スクールカウンセラーには何をしてもらうと良いか?
不登校の対策にはカウンセリングは有効です
不登校のことを学校に相談すると、ほとんどの場合、スクールカウンセラーとの面談を提案されます。間違った対応ではありません。まずはスクールカウンセラーに相談して、保護者の方が抱える不安や、悩みを言葉にすることは有効です。お子さんの状況を共有したうえで、専門性のもと、病院や専門の期間の紹介を受けるといいうことも良いことです。
はじめは保護者の方がカウンセリングを受けることになります。あとでも触れますが、まず本人がカウンセリングに出向くというのは稀です。
ただ、カウンセリングも良し悪しで、ただ聴くだけのカウンセリングは最初は良いですが、結果として解決に結びつきません。他にもいくつか効果の薄いものや逆効果の対応がありますので、それを紹介いたします。
1 「様子を見ましょう」と言われたとき
カウンセラーに相談して「しばらく様子を見ましょう」と言われることがあります。これに効果があるとしたら、様子を見るべきポイントがある時です。これまでと違った行動をとり始めた(たとえば、勉強しだした、家の手伝いを始めた、学校に登校するようになったなど)時には、様子を見つつ、言動や表情、行動などを観察する意味はあります。そこで、無理をしていないか、何か心変わりするきっかけがあったのかを見定めていきます。しかし、目的もなく様子を見ることは、あまり意味を成しません。もし、スクールカウンセラーにこのように言われたら、具体的に何の様子を見たらよいか尋ねてください。
2 具体的なアクションがないとき
不登校の面談でスクールカウンセラーにつながって一安心ではあります。しかし、具体的な方策がないカウンセリングに意味はありません。カウンセリングの基本は傾聴です。傾聴のないカウンセリングというのはあり得ませんが、傾聴の目的は相手のことを理解し、信頼関係を築くためのものです。そして、その信頼関係の上に、解決策を一緒に考えていくプロセスがあります。信頼関係があるから、言われっぱなしにならない、対話ができるのです。
具体的な解決の方策は人に寄ってい違います。カウンセラーが考えた方策が必ずしも当たるわけではないですし、すぐに効果は表れなくても、あとあと「あのときに○○してくれたのがよかった」なんていうこともあります。「聴くだけカウンセラー」遭遇したら、方策をたずねてみてください。それが「様子を見ましょう」であったら、具体的に何を見るか尋ねることです。
3 無理に子どもを連れて行かない
スクールカウンセラーに最初から会いに行く不登校の生徒はなかなかいません。特に中学生はほぼ無理だと思っていたほうが良いです。まずは保護者があって様子を伝えることです。その繰り返しの上に子どもがカウンセリングあらわれたりします。促しは必要ですが、首根っこつかんでカウンセラーに合わせることは逆効果です。
カウンセラーはスクールカウンセラー以外にもいます。最初に連れて行かれたカウンセラーで苦い思いをすると二度とそういうところに行きたくないと思います。
子どもがカウンセリングに行かなくても、不登校は解決することもあります。