子どもが学校に生き渋ったらどんな対応をするべきか?
長期休み明けは、学校に行きたくないと思う子どもはすくなくない
夏休みや冬休みなど、長い休みがあると、学校に戻るのがしんどいです。生活リズムが戻っていないということから、眠気や体調の不調を訴えることもあります。体一方で、体調には問題はないけど、なんだか学校に行くことを渋るようなところがあると、ちょっと困りもんです。体調の問題であれば、少し時間がたつと徐々に解決します。遅刻や早退、欠席しても不登校になる可能性は少ないです。しかし、理由なくいきたくないというのは不登校の兆候です。学校に行く用意はしているけど、朝になるといけない、行きたくない、そもそも起きてこないなどがあると無理に学校に行くことを促すよりも休むことを優先した方が良いです。
学校に行きたくないと言ってきた場合
夏休み明けに「学校に行きたくない」といった場合は、とりあえず、すぐには理由を聞かずにいったん休ませてください。夏休みの最終日に「明日から学校だ、どうしよう」という思いで緊張して夜を過ごしています。そして、いよいよ朝になって「やっぱり無理だ」と思っても「親に言ったらどう思われるか?」というとっても緊張した状態です。その緊張状態を少しでも緩める必要があります。そのためには、まずは理由を聞かずに休ませることです。そして、すこし間をおいてから理由を尋ねるようにしてみてください。
学校に行きたくないと言ってきたときに「やってはいけない対応」
子どもにとって「学校に来たくない」ということを体調以外を理由に親に伝えることはとても勇気のいることです。そして、自分の理由が筋が通らない(または理由がうまく説明できない)ということは子ども自身が理解しています。そこを責めて「とりあえずいきなさい」と無理に送り出すことは良くないです。
特に、夏休み明けの9月は、中高生の自殺が増えます。ニュースになるのはほんの一部ですが、9月1日に18歳以下の自殺者数が増えることを文部科学省も発表しています。
まずは休ませるということは不登校を助長する?
理由を聞かずに学校を休むことをすすめるなんて、不登校を助長するようにも思われるかもしれません。確かに、これを機に不登校になる人もいます。しかし、対処が早ければ、短い期間の不登校で済みます。人によっては1日~1週間くらいで改善することもあります。そしてなにより、緊張やプレッシャーを抱えたまま学校に行くことは、本人にとってはとても大きなストレスになります。過剰なストレス状態では視野も狭くなりますし、物事を冷静に考える力も弱まってしまいます。万が一のことを考えて、家にとどめて、休んで話をすることで、子どもが感じている緊張を緩めることが大事になります。
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沈黙もまた、親子の大切な対話のかたち──子どもが話さない時間にできること
沈黙もまた、親子の大切な対話のかたち──子どもが話さない時間にできること
子どもが学校から帰ってきて、「おかえり」と声をかける。でも返ってくるのは、目も合わせずにボソッと「あー…」。表情が暗くて気になり、「何かあったの?」と聞いても、「別に」。それでもやっぱり心配になって、「なんか、表情が険しいけど…」と重ねて聞くと、「うるさいな!」と強い口調で返されてしまう──。
こんなとき、親の胸の中には不安が広がります。「私、嫌われたのかな」「何か地雷を踏んじゃったのかな」と戸惑ってしまう方も多いでしょう。
でも実は、子ども自身も、自分の中にあるモヤモヤをまだうまく言葉にできていないことがあります。学校でのちょっとしたストレス、人間関係の複雑さ、なんとなくうまくいかなかった一日。それらを一から説明するのも面倒で、気づけば感情だけが先に溢れてしまう──その矛先が、いちばん近くて安心できる親に向いてしまうのです。
決して、親が嫌いになったわけではありません。むしろ、“話せない気持ちごと受けとめてくれる存在”だと信じているからこそ、不機嫌や反発という形で感情が出てくるのかもしれません。
今回は、そんな沈黙や反発の奥にある子どもの気持ちに、親としてどう寄り添えばいいのかを、一緒に考えてみたいと思います。
子どもとの沈黙が不安に感じるとき
言葉が返ってこない、目も合わせてくれない、なんとなく不機嫌。そんな子どもの態度に、親は「今、私どう接するのが正解なんだろう?」と迷ってしまうことがあります。
特に、学校で何を感じてきたかなんて、親には見えません。でも、子どもにとっては「いちいち全部説明するのも面倒」「細かいことを話す気力もない」そんな気持ちで口数が減っていることもあります。
親に悪気があるわけでも、子どもに敵意があるわけでもないのに、「話す気になれない空気」と「心配して深く聞く空気」がぶつかってしまうこともあるのです。
沈黙の中にも、関係はちゃんと育っている
思春期や心が揺れているとき、子どもは「話したいけど、うまく言えない」「伝えたいけど、まとまらない」――そんなもどかしさを抱えていることがあります。
親が無理に引き出そうとすると、かえって子どもは心を閉ざしてしまうことも。でも、沈黙は関係が壊れている証拠ではありません。むしろ、「今は話せないけど、ここにいてくれることが安心」という、信頼の表れでもあるのです。
話すことより、「話せる空気」をつくる
親子のコミュニケーションは、言葉のキャッチボールだけではありません。大切なのは、**「何を言うか」より「どんな空気でそこにいるか」**です。
話しかけても反応がなくても、そばで静かに一緒にいる。ごはんを並べて「おかえり」とだけ言う。そんなふうに、**沈黙に寄り添う“まなざし”**が、子どもにとって何よりも安心になることがあります。
沈黙を信じられる親でいるために
子どもの沈黙に耐えるには、親にも心の余裕が必要です。「今は話せないときなんだ」「言葉にならない気持ちがあるんだ」と思える安心感。それは、親自身が自分の不安にも優しくできているときに生まれます。
「話してくれない=うまくいっていない」と決めつけず、「きっと話してくれる時が来る」と信じて、日常を丁寧に過ごしていく。その姿勢こそが、子どもとの信頼をゆっくりと育んでいきます。
「沈黙もまた、親子の大切な対話のかたち。」― トマス・ゴードン(臨床心理学者、『親業』より)
文・大久保智弘 公認心理師・スクールカウンセラー/2児の父。 不登校や思春期の親子支援を専門に活動中。
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2025年5月24日
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