学校に行く、行かないも様々なレベルがある

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学校に行くいかないについても、様々なレベルがあります。「行かない」という状況の中にも、まったく引きこもってしまう状況から、学校に行かないけど、ごくごく普通の生活を送っているという状況もあります。また、「学校に行く」という状況も、実は様々なレベルがあります。自分で登校して、始業時間から最後までいるという状況以外にも、保健室登校、時間別登校などがあります。こういった状況を行ったり来たりしながら、徐々に学校に戻っていくということが起こります。一方で、学校には行かな選択をして、自身の生活を守るということもするということも起こりえます。大切なのは気持ちの変化を読み取るというところです。

子どもが不登校になった。いろいろな専門機関を尋ねたけど全く変化がない。
学校に戻すことは後回しとアドバイスされたけど、やっぱり学校に戻って欲しい。
子どもの不登校に振り回されるのはもう嫌。一人で対応してもう疲れ果てている。
自分の子育てに自信を無くしてしまって、これからどうかかわっていいのかわからない。

不登校という一つの問題が、お母さまご自身や家族、そしてその他の生活(仕事や人間関係)にもマイナスを及ぼすことがあります。もちろん、不登校している本人も辛い思いをしています。そういういろいろな問題を、一つ一つ丁寧に解きほぐして良い状態に変化させていくプロセスを共につくってまいります。

私は以前は中高一貫校の教員であり、スクールカウンセラーや発達障害の支援を教育の現場で行ってまいりました。また、キャリアコンサルタントでもあるので教育と社会をつなぐ仕事をしてまいりました。

そんな中で、学習に関してはいろいろな支援があるのに対して、心理面の教育やサポートが弱い(教育システムにほとんど組み込まれていない)ことに問題を感じ、起業しました。勉強して偏差値の高い大学に入れば将来安泰という時代は終わりました。

これからの時代は、何かものごとが予定通りに進むということは考えにくいです。思い描いていた未来と違う現実を受け入れていくためには、知識理解だけでは、不十分であり、自ら考える力、問題解決する力が必要だと言われています。しかし、それ以上に大切なのが、自分の考えや気持ちを大切にする、自尊心です。この力が、これからの社会を生き抜く力を下支えします。そこを強めるというのが、VCAのミッションです。

VCAは何をしてきたか?

スタートして3年目にはいり、それほど多くの方ではありませんが、カウンセリングを中心に関わってまいりました。

VCAではこれまで、不登校の小学生、中学生、高校生、大学生とその親御さん、ドロップアウトした社会人の方、発達障害を抱えるお子さんとその親御さんに関わってまいりました。

具体的には、不登校しているお子さんの進学(中学生・高校生)、ゲーム依存の小学生の生活リズムを整える、学習習慣のない中学生への学習へのモチベーションの啓発、自閉症スペクトラムのお子さんの言葉を引き出すといったものです。

VCAのかかわり方

VCAのかかわり方の特徴は、3つあります。

1 お子さんだけでなくて、親御さんとの連絡を密にする

カウンセラーが関われるのはわずかな時間でしかありません。お子さんと最も多くの時間を過ごす、親御さんと子どもさんの状況と、関わり方の合意をとる、さらには親御さんの方からも家庭の状況を教えていただくことで、お子さんへのかかわりを毎回検討してセッションに臨みます。メールやSNSでつながり、気軽に相談ができるような体制を取っております。

2 個別最適化のかかわり

お子さんは一人ひとり違った存在です。カリキュラムや決められたプログラムにお子さんを当てはめるのではなく、一人ひとりに対して、対応の仕方を変えております。回数も決めておりません。それは、5回やったから何かがよくなるわけでもないし、10回でうまくいくという保証もできません。場合によっては1回ですべてを悟って、自分で歩んでいくお子さんもいらっしゃいます。なので、引きどきはお子さん、親御さんが相談して決めていただくことができます。もちろん、ある程度まとめて回数を決めて行うこともできます。こういうご時世ですのでオンラインでも対応できます。

3 相談者主体でのかかわり

不登校対応の最初の相談はお母さまから受けることが9割です。お子さんがカウンセリングに初めからくることは稀です。

なぜ、お母さまの相談から始まるかと申しますと、お子さんに不登校されて一番ストレスを抱えてご苦労されているのが、お母さまだからです。この気苦労を無視して、お子さんの不登校を回復に導くことは困難です。

なので相談に来られたお母さまのストレスを軽くすることに重きを置いてかかわりを持たせていただきます。

一般的な不登校対応との違い

そして、不登校の対応の多くは、「様子を見ましょう」「待ちましょう」ということが多く、何も変わらないまま、半年、1年と過ぎ、下手すると卒業まで迎えてしまうということにもなります。

これは、不登校しているお子さんにはよいかもしれませんが、相談者であるお母さまにはストレスが溜まります。

相談者主体というのは、このお母さまの悩みを解決したり、ストレスを軽くしたりすることにあります。

確かに、初回、2回目くらいは不登校しているお子さんにどうかかわるかということをお話しされますが、3回目あたりからご自身のことをお話されるようになります。

実は、不登校のお子さんの問題にかかわろうとすると、息がつまりますし、具体的な対策がないまま日が過ぎてしまいます。

しかし、相談者(多くの場合お母さま)ご自身の悩みが解決していくと、心にゆとりができて、不登校という課題を抱えているお子さんへの関わり方が変わります。コミュニケーションのバリエーションが増えます。そうすると、お子さんの考え方や気持ちにも変化が起きて、お子さんの行動が変わります。具体的には、生活リズムが整う、勉強し始める、将来のことを語りだす、学校のに行に戻るということが起きてきます。お子さんに直接かかわらなくても変化は起きてきます。