気持ちがすぐに重たくなってしまう

自分の努力が誰にも気づかれないのではという寂しさ

ある中学生の男の子は、提出物がたまっていたのに「面倒くさい」としか言いませんでした。しかし話を聴くうちに、「先生にはどうせ怒られるし、頑張ってもいい評価もされない」と感じていたことがわかりました。

“面倒くさい”は、心のブレーキをかけるための安全装置なのです。

「やればできるでしょ?」が効かない理由

「あなたならやればできるのに」「いつまでそうやって逃げるの?」

つい口から出てしまいがちな言葉たち。でもこれは、子どもの“傷”に塩を塗ってしまうようなものです。

「やればできる」ことは本人だって分かっている。だからこそ「やれてない自分」が情けなくて、腹立たしくて、“面倒くさい”という仮面をかぶってしまうのです。

あるお母さんは、「何度言っても動かないから、つい“なんでできないの?”と責め口調になってしまう」と話してくれました。でもそのあと、「それを言ったあと、いつも後悔するんです」とぽつり。

“効かない言葉”の背景には、親の「どうしたらいいのかわからない」という不安もあるのです。

「面倒くさい」の奥にある“やりたい気持ち”を見逃さない

本当はちょっと気になってる。ちょっとはやってみたい。だけどうまくいかないかもしれない。恥をかくかもしれない。だから「面倒くさい」って言っとこう。

この気持ちは、大人にも覚えがあるのではないでしょうか。

「面倒くさい」という言葉の裏には、「うまくできる自信がない」「否定されたくない」そんな切実な気持ちがあることがあります。

「やらないんじゃなくて、やれないんだよね」「ほんとはちょっと気になってるんでしょ?」

そんな風に“言葉にならない声”をすくい上げてくれる大人がいると、子どもは少しずつ、「じゃあ、ちょっとだけやってみようかな」と心を開いてくれます。

「その言葉の奥にある、声にならない気持ちに耳をすませて。」――児童精神科医・佐々木正美

文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。

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2025年6月15日 コメントはまだありません .elementor-widget-heading .elementor-heading-title{font-family:var( –e-global-typography-primary-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-primary-font-weight );color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-4091 .elementor-element.elementor-element-57785509{text-align:center;}.elementor-widget-text-editor{font-family:var( –e-global-typography-text-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-text-font-weight );color:var( –e-global-color-text );}.elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-stacked .elementor-drop-cap{background-color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-framed .elementor-drop-cap, .elementor-widget-text-editor.elementor-drop-cap-view-default .elementor-drop-cap{color:var( –e-global-color-primary );border-color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-widget-image .widget-image-caption{color:var( –e-global-color-text );font-family:var( –e-global-typography-text-font-family ), Sans-serif;font-weight:var( –e-global-typography-text-font-weight );}.elementor-4091 .elementor-element.elementor-element-59562195 .elementor-heading-title{font-family:”Roboto”, Sans-serif;font-weight:600;-webkit-text-stroke-color:#000;stroke:#000;color:var( –e-global-color-primary );}.elementor-4091 .elementor-element.elementor-element-e3e1a00{text-align:left;}.elementor-4091…

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